飯田市議会 > 1996-03-06 >
03月06日-03号

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  1. 飯田市議会 1996-03-06
    03月06日-03号


    取得元: 飯田市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-10
    平成 8年  3月 定例会(第1回)平成8年飯田市議会第1回定例会会議録             (第3号) ------------------------------------         平成8年3月6日(水曜日)午前10時 ------------------------------------日程 第1   会議成立宣言 第2   会議録署名議員指名 第3   一般質問     (代表質問)      1) 柄澤紀春  2) 今村 淳     (関連質問)      1) 櫻井俊夫  2) 吉川昌子  3) 吉川四郎     (一般質問)      1) 實原公男  2) 吉村徳一郎 3) 木下昭一      4) 大坪 勇  5) 菅沼立男  6) 竹村仁實散会 ------------------------------------出席議員  35名      (別表のとおり) ------------------------------------欠席議員  なし ------------------------------------事務局出席者      (別表のとおり) ------------------------------------説明のため出席した者      (別表のとおり) ------------------------------------          10時05分  再開  ---------------------------------- △日程第1  会議成立宣言 ○議長(今村八束君) 本日の出席議員は34名であります。 よって、本日の会議は成立いたしております。 これより本日の会議を始めます。 西尾喜好君から所用のため遅刻する旨の届けが提出されておりますので報告をいたします。  ---------------------------------- △日程第2  会議録署名議員指名 ○議長(今村八束君) 会議録署名議員として、渡淳君、今村淳君をご指名申し上げます。  ---------------------------------- △日程第3  一般質問 ○議長(今村八束君) 次の日程に進みます。 昨日に引き続き、代表質問を続行いたします。 あくまで質問でございますから、そのようにお願いをいたします。 むとすクラブ、柄澤紀春君。 ◆6番(柄澤紀春君) おはようございます。 むとすクラブの柄澤紀春でございます。 むすとクラブを代表いたしまして、代表質問をさせていただきます。四番煎じでありますので、重複する部分もあろうかと思いますが、単刀直入、市民にわかりやすいご答弁をいただきたいと思います。 猪の年は昔から大荒れに荒れると言われてきました。昨年は、阪神淡路大震災あるいはオウム真理教などの思いがけない大きな事故、事件があったわけでございますが、そんな中で良い話題のある年ではなかったわけであります。今年はネズミ年ということでございますので、穏やかな年と言われております。平穏無事で景気にも明るい兆しのある平和な一年であってほしいということを、まずもって願うものであります。 42年ぶりの大雪や日本列島冷蔵庫というような寒い日が続いたわけでございますが、市長におかれましては、市民の心が温かくなるような元気な市政実現に向けて、さらなるご尽力を賜るようにお願いをするところであります。 先日の銀座、追手町周辺の火災に対しまして、被災に遭われました皆様に心からお見舞いを申し上げます。復興に際しましては、市は市街地活性化の観点からも積極的に対応されますよう望むものでございます。 それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。 1番目に、平成8年度の予算編成についてでありますが、地方財政は、近年苦しい苦しいと言われ、市税の伸び悩み、地方交付税にも大きな期待がかけられない財政事情下にありまして、平成6年度当初予算前年度対比6.8%、7年度では3.1%、8年度の前年度対比5.7%という伸び率で推移をしております。努力と長期的な財政見通しの上に立って健全財政維持を基本として予算編成に当たられましたことに敬意を表する次第でございます。予算は政治の顔であります。政治家は次の時代を考えて政策を行う。政治屋は次の選挙を考えて政策を行うという言葉がありますが、市民の願いに沿った予算であることを信じて質問をさせていただきたいと思います。 はじめに、予算編成に当たり、基本的な考えと、最も配慮したものは何か。市長の見解をお伺いいたします。 次に、決算認定時の12項目にわたる要望、また、各会派からの要望事項に本予算がどのように反映をされているか。具体的にお伺いをしたいと思います。 次に、拠点都市地域整備には6省庁の支援策や有利な起債の導入を図り、積極的に取り組まれていると思いますが、概ね10年という制約があるだけに全体事業費の算出と財政計画目標を立てるべきと以前質問をさせていただきましたが、答弁では、10年の完成あるいは一部供用できる熟度の高い事業を位置づけ、事業の具体化、実現について財政計画を含め、社会経済情勢の変化に対応するため、毎年ローリングをいたし、3か年実施計画に位置づけるとの答弁であったわけでございます。しかし、そうした中で、全体の実態が非常にわかりにくいわけでございます。 そこでお伺いをいたしますが、拠点都市事業は計画どおり順調に推移をしていると思われるか。また、本予算で新規事業の目玉は何かお伺いをいたします。 次に、アクションプログラムによる国県事業についても順調に推移をしているか。具体的にお伺いをいたします。 2番目の第4次基本計画、基本構想についてでありますが、「人も自然も美しく輝くまち飯田、環境文化都市を目指して」をキャッチフレーズにスタートする基本計画、基本構想は、昨日も牧内議員も大変褒めておりましたが、あまりにも美しい言葉が並べられた感が強く、具体的なものが見えないという批判もあります。 そこで具体的に、どのように取り組まれるかお伺いをしていきたいと思います。 まずはじめに、重点プロジェクト天竜峡エコバレープロジェクトについてでありますが、多彩なパークゾーンからなる構想で、地元関係者の説明でも前向きに受け止められているということであります。市長あいさつの中で、農振法、都市計画法、国土利用計画法県国土利用審議会で承認をされたということでございます。今後は、土地改良法、区画整理法の手続きに入る予定ということでありますが、一体的に都市基盤整備の完成目標はいつ頃と考えているかお伺いをいたします。 次に、大学設置プロジェクトについて、松澤市政、田中市政のすべての構想、計画に大学設置がうたわれてきました。掛け声が長すぎて時期を逸したというような感もあろうかと思いますが、今までの多くの議員さんが一般質問された中で、市長答弁で、地域振興の重要な課題として何とか実現をしたい。情報収集等いろいろな角度から研究をしているとの答弁を聞いております。本予算に100万円計上されており、少なくとも評価をしたいと思いますが、今までの情報収集といろんな角度からの研究をした結果、どうであったか、お伺いをすると同時に、100万円の予算について、どんなような使途であるかお伺いをいたします。 次に、暮らしと安らぎについてでありますが、年々老人保健特別会計も大きな伸びを示しておるわけであります。高齢者による社会環境の変化に伴うものでありますが、お年寄りはどこで生活することを望むか。また、どこで生活することが幸せか。それは家族と生活をともにすることが論を待たないところであります。しかし、現状は、扶養者がいないと老人ホームに入居させる。少しでも日常生活に支障を生ずると特別養護老人ホームに入所させるというような実態にあると思われます。特養に入りますと、居心地がよくて、なかなか出所しないというのが状況のようでございますが、多額の措置費の支出になり、生きたお金の使い方がされないわけでありますので、在宅福祉とデイサービスセンターの役割は大きく期待するものであります。 そこでお伺いをいたしますが、現在、待機者が130人という状況ではございますが、この施設を有効利用するローリング等も大切な要件ではないかと思います。そこで特養の入所者の実態をお聞かせをいただきたいと思います。 次に、人づくりの展開についてでありますが、人の性格、人の気持ちはさまざまで、文章で書いたようなわけにはなかなかいかないのが実情ではないかと思います。体験を大切にする教育や自然と親しむ教育などを充実して、子供の頃から想像力と豊かな感情を育んでいきますとありますが、その手法について具体的にお伺いをいたしたいと思います。 次に、3番目の機構改革についてでありますが、今議会の部等の設置条例等の一部改正する条例案が提案されておりますが、疑問点がありますので、何点かについてお伺いをしたいと思います。 部や課が統合されたり、消えたりすることより、問題は、いかに市政発展、市民のためによりよい仕事をしてもらえるかということであろうかと思います。それが市民が望んでいることであるかと思いますが、私も改革は必要だと思っております。しかし、目的の考え方に違いがあると思います。問題は、職員の総数をいずれ縮小して、少数精鋭の組織に変えるという目的を持っての改革であるならば、職員一人ひとりの力量のアップと意識改革が何より大切なことであるかと思います。企画成立立案機能の強化による専門管理部門組織は縮小すべきであり、市民本位の機能重視を目指した改革ではないと思われます。市長は、全職員の参加をいただき、取り組んできた。職員に対しても理解をいただいているものと思っておるという答弁がございましたが、全職員に調査表を記入させたことはあります。産能大学も庁内プロジェクトも各部代表の意見、要望を聞いたこともありますが、聞いただけであって、その結果についてディスカッションを全くしていない。その作成案を提出しているわけでございます。十分協議されたものではなく、他部課の仕事の内容を理解し、作成した作成案となっていないことが問題になったわけであります。市長は、初当選、初登庁の際のあいさつの中で、学歴に関係なく優秀な職員は引き上げていきたいと言われたと思いますが、7年経過し、どのように進めてきたか。また、不退転の決意としている市長そのものがご多忙でございますから、実務実態を十分理解しての改革案とは思えませんが、市長のご見解をお聞きいたしたいと思います。 次に、飯田市はいろいろな面で日本開発銀行の指導によって進めているような感が強く感じるわけでございます。歴史、文化、地域性、仕事の内容等十分知り尽くした庁内の職員こそ的確な機構改革ができるもので、本来の姿ではないかと思われます。1,400万に上る委託料をかけて機構改革を行うことを提案した職員こそ真意を疑わざるを得ないという気がいたします。企業では、一人ひとりの社員がすべての分野を考えながら、自分の仕事に意識改革を常に持ち、危機対処のために組織改革に取り組んでおります。委託による組織改革など考えられないわけであります。今回の機構改革に日本開発銀行の指導があったか。あったとしたら日本開発銀行とのかかわりについてお伺いをいたします。 次に、産能大学の報告書の中に調整会議が多すぎると指摘をされております。これは組織の問題ではなく、将来の政策づくりに委託業務に委ねる部分が多く、企画業務を全うしてない、その課におります職員の性格にも左右するものであると思います。気配り、目配りの手落ちを補う会議が多いんではないかと思われますが、企画重視の改革は、さらに会議が多くなり、悪化するとともに点取り虫の養成所になる可能性もあると考えられます。市民や職員のためにならないことは明白でありますが、企画重視の改革について市長の見解をお伺いいたします。 次に、県内17市中に水道局の、あるいは部のない市は更埴市だけであります。県でも飯田市の考え方が問われているところでございます。昨年の第3回定例会の實原公男議員の質問で、市長は、産能大学の指導を得て、先進地の視察を行い、改革案を作成すると答弁をしておりますが、先進地の視察はどこの市に行ってきたか、お伺いをいたしたいと思います。 4番目の北高南低の格差是正についてでございます。 早くから県政は北に厚く南に薄いと言われてきました。飯伊は県庁所在地だけでも大きなハンディがあります。元松下県議も常に北高南低の格差是正を訴え、是正に貢献されたことは記憶に新しいところであります。現県議も格差是正が今後の大きな課題としておりますことは、市長も十分承知のことと思います。私も長野に行くたびに、その変貌ぶりには目を見張るものがあります。特に道路網の整備はオリンピック開催に伴う関連事業として巨額の投資をされているものであるわけでありますが、あの勢いでいけば、全く進まない羽場大瀬木線などはアッという間にできてしまうのじゃないかなというような光景を見ますと、誠に羨ましいかぎりでございます。オリンピックは世界を上げての祭典であります。私ども県民にとりましても名誉であり、長野冬季オリンピックは大成功をしていただきたいと願っておるものでございますが、それだけに北信偏執予算もやむを得ないと遠慮してきたわけであります。オリンピック関連事業も平成8年度には、ほぼ完了するわけでありますから、平成9年度に向けてこれからの取り組み、いかに予算を南信に振り向けてもらえるかであります。市長も出県することが多いわけでありますから、現状は十分承知をしておられると思いますが、県土の均衡ある発展を図る観点からも、この格差をどのように受け止めておりますか。市長のご見解をお伺いをいたしたいと思います。 次に、格差是正の取り組みについて今後どのようにされていくか具体的にお伺いをいたします。 5番目の豊かな都市生活の市街地整備についてでありますが、都市化の進展の結果、国民の大多数が都市生活者と言っても過言ではないと思います。都市を取り巻く状況、国際化、高度情報化、経済、産業の空洞化の進展が加え、高齢化、少子化の急速な進行、国民のさらなる多様化など社会情勢は大きく変化をいたしております。一方では、高齢化等を踏まえ、将来、投資余力の減少も予測をされるわけであります。これまで人口、産業の大都市集中を中心に進められてまいりました都市整備から地方都市の自立と連携のもとに、生活の質の向上を目指した都市整備を進めていくことこそ都市定住社会の実現につながるものと思われます。当市は幸いにして火災復興土地区画整理事業区画整理事業も先進地でございます。しかしながら阪神淡路大震災、先日の銀座追手町の周辺の火災からの経験からも都市防災上早急に整備をする必要がある箕瀬地区は車も入らない、増改築もできない家屋も大変あるわけでございます。昨日の片桐議員からも話がありましたように、今一番危険な地域ではないかと、こんなふうに思っております。そこで庁舎周辺整備を踏まえ、都市計画街路、知久町妙琴線を沿道区画整理型街路事業として研究をしたらどうかと思います。庁舎が現地改築となった場合、箕瀬通りの街路まで庁舎用地の確保も可能ではないかと思います。また、仮設庁舎問題の解決にもつながります。庁舎玄関の出入り口が箕瀬側の街路からになりますと箕瀬地区の活性化対策にも大きく貢献するものと思われます。市長のご見解をお伺いをいたします。 次に、10年余を見据えた庁舎改築を考えたいと言われておりますが、議会の政策提言の中でも庁舎問題調査検討委員会を設けて早急に検討を始めるよう提言をいたしておりますが、庁舎周辺整備を含めて進めていくためには相当の時間を要するものであります。 そこでお伺いをいたしますが、庁舎問題調査検討委員会の設置をどのように考えておられますか、ご見解をお伺いいたします。 6番目の新しい時代の要請にこたえた教育行政についてでありますが、近年、科学技術の高度化、産業構造の変化、国際情報化等社会の変化は著しいわけであります。そんな中にあって人々の生活や仕事の上においても常に新しい知識や技術の習得が必要となります。また、自由時間の増大により主婦や高齢者をはじめとした幅広い人々の多様な学習活動が増加をしていることに見られますように、学習の関心は、ますます高まるものと思われます。21世紀は生涯にわたる学ぶ時代になると考えられます。自ら進んで学ぶことができる生涯学習社会を築くことが極めて重要であると考えます。それには多様な学習機会の整備や家庭地域社会の教育機能の向上、ボランティア活動の支援、推進、地域文化の振興、生涯スポーツの推進などの施策が必要であります。同時に、人間形成や心理の探究、精神と肉体を通じた文化、スポーツといった時代を超えて変わらない価値を追求していくことも教育行政の課題であると思います。 そこで新しい時代の要請にこたえて教育行政についてお伺いをしていきたいと思います。 基本構想の人づくりにつながることと思いますが、子供たち自ら学ぶ意欲や社会の変化に主体的に対応のできる能力を育成するため、魅力ある学校づくりをどのように推進するかお伺いをしたいと思います。 次に、市民誰もが生活を通じて、いつでも、どこでも自由に学習機会を選択し、学ぶことのできる生涯学習社会を築くための生涯学習の推進は、どのように考えていくのがよいかお伺いをいたします。 次に、物の豊かさより心の豊かさを求める時代にあって、芸術文化に対する関心は、ますます高まるものと思われますが、芸術文化の振興について推進はどのように考えていくのがよいかお伺いをいたします。 次に、近年、余暇時間の増大、高齢化社会の中で、自己の健康に関心が高まり、体育、スポーツに寄せる関心や取り組みは、ますます高まっております。市民のスポーツに対する多様なニーズを踏まえて生涯スポーツの振興が求められております。体育、スポーツの振興策についてお考えをお伺いいたします。 次に、7番目の少年非行対策についてであります。 少年非行対策、特に中学生の問題についてお尋ねをしたいと思います。 本市ばかりではない問題でございますが、中学生の不祥事件は、平成7年1月から11月の10か月間で、刑法犯少年の補導人員は14歳から19歳まで、何と11万4,104人、うち中学生が28%に当たる3万1,982人で、驚くべき数字であります。特に中学3年生になりますと、進学を目前にし、志望校をどうするかの心理的な動揺と学校と塾通い、帰宅してからの勉強に追い回される中で断片的な知識のみがあって人間性を豊かにするための理性と教養に欠如し、こうした中から、いわゆる落ちこぼれた子供が非行化に走る傾向が強いと言われております。能力主義による競争、偏差値や点数優劣だけで決められたり、内申書による比重など、人間としての評価もされない現在の教育制度が非行少年やいじめ問題、不登校児を増長させているとしか思えないわけであります。教育制度の見直しこそ解決の道であり、人づくりの道であると思います。教師が生徒に体罰を加えるのは、昔とは違いまして、ごくわずかになってまいりました。生徒が教師に対しての暴力事件は、平成7年の1月から10月までの10か月の間で全国で207件、補導人員は269人、被害者は259人。一方、校内暴力事件は、平成7年の1月から10月までの10か月間で384件、補導人員778人、被害者476人であります。学校で隠して表面に出ないものも相当あると思いますが、当市中学校の非行の実態についてお伺いをいたしたいと思います。 次に、非行に走らないようにすることと、非行化した少年をいかに立ち直らせるかの問題でございます。 単に学校の責任だとか家庭の責任だとかいうことではなく、次代を担う子供を守り育てるために一般社会も無関心であってはならないわけであります。非行化した子供について原因を調査分析しているか。しているとしたら非行防止にはどのような対策が有効と考えられるかお伺いをいたします。 次に、すでに非行化した子供の対策でありますが、早く卒業させてしまえばいいとか、警察に渡せば事足りるという問題ではないわけであります。早いうちに立ち直らせて、よき社会人として成長させることが家庭と学校と一般社会人の責任であります。現在どのような対策を講じているか、有効な手段についてお伺いをいたしたいと思います。 次に、つい先日もテレビ放映で豊田市の公立中学校の体罰、セクハラ先生、山梨県の小学校での子供が校長に直訴状を送り、明らかになった体罰、毎日のように殴られる子供がおったようでございます。つい最近では、北海道の中学3年生の盗みに入っての主婦殺人事件、いろいろ大きな事件があるわけでございますが、そんな中で先生がまさかするとは思えないようなお粗末な事件も絶えないわけでございます。すべての教職員がそうだとは申しませんが、あまりにも世間を知らない先生も多いんじゃないかなと、こんなふうに感じるわけであります。考えてみますと、大学を卒業し、教師になり、子供は先生の言うことをはいと聞くから世の中はすべてそうだと思ってしまうのではないかというような気もいたします。例えば教員住宅に入居されても組合や区に入らない。もちろん自治会費は当然払っていないというような実態でございます。こうしたことが社会組織の中で構成されているわけでありますから、世間を知る大きな機会であります。 そこで教職員の社会的教育はどのようにしておられるかお伺いをいたします。 8番目の競争政策から見た上下水道工事についてでありますが、水道及び公共下水道事業者は、給排水条例等に基づき指定業者として認定をされております。当市は給排水装置工事を施工する上で必要な一定水準の技術を有する指定工事店は26社を認定しておるわけであります。これらの公認指定店制度の運用について全国的に参入制限的に機能しており、工事転換の競争が阻害される等の指摘がされ、公正取引委員会でも実態調査をされてきました。 そこで何点かお伺いをいたしますが、過去5年間で新規指定工事店は何店あったか。また、取消指定工事店があったかお伺いをいたします。 次に、指定参入制限的な指定要件と行政指導でありますが、指定に当たり指定工事店の団体、いわゆる管工事業協同組合などでございますが、そうしたところの同意あるいは保証が得ることが指定要件となっているか。また、すでに工事店の同意あるいは保証を指定要件としているか。また、申請の提出は指定工事店の団体、いわゆる先程申し上げました管工事協同組合等を通じて申請をするよう指導しているかお伺いをいたします。 次に、指定工事店に対する標準単価表の配付とそれに伴う指導でありますが、標準単価表を作成して指定工事店に配付し、行政指導を行っているかお伺いをいたします。 次に指定工事店制度の運用について、厚生省は平成7年3月、地域の独占的な経済規制となることのないようにする観点から、新規の市場参入に阻害するような制度の運用にならないようにするとともに、隣接市町村等の間で指定工事店制度の共同運用指定に当たっての営業所の所在要件の弾力的な運用を図るよう指導通達を出しております。今どのように指導しているかお伺いをいたします。 次に、過去に菅沼議員も質問した経過がありますが、公認業者等に関する規定9条、10条で中小企業等の協同組合法に基づき設立した管工事業協同組合とのかかわりについては承知をいたしております。協同組合名義で給水装置工事の設計、見積もり、施工、発注を代行しており、しかも代金は前納しないと工事がしてもらえないというようなことで、公共下水道でありながらおかしいという、工事代もいくらか高いと多くの市民からこの制度について批判があるわけであります。また、競争政策から見た観点からも改善すべきであります。請け負った指定店と組合との関係で処理すべき問題であると思いますが、今後水道加入に伴う給水装置工事について、どのように取り扱っていくかお伺いをいたします。 ちょっと風邪を引いておりましたので聞きづらい点があったかと思いますが、以上で1回目の質問を終わります。(拍手) ○議長(今村八束君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。 ◎市長(田中秀典君) 柄澤紀春議員のご質問にお答え申し上げたいと思います。 はじめに、平成8年度の予算編成につきまして順序を追いましてご答弁を申し上げてまいりたいと思います。 片桐司郎議員にもお答えをいたしましたが、地方財政を取り巻きます情勢は、税等一般財源の伸びない中で極めて厳しくなってきております。しかしながら、第4次基本構想、基本計画の実施初年度に当たるため、環境文化都市実現のための柱であります産業づくり、都市づくり、人づくりに重点を置いて、新たな施策の採択を行うとともにソフト事業にも配意し、市政重点事業の推進を図ることを基本といたしました。市民皆水洗化に対しましては、計画に沿いまして推進を図るための事業費を、福祉につきましては大型箱物の継続事業、老人ホーム川路寮の改築、ふれあいの郷整備、福祉会館建設と新たに北部コミュニティセンターの建設、鼎統合保育園建設、さらにやさしい福祉のまちづくり事業として、本庁舎エレベーターや支所の改修も計画的に行うよう配慮いたしました。特に配慮したことにつきましては、市民要望の強い道路予算について維持補修費等増額を図ったことと、農道用水路の地元負担金の廃止をいたしたことでございます。 決算認定時の要望意見12項目及び新年度予算に当たり各会派から多くの要望をいただきました。要望事項につきまして、各項目とも、でき得るかぎり配意いたして予算編成を行いました。共通事項として市民要望の強い道路予算の増額、特に維持補修費の増額と農道用水路の受益者負担の廃止につきましては、先程申し上げたとおり特に配慮いたしました。在宅介護手当の増額につきましては、一人年額7万円を8万円に増額、ホームヘルパーの定員充足につきましては、46名を50名に4名増員、勤労者融資制度の充実につきましては、預託金の増額1千万円といたし、融資枠の拡大を3千万円増といたしました。合わせて貸付限度額の増額、生活資金で100万円を150万円以内、教育資金200万円を300万円に増額いたしました。中山間地農業の推進を図る上での水田保全型簡易基盤整備につきまして、100万円増額いたしまして300万円といたしました。考古資料館の機能強化につきましては、展示説明パネル等の予算化をいたしたところでございます。美術博物館の春草作品を児童生徒に鑑賞させる機会を講じることにつきましては、春草作品は平常展として年4回開催されておりまして、芸術担当の教師の意向、学校教育計画の中へ組み入れられることが大切でありまして、今後方法についてさらに検討いたしてまいりたいと思います。 次に、飯伊地方拠点都市地域整備計画につきましては、平成5年から概ね10年間の計画となっており、3年経過いたしたところでございます。予算の面から見てみますと、飯田市街地地区では市街地再開発事業に対します準備組合補助金や市街地活性化のための取り組みの支援、県勤労者福祉センターも8年度には完成、ふれあいの郷整備事業におきましては、福祉会館の建設が8年度完成、中央通り線ほか1線整備事業、飯田駅前広場等の整備も8年度には完了の見込みであり、りんご並木大宮下横町線についても、コミュニティ道路ポケットパークの事業が進められております。土地区画整理事業も丸山羽場第1地区では、ほぼ8年度に工事が完了、第2地区が本格化、第3地区の事業計画が作成されることになっております。円悟沢川の改修も区画整理事業とともに進められております。人形劇、美術館建設につきましては、川本喜八郎人形芸術館整備等研究調査が行われることになっており、各事業とも順調に進んでいると思っております。飯田市八幡原地区では、飯田女子短期大学看護学科設置支援事業は、平成7年、8年度で2億円支出することになっており、増設学科の認可もきて、平成8年4月より開校の運びとなっております。隔離病舎建設事業は平成6年度着工、平成7年度に完成になりました。 次に、飯田市天竜峡地区につきましては、天竜川治水対策事業が進められておりまして、川路、竜丘地区の盛土が始まりました。県道整備、JR軌道敷設替事業に向けて取組がされるなど、いずれの地区も順調に進んでいると思っております。 アクションプログラムにつきましては、飯伊地方拠点都市地域について平成5年12月に承認されました基本計画に基づきまして、建設省所管分野で国及び長野県が講ずる主要な支援策を示したものでございます。国県が行う支援事業の進捗はどうかとの質問かと思います。 拠点地区を支援するための道路整備事業の主なものについて状況を申し上げます。 飯田市八幡原地区の重点整備事業であります建設省直轄事業国道153号飯田バイパスにつきましては、平成8年度末国道151号上溝までの供用開始を、また、平成10年には完了を目指して順調に事業が進行いたしております。これにかかわる事業費につきましても、極めて順調な予算づけがなされているものと理解をいたしております。県事業であります主要地方道飯島飯田バイパスにつきましては、先の實原議員の質問でお答えをいたしましたとおり、平成6年、事業主着手がなされ、都市局事業、道路局事業を合わせる等の取り組みがなされ、全線にわたり事業化がされております。事業費につきましても年度を重ねるごと大幅な増加がなされてきております。また、最重要路線として位置づけられております三遠南信自動車道につきましても、小川路峠道路では用地買収が進行いたしており、飯喬道路では本線部の設計協議が完了し、用地測量が行われております。平成8年度より一部用地買収に着手の運びであり、また、インターチェンジ、ジャンクション、アクセス道路につきましても、設計協議、用地測量、用地買収と順次進められるものと考えております。 主な支援事業の状況を申し上げましたが、これらの事業は、おかげさまでいずれも順調に推移いたしております。これには飯伊地方拠点都市地域指定が大きく作用しているものと思われます。市といたしましても、より積極的な取り組みをいたし、事業の推進に努めてまいりたいと考えております。 次に、2番の第4次基本構想につきまして、天竜峡地区は、拠点地区飯喬道路、天竜峡インター、治水対策事業などから21世紀を展望し、新たな地域づくりを目標に重点プロジェクトに位置づけました。天竜川治水対策事業の状況でありますが、左岸龍江地区では、平成8年度で盛土面整備工事が完了する予定であります。右岸川路竜丘地区は、農振法、都市計画法、国土利用計画法などの協議を進めてまいりましたが、このほど県国土利用審議会で承認をされましたので、今後は区画整理法、土地改良法などの許認可に向け努力し、平成8年度には一部盛土工事にかかりたいと思っております。今後の工程計画でありますが、国県の事業とも整合した中で、平成14年を事業完了目標にいたしております。 大学問題については、今までも何人かの議員からご質問をいただきまして、その都度情報収集をしている旨お答えをいたしてまいりましたが、その内容は、先進事例の視察とか、関係資料の収集などでございます。 さて、8年度に100万円の予算で具体的に何をやるかとのご質問でございますが、引き続いていくつかの先進事例について設立にいたる経過やキャンパスのあり方、さらには運営のノウハウなどについての視察を行うとともに、近年の大学設置認可の状況等をはじめといたしまして詳細な関連情報の収集と分析を急ぐ必要があると考えております。これらをもとに、でき得れば年度内にも基礎的な資料を整え、議会側や市民、さらには広域的な枠組みでも検討していただけるようになればと考えております。改めて申し上げるまでもなく、大学の新設は非常に厳しい状況にはございますが、地域の悲願でもあり、今まで培ってきた多彩な人的ネットワークをも総動員し、鋭意取り組んでまいる所存であります。議会側におかれましても一層のご支援ご協力をお願いいたしたいと思います。 特別養護老人ホームにつきましては、片桐議員、牧内議員のご質問にもお答えをいたしたとおりでございまして、施設の設置につきましては、平成11年までの計画であります老人保健福祉計画の目標を達成いたしておりますが、入所待機者につきましては増加いたしている状況でございます。特別養護老人ホームは、飯田下伊那を一つの利用圏域とする考え方から広域行政組合において設置運営しているわけでございまして、現在、運営方法等について見直し検討委員会を設けて検討いたしているところでございます。デイサービスセンターにつきましては、在宅の寝たきりや虚弱などの老人の方に対しまして生活指導や日常動作訓練等の各種サービスを提供することによりまして、心身の機能維持を図るとともに介護を行っている家庭の負担を軽減することを目的といたしました施設であります。当市におきましては、現在5か所にデイサービスセンターを設置をいたしまして、市内全域を対象にご利用いただいておりますが、今後さらに計画に基づきまして設置を進め、在宅福祉の充実に努めてまいりたいと思っております。 体験や自然を大切にする教育についてのご質問かと思いますが、これは人づくりの展開の手法であります。このことは大変重要なことでありますので、基本構想でも、そのことを位置づけているところであります。その手法につきましては、基本計画案の中で小中学校ではすべての教育活動を通しまして、また、公民館などでは異年齢児集団の学習活動として体験や自然を大切にする教育学習に取り組み、環境学習センターを整備して、子供の頃から環境等の調和について学習と実践ができるようなさまざまな取り組みを展開していくことといたしております。さらに身近な自然の保全と小中学校の野外教育のための里山の整備など、さまざまな環境整備を進め、教育や学習面においても大いに活かせるようにしてまいるつもりでございます。 3番の機構改革についてでありますが、機構改革につきましては、片桐司郎議員にもお答え申し上げましたとおり、第4次基本構想の目指す都市像でもあります人も自然も美しく輝くまち飯田、環境文化都市を実現をするための新しい時代にふさわしい機能的で市民にわかりやすい市役所の組織づくりでございます。この改革案の作成に当たりましては、全庁で取り組みました業務量調査や課題抽出、職員プロジェクトチームによります組織機構のあり方などの2年間にわたります検討をもとに、各界各層の多くの方々のご意見をお聞きしながら、庁内の行政改革推進本部におきまして慎重に検討してまとめたものでございますので、十分に手を尽くしたものであると考えております。 日本開発銀行とのかかわりについては、牧内信臣議員にもお答えをしたとおりで、機構改革について指導をいただいた経過はございません。 産能大学の飯田市行政組織機構と機能研究報告書におけます調整会議の多さの指摘についてでございますが、組織の細分化や縦割の弊害、各部局の自立性の弱さなどに起因するとの指摘は誠にもっともでございまして、そうした点を踏まえまして今回の機構改革案では全庁的並びに各部局の企画調整機能の充実を図っております。 機構改革にかかわる先進地視察についてでございますが、組織機構の見直しに関係しますプロジェクト体制につきましては、プロジェクト体制の実践例として総務庁ほかを視察し、職員の資質向上につきましては、自己啓発の一環として、自主的な研修制度の先進地として、東京都大田区並びに埼玉県所沢市を視察調査をし、検討に役立ててまいっております。 4番の北高南低の格差是正についてでありますが、関連がありますから、1、2番一括して答弁をさせていただきますと、長野自動車道が長野インターチェンジまで開通したことによりまして南と北がずいぶん近くなったという感じがいたします。県の関係の方々も同じように飯田下伊那を決して遠いところというふうには見ていないと思います。そういうことから言いましても、また、財政的な面から言いましても、県政が特別北へ偏っていて南に薄いという意識は当たらないと考えております。もちろん今後とも県事業が、より一層当地域にもたらされることを強く望むものでありますが、われわれ自身が自主的な努力を払い、地域づくりに取り組んでいくという姿勢が肝要であると考えます。地方拠点都市地域は県知事の指定でもあり、指定をされました効果を十分活かせるよう、国や県の支援を得て、また、要望すべきことは要望しながら、飯伊地域として他の町村と連携して地域振興のために頑張ってまいりたいと思います。 5番の豊かな都市生活の市街地整備についてでありますが、都市計画街路知久町妙琴線の整備につきましては、現在、丸山羽場第2地区の土地区画整理事業の中で進められており、今後、丸山羽場第3地区の土地区画整理事業の中でも整備を進めてまいります。将来の課題として箕瀬部分の街路整備につきましては、箕瀬大久保地区の土地区画整理事業計画の中で沿道区画整理型街路事業も含めまして検討いたしてまいりたいと思います。 庁舎建設につきましては、庁内の所管部門におきまして、行政需要の多様化や市民サービスの向上等に対応できる庁舎としての基本的事項を検討をいたさせます。案を取りまとめ、その上で広く議会や市民の方々のご意見をお聞きするために、ご提案のような組織を設置をいたしてまいりたいと考えております。 6番の新しい時代要請にこたえる教育行政につきましては、教育委員会の方からお答えを申し上げたいと思います。 次に7番の少年非行対策につきまして、関連でありますから一括でお答えを申し上げてまいりたいと思いますが、少年非行の状況でございますが、飯田警察署の資料によれば、最近1年間に交通違反を除き、罪を犯したり法に触れる行為を行ったとして補導された少年は、飯田警察署管内でおよそ100人でございます。これは前の年に比べて数字の上では減少いたしておりますが、実質的には横ばいの状況であると言われております。最近の傾向として、中学生、高校生が少年非行の主役となってきている。少年非行の7割以上を万引きなど窃盗犯が占めている。女子が3割近くを占めている。万引きやバイク、自転車の盗みなどを中心とした初発型非行が半分以上を占めているなど、全体として罪の意識に乏しく、ゲーム感覚で非行を犯す傾向が目立ってきており、このような傾向を放置いたしますと、集団化、常習化しやすく、本格的な非行に陥る危険があると指摘をされております。このような非行の原因といたしまして、放任など家庭の躾や家庭環境に問題がある事例が大部分でございますが、さらにその背景には、善悪のけじめが薄らいだり、金銭感覚のマヒ、風俗の乱れなど社会的な風潮にも問題があるのではないかと思われます。対策といたしましては、非行防止につきましても、非行少年の更生にいたしましても、例えば少年補導委員の皆さんによる溜まり場等の巡回補導や環境浄化活動、青少年健全育成会などによる地域ごとの育成活動、さらには学校及びPTAと地域との連携強化、関係機関の堅密な連携などによって啓発を含め、一つひとつ地道に取り組んでいくことが、遅いようでも確実に成果を上げていくことにつながるものであると考えております。 教職員の社会教育についてでありますが、学校の先生方におかれましては、教育公務員として、学校においては児童生徒の教育指導に、また、地域におきましては住民の一人として生涯学習の立場から社会参加を求められているところでありまして、教職にある先生方は1社会人であることを十分自覚されていることと信じております。 8番の競争政策から見た上下水道工事につきまして、1番から5番まで関連でございますから、一括でお答えいたしたいと思います。 飯田市が工事指定店制度を採用いたしましたのは、昭和33年でございますが、以後、広域水道によります区域拡張等で順次指定店を増やしてまいり、現在は26社を指定してございます。過去5年間では新規加入がなく、取り消しが1件という状況でございます。指定に当たりましては、水道条例や規定に基づいて行っており、その点においては制限的な要件はございません。ただ、管工事業協同組合の設立の経緯等から組合の意向に一部配慮した対応がなされてきたことはあったようでございますが、平成7年3月の閣議決定による規制緩和措置と今年1月の公正取引委員会からの指導、通知等によりまして、より競争原理の効果が高まるよう措置することが求められておりますので、今後におきましては、条例規定に沿った対応をいたしてまいりたいと考えております。また、指定店の公認の重要な要件の一つであります責任技術者の認定につきましては、現在、市が単独で試験を行っておりますが、下水道に関しては県で試験を行い、全県的に施工可能とするよう検討が行われておりますし、水道に関しても主任技術者を国家資格とするよう法改正が検討されておりますことも申し添えておきます。管工事業協同組合に対しましても、こうした流れをよく理解いただき、新規参入者の組合加入につきましても受け入れるよう指導いたしてまいりたいと考えております。標準単価表につきましては、過去におきまして加入者に過大な負担をさせることのないよう、標準単価表を示してまいった経過もございますが、適正な競争を阻害している面もございましたので、市におきましては、平成6年度から単価表を示すことを取り止めており、現在は設置申込者と工事店の任意の契約に基づいて施工をされております。 以上で第1回の答弁といたします。 ○議長(今村八束君) 小林教育長。 ◎教育長(小林恭之助君) 市長の答弁に補足をさせていただきます。 先程の第6項目の新しい時代の要請にこたえる教育行政についてというところでございまして、魅力ある学校の推進についてと、こういうご質問でございましたが、これからの時代に生きる人々には、個性、自主性、多様性を大切にして、豊かな人間形成を重視した教育が求められます。体験や自然に親しむ時間をさらに充実し、想像力や感性を育んでいくことが必要と思います。学校は子供の人間形成と学力向上のためにあるわけでありまして、教科学習では授業がわかるということが求められます。授業がわかれば学校が楽しいものとなり、子供と先生、子供と子供との人間関係の向上も期待できると考えております。 それから、生涯学習の推進でございますが、昭和63年度から平成2年度までの3か年間、生涯学習モデル市町村として国及び県の指定を受けまして、飯田市の特性を踏まえました生涯学習の基本計画について研究調査を行いました。平成3年2月にはムトス飯田学習交流都市構想を策定いたしております。これは5年前に策定したものでありますけれども、今日も生涯学習の基本構想として位置づけられまして、本年度の飯田市社会教育一般方針においても社会教育の基本構想として受け継いでいくべきものとしておるところでありまして、現在も公民館等の社会教育施設において個々の事業を通じて、その具体化を図っておるところでございます。学習交流都市構想は公民館などが行う公の教育、学習活動だけでなく、家庭、地域、企業など市民生活のあらゆる場において個人や集団が営む広い意味での学習全般について活性化する指針を示しておるわけでございますので、市といたしましては、今後、第4次基本構想に基づく市政の執行の中で教育行政と生涯学習関連施設の事業、事務の一層の連携を図るとともに、市の行政全般と教育行政との連携も図りながら生涯学習の基盤を整備し、市民の生涯学習を支援してまいる所存でございます。 次が、芸術文化の振興についてでございますが、飯田地方は、江戸時代から伝わる人形浄瑠璃をはじめ、地芝居や獅子舞いなどの民俗芸能の盛んなところであり、郷土史や民俗学などの研究も盛んで、芸術文化の豊かな風土が育っているところであると言われております。戦後においては、まちづくりの精神を象徴するりんご並木をはじめ、人形劇カーニバル、アフィニス夏の音楽祭、ごく最近の市民構成劇「かざこし姫と仲間たち」など、市民がつくり、演じ、ともに楽しむ優れた風土を育ててきております。このような芸術文化の振興に関する市の施策と組織は、ご案内のとおり芸術文化の分野によって所管が分かれておりまして、主に芸術舞台関係は文化会館、美術博物の分野は美術博物館、文学の分野は主として図書館、地域における市民の芸術文化、趣味的なグループ活動については公民館が担当し、文化財保護と全体的な調整を社会教育課がやっております。主として事務事業をこのように分担しながら人形劇カーニバルやアフィニス夏の音楽祭などの大きなイベントについては全職員の応援体制を組み、市民と一体となって実施いたしております。今後もこれらの担当部課を中心にしながら、また、新組織機構では、文化課や博物館課を設置いたしまして、さらに総合的な文化施策の推進と市民の芸術文化活動の振興に取り組んでまいる所存でございます。 次が、体育、スポーツの振興でございますが、国民の心身の健全な発達と明るく豊かな国民生活の形成に寄与することを目的としたスポーツ振興法が昭和36年に制定され、当市においても同法に基づきまして昭和48年にスポーツ振興審議会を設置いたしまして、スポーツ振興策をご審議いただいてきております。昨今の長寿社会の到来や少子化社会により、スポーツを取り巻く環境も大きく変わりつつある中で、これからのスポーツ振興のあり方について、どうあるべきかを昨年11月に諮問いたし、平成9年3月を目標にご審議いただいておるところでございます。また、一昨年の9月には飯田市体育協会を法人化いたしまして、市民スポーツの健全なる振興と市民の健康、体力向上、そして、豊かなスポーツ文化の進展を図っておるところでございます。幼児から児童生徒、高齢者にいたる全市民が毎日健康で豊かに暮らせることはみんなの願いであり、自らの健康は自らがつくるをモットーにいたしまして、積極的に健康の保持、増進することを観点に市民スポーツの振興を図り、従来からの競技スポーツが高度化、専門化していく一方で、いつでも、どこでも、誰でもが気軽にスポーツとレクリェーションを楽しんで活力に満ちた生活が営まれるよう努めてまいる所存でございます。 なお、中学生の非行の実態はどうかという問い合わせもございましたが、市内の中学生の様子でございますが、私どもの教育委員会の教育相談室の実態調査によりますと、市内の8中学校の報告件数は今年度7件でございまして、そのうちたばこ2、窃盗、万引き2、家出1、その他というふうになっております。さらに私どもの教育相談の状況から見ますと、昨年の4月から今年の3月1日まで74件ありましたが、非行は1件、万引き1件でありまして、ほかは主として不登校、いじめ、家庭教育等々でございます。こんなふうなわけで、市内の状況は特に多いということではないと、このように思っておるところでございます。以上でございます。 ○議長(今村八束君) それでは、2回目の質問に移ります。 柄澤紀春君。 ◆6番(柄澤紀春君) それでは、2回目の質問に移らせていただきますが、まずはじめに、予算編成でございますけれども、基本的な考え方、昨日の片桐議員も含めて十分理解ができました。ただ、考えてみますと、こういう疑問点もありますんで、今後こういうものにも十分配慮していただきたいということがあるんですが、例えば、本庁のエレベーター設置、それから、昨年の冷房施設、これは市民サービスの面から、むしろ遅すぎたんじゃないか。財政難になってからやるんじゃなくて、もっと早い時期にやるというのが最もよかったんじゃないかなというような気がします。そういう財政難になってからやるというような見通しのとらえ方も、今後、財政運営上十分見極めていただく必要もあるんじゃないかなと、こんなふうに思います。そんな中で予算編成に当たり今後も厳しい、また、時代の流れも早いわけでありますし、社会環境等の変化も非常に早いわけでございますんで、これからの予算編成に当たりましては、有効かつ生きた金の使い方ということにも十分配慮をしていただいて予算編成に今後とも当たっていただきたいなと、こんなことを特にお願いをしておきたいと思います。 それから、要望事項に配慮した点ということで、数多くの、今ご答弁をいただきました。特に農道用排水路の地元負担金の廃止、これは議会でも産業経済委員会でも長い間いろいろと議論をされてきた部分でございまして、このたびそうした中で廃止をしていただきましたことに特に感謝を申し上げ、今後も市民要望の強いものでございますので、決算時あるいは各会派から出ました要望につきましては十分配慮していただいて、今後とも予算編成の中に反映させていただきますようにお願いをいたしておきます。 次に、拠点都市も順調に推移をされておると、こういうようなお話でございまして、いくつもの事例を挙げていただきました。そんな中でアクションプログラムの方について1点お聞きをしてまいりたいと思いますが、三遠南信自動車道、これは早くから叫ばれて、現在、供用開始になっておるところが草木トンネルと小川路トンネルですか、の7㎞でございまして、現在、事業区間飯喬道路、小川路峠等の65㎞が整備区間というような形になってきております。しかし、基本計画区間未定予定区間など、まだ整備区間になってない部分も大分あるわけでございます。建設省の飯田国道の所長にちょっと聞いてみますと、総事業費が約5千億以上はかかるんじゃないかなというような見通しのようでございます。例えば1年に100億予算投入しても50年かかる。そんな中で基本構想あるいは基本計画の中で、三遠南信、大きな期待を寄せて交流を盛んにするネットワーク整備というようなことで位置づけておりますが、完成まで、市長さん、たまたま期成同盟会長というような立場もありますので、大体どんなぐらいかかる見通しなのか。この基本構想、基本計画の中で、おそらく完成というようなことはまず不可能であるかと思いますが、そんな中で今までそういう期成同盟会、いろいろの中で運動してくる中で、大体どんなぐらいの見通しで完成が可能なのか。これは正確な年次は言えないと思いますけれども、何年先ぐらいのことを考えておるか1点お伺いをいたしたいと思います。 次に、第4次基本構想、基本計画でございますが、天竜峡のエコバレー構想につきましてちょっとお伺いをいたします。 先程答弁で、都市基盤整備の完成目標は大体14年頃というようなご答弁をいただきました。このエコバレー構想の中に環境関連産業なんていう言葉がうたわれてきております。この環境関連産業というのは早くから新聞等で、ここ10年くらいは日本の経済の動向、いわゆる傾向は環境産業にあるんだというようなことで、ずいぶんどこの新聞でも報道をされてきておりますが、14年と言いますと大体環境関連産業も大分下火になってくる頃じゃないかなというような産業形態の変化が感じられるわけでありますが、そんな中で、むしろこういう発想というのが遅いんじゃないかなというような気がいたします。それと同時に、先般私も一般質問で質問した経過がございますけれども、その中の企画部長の答弁の中で、地域整備公団による産業業務あるいはオフィスアルカディア構想についても今、産業業務指定を受けてないけれども、指定変更によっては可能じゃないかなというような答弁がありました。こういう形で進んでいきますと、目標年次14年では10年を経過をして、いわゆる拠点都市指定の概ね10年というのが終わる年度になるわけでありますが、そこら辺の考え方はどうなってくるのかお伺いをしたいのと、同時に、今度の3か年実施計画の中に、天竜峡エコバレー構想の中に企業立地促進事業、企業資金支援策あるいは住宅復旧整備事業等の予算が盛り込まれておりますが、これは都市基盤整備ができてから使われるものなのか。今14年ということですが、ここら辺はどんなようなものに、この3か年実施計画に載っておるものが使途となるか、そこら辺ちょっとよくわかりませんので、お伺いをいたしたいと思います。 それから、次に、大学プロジェクトでありますが、非常に公設民営というようなことになりますと、おそらく県の応援をいただいても市が50億、60億というような投資が必要でなけりゃ公設民営というものは考えられませんし。そうなりますと、県立大学あるいは国立大学というようなことになりますと、とうてい期待のできないような状況だろうと思いますけれども、今までの情報収集では、先進地の視察というようなお話がありましたけれども、そんな中で今、市長答弁の中で、年度内に基礎的な資料を作成できるような状況にまでしたいということでございますので、大いに期待をしておりますので、できるだけ早い機会にそんな基礎資料作成ができるようなことを期待をいたしておきます。 次に、暮らしに安らぎというようなことでお聞きをいたしたものでございますが、特養の実態お聞きしました。ただ、その中で出所される方、退所される方というような状況、どんなようになっているかということがちょっとよくわかりませんでしたので、ちょっとお伺いをしたいと思いますが、第1、第2特養については市立病院の先生が診療なんかしておるかと思いますけれども、その診療結果によって、病人じゃありませんから、例えばそういうような機会があって先生も診察されるかと思いますけれども、そんな中で出所可能者は誰がどのように指導しておるか。これは今130人も待っておるという中でローリングをして有効活用ということも一つの、つくるばかりじゃなくて、そういうことにも重点を置かざるを得んというような中で、非常に話を聞きますと、あそこは居心地がよくてなかなか出んというようなことも聞いております。そんな中でおらんでもいいような状態になってもまだおるんだというようなことになると有効活用にもなりませんし、そんなようなことから、ひとつどんなような指導をして出所等も決めておるか、そこら辺1点お伺いをいたしたいと思います。 それから、長寿社会の到来によりまして医療の需要と施設の利用の増加は避けられないわけでありまして、市立病院の役割も大変大きなものがあるんじゃないかなと思います。現在寝たきり老人、痴呆を含めまして全国で600万近くいるんじゃないかと思いますけれども、要介護老人の面倒を、誰が、どこで、どのようにみるかということでございますけれども、現在の状況、先程もちょっと話がありましたように核家族化だとか女性の職場進出というようなことで介護機能が低下をし、その上少子化、高齢化の進展で、21世紀は、まさに介護福祉の時代ということが言われております。 そこで1点お伺いをしておきますが、介護に相当力を入れていかなければならないということは十分承知でございますけれども、在宅要看護老人が、例えば具合が悪くなってお医者さんの診察が必要だというような際の往診なんかは、市立病院、どんなふうに考えておりますか。と言いますのは、当然欠損予算というような状況にありますし、また、研究委員会等もつくって研究をしておるというような中で、そういうものにも、赤字解消の中にも大きく貢献をするんじゃないかなというような考えもいたします。そういうような対応を今度、在宅要看護老人の病気の際のそうした往診、お医者さんの手はどうなっていくのかというような面も含めてご意見をいただきたいと、こんなふうにお願いをしたいと思います。 それともう一つ、これは提案になりますが、21世紀の福祉ビジョンの柱は、介護と子育ての社会として老人の介護、働く女性の出産、育児を支援すると。保育サービスを社会全体の責任で構築することにあると、こういうように言われております。そこで親は子を育てる義務はありますが、子は親をみる義務が法では定められていないわけであります。しかし、道義的な責任として子は親をみる道義的責任というものがあるんじゃないかなと常々思いますし、それこそ人づくりの原点にもつながるんだろうと、こんなふうに思います。そこで飯田市として、これは広域も含めまして子も親をみる責任づくりの運動とか何とかそういう啓発といいますか、そんなようなものを積極的に取り組むことによって福祉と負担を自分のこととして真剣に考えて、将来の若い衆が自分の将来のことを真剣に考えての施策というようなものを考えたらどうかなというように思います。ただ、そうした中で、もっと子も親をみる道義的責任というようなものにも何とか力を入れていっていただきたいなと、こういう観点からそんな気がいたしておりますので、そんな点についてもお伺いをいたしたいと思います。 次に、人づくりは何かでありますが、第4次基本構想、基本計画にありますように、ここの部分でお聞きをしました。例えば小学校なり中学校におけるコンピュータの情報教育ということを今度打ち出しておりますが、実を言いますと飯田市は遅れておるわけですね。例えば下条なんかみれば、すでに早くからコンピュータを取り入れて、学校に取り入れて導入をしておるというようなことで、むしろその実態としますと遅すぎた感が十分するわけであります。そんな中で今度の基本計画、基本構想の中で大いにそういう、飯伊の各町村でもそういうものがどんどん進められてきておるという中で、今度基本計画の中へ載ってきたというような状況でございますんで、言葉だけにならないように具体的なものになって一日も早くなってもらいたいなという気がいたします。そうした中で、こういうコンピュータ、学校も村部と違いまして数もありますし、そういうものを積極的に小中学校に導入をしてもらいたいと思いますんで、それを何年ぐらいの計画で全部整備ができるかというようなことを1点お聞かせをいただきたいと思います。 次に、今度の基本構想、基本計画の策定についてでございますが、日本開発銀行の関連会社が基礎調査を行っておりますけれども、あれを見ましても、半分ぐらいは市の資料がほとんどじゃないかなというような気もいたしました。そんなことで飯田のことを一番知っております、それこそ庁内の職員が、できるだけ手作りでつくることが、やはりこの地域性に合ったものができるんじゃないかなと。もう少し全庁の職員の優秀なところを発揮できるような、今度そうした構想づくりも必要じゃないかなと思われます。昨日の答弁で企画部長は、牧内議員に、手作りの基本計画、基本構想だというようなことを言われました。市長の答弁では、日本開発銀行も参画をされておったというようなことでありますが、そういうアドバイスをいただくには悪いとは思いませんけれども、やはりもうちょっと職員の、もっと発想のある、地域のことを知り尽くした職員をもっと活用しての基本構想というものも、これから十分必要じゃないかなと、こんなふうに思いますので、その点お伺いをしたいと思います。 次に、体験や自然を大切にする教育、これは基本構想で聞いたとおりでございますが、書いてあること、ほとんどお話をいただきましたけれども、ちょっと一つここで提案をさせていただいておきますが、例えば、ほかの市で動植物についてモニター制度をとって本当に市民が参加する中で、動植物のその種の動き等を市が中心になって、その変化などについて記録を取っておるというようなモニター制度もやられておるところがあります。こうしたものは実際に自分で体験をして山を上がってというような体験から一生忘れない自然に親しむ教育ではないかなと。これは、たまたまその市は子供さんからお年寄りまで全部含めてのそういうモニター制度を採用しておりますが、今度そういう中で言葉だけではなくて、そういう実質的に体験をするようなものを大いに取り入れるという発想も、やはり身につく大事な要素だなと、こんなふうに思いますので、その辺そんなような考え方があるかどうかお伺いをいたします。 次に、機構改革でございますが、課以下のことでありますけれども、ちょっと矛盾をしているんじゃないかなというようなことが気になりましたので、ひとつ部に関係もすることになってきますんで、ちょっとお伺いをさせていただいたいと思いますが、部、課、係の減による組織改革にもかかわらず、発表直前の昨年の10月、秘書課長は部長が兼務を長くしておったわけでありますが、えらい発表前に課長を減らすというような状況の中で課長をすぐ配属したと、こういうような実態もありますが、そこら辺はどんな意図なのかお伺いをいたしたいと思います。 次に、区画整理は丸山羽場第1から第3といいますと、約92haの面積、これは1から3まで入れますと地権者も1,100人近い地権者になるわけであります。そんな中で区画整理が進められておるわけでございますが、これだけの大きな事業を区画整理課を係にしようとしておるわけです。一方、まちづくり推進委員室は1.3ha、地権者40人でありまして、これを同じ都市計画事業で手法はそんなに変わるわけじゃないんですね。当然これだけの面積と相手がおりますから、その対応というのは非常に、土地の公図やいろいろ全く同じなんですね。そんな中で1.3haと40人の方を推進室というような、推進室というのは課というようなとらえ方だろうと思いますが、そこら辺どうしてもまちづくりの基本からもおかしいなとしか思えませんが、そこら辺の意図、理由についてちょっとお聞かせをいただきたい。 次に、自治振興機能を十分考慮しながら基本構想でも市民の自治を基本としながらということで自治会に委ねるものも非常に多いような気がしてならないわけでありますが、そんなことにも逆行して自治振興課を存続しないというような考え方のようであります。そんなことも課に関連することでありますが、部に関連もすることでありますので、ちょっとお伺いをいたしたい。 次に、建設部、例えば、どえらい矛盾した部分があるんですが、こういうことでいいのか、ちょっとお伺いしますけれども、建設部の中の管理課に都市計画課があり、土木課に街路係、都市整備課に都市公園係というような3係があるわけですが、県や国に行くと都市計画課は一本のところです、縦割ですから。そんな中で、例えば計画係と街路あるいは計画係と公園係が一緒にいかなきゃならんという要素が非常に出てくる。こういう中で、こういう係を3つにそれぞれの課に配属するのがいいのか。そこら建設部長もどんなお考えがあるか。いろいろの面で出張旅費だとかそういう部分におきましても非常に無駄になるんじゃないかなというような気がする部分がありますんで、ちょっとご意見をいただきたい。 こんなような矛盾点がありますので、第3案を期待をいたしておりますので、是非修正をしていただくようなお考えで、もうちょっと頭を柔らかくしていただきたいなと、こんなふうに思います。 もう一つ、生活環境部に環境部長と水道局長を置くというようなことを聞いておりますか、本当かどうかわかりませんけれども、もし、置くようでしたら人件費には全く関係ないわけでありまして、なぜ、そこまで水道局をこだわるのかなということが不思議でなりません。水道局長を置くのかどうなのか、そこら辺をお伺いすると同時に水道局にそれほどこだわらなきゃならん理由は何だったかということをお伺いをいたしたいと思います。 それから次に、各部課の職員一人ひとりが企画立案、実行の能力と意欲を持たないかぎり資質向上の高い、質の高い組織はできないわけであります。今回の機構改革、非常に企画重視、先程も点取り虫養成所になるんじゃないかなと申し上げましたけれども、会議も非常に多くなるんじゃないかなという気はいたします。それこそ役所の内部、皆さん一番知っておる衆でありますんで、私と同じような気にはならんかなと。なるような気もいたしますけれども。昨日も實原さんの質問の中で、能力を発揮させるような、そういう制度がというようなことでありましたけれども、これはそういう制度があるわけですね。そんな中で実際に機能が発揮されておらんと。しかし、実際はこういう事実があるんです。職員が、そういう制度に基づくということじゃなくて将来の政策づくりを提案しても部長や市のところへ届かんうちに、ほとんど検討すらする気もないというような実態もあるわけでありまして、そんな企画だったら本当はない方がいいんですね。だから、そこら辺はコンサル頼みで、コンサルの方が喋ることも字を書くことも文章をつくることもきれいだから、そういう発想じゃないかなと思いますが、そんな中からコンサル頼みの行政じゃなくて本当にさっきも言いましたように飯田市の職員が一緒になって手作りというものが一番いいというようなお話をしましたけれども、こういう実態を知らずして論じられているということは全く遺憾なことであると思います。問題認識の共通化を促す視野の広い職員の育成にはならないわけでありまして、このような実態から企業重視の、企画重視の機構改革はネックでありまして、職員のやる気、意欲、能力などを低下させるものとしか思えません。そこでもう一回、市長の立場もあるかと思いますが、企画重視の組織について本当に真剣に考えられた方がいいんじゃないかなと思いますんで、再度お答えをいただきたいと思います。 4番目の北高南低でございますが、北高南低の格差は、さほど薄いとは思ってないというようなご答弁でありました。市長という立場でありますから、言いづらい部分があると思いますけれども、実際には、そうした格差というものは誰が行っても感じるものでありまして、県議もはっきり格差については、これからの大きな課題だということを言っておられるわけでありますから、これは飯田市の問題のみならず広域組合としても積極的に取り組んでもらいたいなという気がいたします。そこで飯田市長として、広域行政組合長として、リーダーシップを十分発揮をしていただいて、共通認識を持つ中で推進をする責任があるというようなことで考えていただきたい。例えば、県道の促進だとか、羽場大瀬木線の県道編入だとか、山麓線あるいは県立の文化センターを何とか頼みたいとか、県営のサッカー場だとかいろいろこれからお願いしていかなきゃならんことがあるんだろうと思いますが、そんな中で8年度にオリンピック関連事業も終わるというような中で、ひとつ飯伊がバックアップを県議にして、県議が飯伊のことに一生懸命県へ行って働きかけるような機会づくりが、これはまた県議が十分、飯伊の県議5人が県へ行って飯田市にも行政組合にも何にも頼まれておらんようなものを行って一生懸命でやるというわけにいきませんので、もし、そういうような機会をとっていなかったら、是非そういう機会を大いにこれからつくっていただいて、せっかく5人おります県議に一生懸命で働いていただくというようなことはどうかなと思いますので、そこら辺についても市長のご意見をいただきたいと思います。 次に、市街地整備でございますが、これは昨日も火災の問題が出ました。今こうやって見てみますと、一番火災なり地震があったときに一番おっかないのは箕瀬じゃないかなと思います。市長さんも奥の方へ入っていって知っておるだろうと思いますが、本当に車が入れずに奥が深くて家も建て直せない。今の実態はどうかと言いますと、若い皆さんが車の入らんような家にはおらないということで、おるのは年寄りあるいは空き家なんですね。いかに道路が車も入れんようなところが嫌で若い衆は外へ出ちゃうというような実態で、今、箕瀬には相当の空き家あるいはお年寄りが多いというのが実態であります。そんな中で、先程も言いましたように庁舎周辺整備なんてチョコチョコ土地を買っておるんじゃなくて一緒に区画整理をやって沿道型の区画整理、これをやってひとつまちづくりと併せて市庁舎の用地確保も含めてやることが何としても得策でありますし、第一、住んでおられる方の皆さんに、これはどうしても地権者の理解が得られるか得られんかという問題は、これは当然ありますけれども、そういう実態の中で地権者の皆さんに問いかけた中で、地権者の衆が現状でいいのか。いや、これじゃ困っておるんだと。若い衆の定住にもならんしというようなことになれば、ちょうどいい時期でありますし、区画整理でやるにも、それから、沿道区画整理型街路事業でやっても、ほとんど仕事の内容は変わりません。そんな中で是非、検討をしていくという答弁でございますが、庁舎問題10年後というようなことになりますと事業にかかっても10年やそこらはかかってしまうんじゃないかなと、こんなふうに思いますし、是非もう一回そこら辺で地元へそういう話を、問いかけをするかどうかということを、庁舎問題を含めてご判断をいただいてお答えをいただければということで、もう一度ご答弁をいただきたいと思います。 次に、新しい時代の要請でございますが、今、教育長さんからいろいろと新しい時代の要請にこたえる教育ということでご答弁をいただきました。 魅力ある学校づくり、これは新しい学校づくりというようなご答弁で、いくつも挙げさせていただきましたけれども、健全な児童生徒の育成が図られなければならないわけでありまして、今後地域の人々や文化、自然のふれ合い、勤労体験学習やボランティア体験など充実をしていただいて、優れた音楽、舞台劇、美術の鑑賞が必要と思いますので、どうかこのような考え方についても再度お伺いをいたしたいと思います。 いじめ、不登校については、表に出なかったわけでありますが、例えば不登校については、長野県、ここ2年ばかり前に全国1位というような実態もあります。そんな中で先生の資質の向上が大変問題が上がっておるんじゃないかなということで、教育施策の教職員の質的向上についても文部省の諸行政に教育委員会として取り組んでおると思うわけでありますが、教育委員会、常に時代の変化を適切に対応していただいて、住民の期待にこたえて、教育行政を自主的、主体的に展開をしていただくことが求められておるわけでありますから、そこで魅力ある学校づくり、教職員の資質向上について教育委員会はどのように具体的に取り組んでおられるかお伺いをいたします。 次に、市内の青少年によるものだろうと思いますが、非常に落書きが多い。それから、今スプレーなんかで、この間は伊賀良でスプレーを窃盗して、その犯人は捕まったようですが、そういうようなもので自動車の窓から何から見えんぐらいそういうようなことで、そういうような実態が目につくわけでありますが、非常に内容も下品でありますし、飯田市の恥にもなるわけでございますんで、そういうような便所、道路壁だとか、そういうものについて、教育委員会あるいは管理課になろうかと思いますが、そんなようなことは今後どんなような対処で、どこが担当していくのか、ちょっとお伺いをいたしたいと思います。 次に、体育、スポーツの振興についてでありますが、スポーツ振興のあり方については審議会に諮問されたと、審議中との答弁がありました。文部省では体育、スポーツの振興について4つの施策を講じておりますが、一つはスポーツの施設整備の充実、2つは生涯スポーツの推進、3つは競技、スポーツの振興、4つは学校における体育の充実というような4項目を挙げておるわけでございますが、今度諮問をしてあります4つの施策にも、こういう4点について踏まえたものであるかお伺いをしたいと思います。 それともう一つ、高齢者の生き甲斐と健康で老後を楽しく過ごせる老人人口を増やすことが大変大切なことでございますが、老人保健会計にも貢献をするものでありますんで、昨日も實原さんからそんな点、屋内施設というような問題が出ましたけれども、スポーツ施設の整備充実の中で屋内設備等にも積極的に取り組んでいただけるというような、これは多目的にというようなお話がありましたけれども、是非そういう形の中で積極的に取り組んでいただきたいと思います。 次に、アクアパーク飯田でございますが、立派に完成されて市民も大勢、昨年は利用されました。1年経過をいたしまして弁当の持ち込みができないとかというような不満も私聞いておりますが、そんなような経過をしての不満も聞いておりますし、夜間利用できないかなというようなことも聞いております。教育委員会に市民要望、いくつか電話か何かあっただろうと思いますし、そんなような寄せられたこともあるんじゃないかなということも含めて、併せて今後の改善あるいは拡充等、こんなふうなことを考えておるというようなことがありましたら、先程の弁当の持ち込み、夜間利用も含めてご答弁をいただきたい。 次に、少年非行でございますが、飯田の中学生の実態、7件ということで非常に低いというようなことであります。これは先程も言いましたけれども、先生の、市長の答弁では、そんなに住民の一人として社会参加し、自覚をしておられるんじゃないかなというお話でございましたけれども、実態は、さほど社会参加していないんじゃないかなというような気がいたします。例えば、日本中通用する言葉でありますが、行政で用地に携わる職員間の言葉の中に、先生何々々、4つ目には公務員という言葉が最近は載ってきておりますけれども、先生が一番用地の話、交渉の中で一番難しいんです、不思議と。教育長さんも、そういうお話を聞いたこと、耳にしたことは、おそらくあるんだろうと思いますが、日本中どこに行っても実態がそうなんですね。ということは、いわゆる公共事業で一番協力をしていただけんというのが先生になるわけでありまして、それはやはりそうした道路も何も、そうした社会の仕組みの中でできるんだということを十分知らない。学校の教育だけで子供と対するというような、社会的なことがあまりにも知らん中で、というようなふうに思えてならないわけでありまして、そういう社会の仕組みを知ってこそ教育者としての資格があるんじゃないかなと、こんなふうに。あんまり言いたくないんですが、こういうことは1回言って2回言いたくないんで、ちょっと言わせていただきますけれども、そんなようなことで子供や社会の組織の足を引っ張って悪口を言うのを聞いて、悪いところ、良いところを先生以上にそういうものを身につけておるんじゃないかなと。そんなような中で先生がそれだけ心の教育、教える教育、覚える教育というようなものが非常に大事かなというようなことでありますし。例えば、先生は地元の、毎年市が行う河川清掃でも非常に平均参加が少ないということもはっきり言われております。そんな中で学校で指導している以上は、せめて自分が住む回りを美しくする気持ちがなくて教育になるかということにもつながるわけであります。教育長さん、先頭に立って聞いてみていただいて、この地域が本当に立派な教育者のもとで立派な子供が育つように、そして、いじめ、不登校もない心の通った先生と子供というようなことが期待を、どうしてもしたいと思います。そこで市長さんの答弁では、そんなことはないようなことを言っておりましたが、教育長さんの立場から、ひとつ社会的教育の手段、地域参加についてご答弁をいただきたいと思います。 8番目の水道指定工事店の問題でございますが、5年間に取り消しが1個と。指定参入要件の中では今まで組合のそんなような状況があったけれども、今はそのようなことがないということでありますから、結構なことだと思います。 それから、標準単価表も6年まで出していたということでありますが、今は出してないということで、これも競争観点からも政策からも考えて、すべきじゃないと思いますんで、そういうふうに進めていただきたい。 それから、隣接町村の指定工事店には、そういう厚生省の通達も出ておりますので、お互いに各市町村間が仕事ができるようにすることが最も今後の政策の一つだろうということで思っておりますので、そういうふうに進めていただきたいなと思います。 それから、公道分の取り出しについては、今後前納制から指定店の方でやっていただくということで進めるということでございますので、一歩も二歩も前進をしたかなと、こんなふうに思っております。今後こういう点についても組合と指定工事店との間で十分連絡協調をとりながら、市民の皆さんに、できるだけサービスをしていただけるように、いい工事店になっていただくことを切にお願いをして2回目の質問を終わります。 ○議長(今村八束君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。 ◎市長(田中秀典君) 2回目のご質問にお答えを申し上げたいと思いますけれども、1回目同様全般にわたりましてご提案、要望等々をいただきましたので、ご提案等につきましては、それらの点につきまして、これからまた私どもも、より研究しながらご検討させていただきたいと思います。 三遠南信自動車道につきまして完成年度はどうなのかというお話でございますが、柄澤議員は、道路行政につきましては見識の深い方だと思っております。それだけに、この道路がいつかということを私の方から答弁すること、非常に難しいものであろうというふうに理解をいただけるものと思っております。しかし、ビックプロジェクトであるだけに私どもも地元の熱意を国あるいは県の方に向けながら、これからも努力をいたしていく必要があるであろうと思っておるわけでございまして、早期実現、完成に向けましての、これからも努力をいたしてまいりたいと思っておるところであります。 エコバレーにつきまして、治水事業、拠点との関係というようなことを申されておりました。 治水事業は、平成14年を概ね完成目途といたしておるわけでございまして、それらの盛土事業を中心といたします進捗状況を見ながら拠点都市との整合性を見ていかなければならないと思っております。その中でエコバレー事業に向けて、また努力をいたしてまいらなければならないというふうに思っております。 それから、親をみる教育等を市の方でも少し考えたらどうかというお話でございました。これは特養に基づいてのご自身の見解であろうというふうに思っております。 まさに議員ご指摘のとおりでございまして、基本的な考え方には共鳴できることでございます。こういった点につきましては、いわゆる道徳教育とか社会教育の場でということになるわけでございますので、そういった考え方は非常に大事でございますので、私どもはいろんなところで、そういった点につきましても啓蒙いたしていく、指導いたしていく必要があるであろうというふうに思っております。特に小中学校の場において、やはり教育の場においても、こういった点につきましては、また教育委員会の方でも、より一層考えていただきたい問題であろうというふうに思っております。 それから、機構改革につきまして再度いくつかの点に具体的な点を披瀝しながら再度のご質問でございました。 先程もお答え申し上げましたけれども、今回の機構改革につきましては、第4次基本構想の目指すべき都市像であります。人も自然も美しく、輝くまち飯田、環境文化都市を実現するため、さらにまた、新しい時代にふさわしい機能的で市民にわかりやすい市役所の組織づくりを願ってのことでございます。いずれにいたしましても企画に対してどうかというご提案もございましたから、その中で企画につきましては、これからの時代に向けて、企画というものは非常に大切なものでありますから、そんな点につきましても配慮いたしていかなければならないと考えておるところでありますけれども、いずれにいたしましても今回の機構改革は、機構改革を行うだけでなくして全職員が一緒になって考えていく、私は大事な節目の時にしてまいりたい、そんなふうに考えておるところでございます。 次に、北高南低につきまして、併せて地元の県議ともどもどうなのかという点にご指摘がございました。 地元県議の先生方におかれましては、地元のみならず下伊那の県議さん、当地域には飯田下伊那含めますと5人おいでになるわけでございまして、この5人の県議さんに対しましては、当地域のために日々大変なご努力をいただいておるところでございます。私どもといたしましても、あらゆる点に対してご相談を申し上げながら、県に向けて先生方のご指導をいただく中で努力をいたしておるところでございますので、そのようにご理解をいただきたいというように思います。 庁舎の建設につきましては、先程も庁内の管理部門におきまして検討いたしてまいるようなことを申し上げてまいりました。過日の片桐議員にも、そのようなことを申し上げてきたわけであります。 周辺整備につきましては、駐車場等の整備のことを今、中心に行っておるところでございまして、市庁舎周辺につきましては、そういった点に配慮する中で、駐車場を中心にして、さらに検討いたしてまいるものであろうというふうに考えております。 教職員のことに関しまして再度のご質問でございましたが、先生方は学校の内外を問わず教育公務員であると同時に、それぞれの地域住民であるわけでございますから、その責任と義務は当然果たさなければならないところであるわけでございますが、残念ながら、そのことが十分でないというようなことを私も耳にすることがございます。また、そうした具体的な事柄につきましては、また教育委員会の方からご答弁申し上げますけれども、議員ご指摘のような点があること、これは非常に地域づくりにおきましても、また、教職員という立場といたしましてもまずいことでありますから、しかるべき指導をいたしていかなければならない、そのように考えております。 以上何点かにわたりまして、所管の方から、またお答え申し上げます。 ○議長(今村八束君) 小林教育長。 ◎教育長(小林恭之助君) それでは、市長の答弁に補足をさせていただきます。 人づくりのところでの小中学校のコンピュータの整備でございますが、平成9年を全校整備の目標にしてまいりたいと思っておるところでございます。 それから、体験学習の動植物のモニターのお話でありますが、これはまた研究してみたいと思いますが、私は、お金をかけなくても体験学習はできるというようなことも思っておるんですが、それは例えば学校教育ではナイフの使い方もそうだし、あるいは木登りだってそうだし、あるいは理科の実験や観察をもっと多く取り込んでくるということもあります。社会教育では体育課の主催のふるさとウォークなんていうのも親子で参加すれば体験学習になると思いますし、美博へ行って絵を見たり、プラネタリウムを見たりすることも体験学習だと思いますので、そんなこともだんだん進めてまいりたいと思っておるところでございます。 それから、教育行政にかかわりまして幾点かございましたが、まず第1点の魅力ある学校づくりでございますが、議員のご提案を大切に考えてまいりたいと思っておるところでございます。そのことが人づくり、あるいは豊かな交流づくりにつながるんだろうと、こんなふうに思っておるところでございます。さらにまた、芸術の分野のことも非常に大切に考えてまいりたいと思っておるところであります。 それから、第2点目の不登校につきましては、議員ご指摘のように、長野県におきましては小学校での数字を見ますと、一昨年が残念ながら1位、昨年が4位、今年が5位になってきております。ちなみに中学校では、昨年が22位、今年が24位と、こういうふうな数字になってきておると思います。 それから、教職員の資質の向上でございますが、これも非常に大事なことでございまして、私も同感でございます。現在、ご承知の初任者研修というのがございまして、新卒の先生、年間30日校外研修を位置づけられ、校内においては指導教員から1年間指導を受けることになっております。また、その他の先生方につきましては、校内の研究会とか、あるいは教育センターの研修会になるべく出るように指導をしておるつもりでございます。また、日頃の教職員の研修につきましては、いろいろあるわけでございますが、私は、今年は教師の人格を磨く研修が大事じゃないかと、こんなふうに考えまして呼びかけてまいりました。今後も継続していきたいと、こんなふうに思っておるところでございます。 それから、落書きでございますが、これは地下道ほか、ご指摘のように大変残念なことであります。それで私どものご委嘱申し上げた補導員の皆様方から随時実態が報告されておるわけでございますが、この皆様方も見ては嘆いて補導日誌に書いてこられる。それを拝見する私たちも非常に折々に暗澹たる気持ちになるわけでございますが、これをどうすればいいかということ。消せばまた書くというふうなイタチごっこの現状もございまして、教育の無力さを思ったり、あるいは腹立たしい思いになるわけでございます。しかし、放っておくわけにいかないわけでありまして、これはひとつに私は現代の世相の歪みがそこに凝縮してきておるのかなというような気がすることもございます。しかし、関係者のご協力によりまして、みんなで何とかしていかなきゃいけない。粘り強くやっていかなきゃいかんと、こんなことも思っておるところでございます。 それから、体育関係、スポーツの関係でございますが、先の審議会におきまして諮問事項は、飯田市のスポーツ振興のあり方、スポーツ施設、それから、競技団体とその他のスポーツ関係団体等のあり方についてであります。そこで学校における体育の充実につきましては、生涯スポーツとして大きくとらえる中の一つと、こんなふうに考えておるところでございます。 それから、6点目の屋根付きのゲートボールにつきましては、昨日来、市長の答弁もありましたように他の競技もできる多目的なスポーツ施設にしていくように今後検討していきたいと、こんなふうに思っておるところでございます。 それから、昨年7月にオープンいたしました市民プールでございますけれども、たくさん利用していただいたわけでございますが、ご指摘のように飲食の持ち込みは飲食ゾーンが狭いということもございまして、これをだんだんに不満を解消していきたいと思っておりますが、ただ、他のスポーツ施設の体育館ですが、できたところで、またさらに広がってくると、こんなふうな予定もございますので、それはそれとして、できるだけ不満の解消をしてまいりたいと、こんなふうに思っております。 それから、夜間の利用の照明は、現在の段階で無理でございます。 それから、教職員の社会的な教育というご指摘でございまして、先程来、市長が申し上げましたように、私ども教育委員会といたしましても校長会や教頭会を通じまして、職員に地域社会の一員として地域の諸活動や行事に参加することを呼びかけております。そこで昨年も教職員の地域への協力のあり方についてご指摘がございましたので、私の方から率直にそのことを伝えまして改善をされた事例もございました。そんなこともございますので、今後におきましても機会をとらえて、議員ご指摘のようなことのないようなことにしていきたいと、こういうふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。以上でございます。 ○議長(今村八束君) 井川建設部長。 ◎建設部長(井川弘志君) 落書きについての対応するところはどこかというご質問でございますけれども、市道などの建設部で管理しておる施設につきましては建設部の管理課でございます。そのほかの国道、県道等につきましては、それぞれの管理者の方で対応しております。それから、それに対しまして今までの件でございますけれども、目にあまる落書きにつきましては、関係される自治会、それから、交通安全会、PTAなどのご協力をいただきまして消してまいりました。また、昨年10月には何回も書かれております文化会館の上の中央道のボックス、松川49ボックスでございますけれども、それにつきましては、業者に発注いたしまして消しまして、また、落書き防止用の塗装をいたしまして、これは水洗いで削る工法を試験的にあそこへ塗装したというようなことでございます。以上でございます。
    ○議長(今村八束君) 鈴木総務部長。 ◎総務部長(鈴木康弘君) 機構改革について何点か、ちょっとはずれたものもありましたけれども、一緒に申し上げてまいりたいと思います。 秘書課長の発令についてご質問がございました。 ご承知のように企画財政部長、なかなか忙しい職責でございまして、せっかく兼務発令しましたけれども、役に立たない。これはどうもしようがないなということで必要を生じて発令をしたというのが実態でございます。 それから、自治振興課について逆行するじゃないかと。 確かに私もそう思います。ただ、ご指摘のような論議を尽くした中で機能本位ということでいくと、どうも配置替えをした方がいいのかなと、こういうことで、自治振興機能については今後も当然必要なことでございますんで、先々充足されていくことはあっても弱っていくということは全くないんだろうと、こんなふうに思っております。 それから、水道局長の発令の話がありましたが、ちょっと人事のことに関しては、ここで申し上げるわけにはまいりません。ただ、今度の機構改革にかかわりまして大きく組織が変わるようなところ、これは一般論でございますが、ところについては、やはり人事の折りにそれなりの配慮は必要なんであろうと、こういうふうに思っております。 それから、水道局について何でこんなにこだわるのかというお話でございます。 これは公営企業水道局というのは、ご承知のようにちゃんと残るわけでありまして、何と言いますか、ご心配はないんではないかなと思っております。 それから、建設部内の係のことについてご意見ございましたが、これは担当している部内の職員が熱心に論議をして一番これが機能的であると、こういうことで提案をいただいたものを私どもが了承したと、こういうことでありますんで、そのようにご理解いただきたいと思います。 それから、企画重視は疑問だぞと、こういうご指摘がございました。 しかし、そうは申しましても、市長が申し上げましたように新しい時代に向けて、やはり飯田市は飯田市としての独自性のある政策立案能力を持つ必要があると思いますし、それから、各セクションの企画部門というのは、各部内の連絡調整みたいなものについては部内できっちりと対応できるようにすることの方が効率的であるんだと、こういう視点でこういう対応をしたわけであります。以上です。 ○議長(今村八束君) 松島病院局長。 ◎市立病院事務局長(松島庄一君) 特養飯田荘と在宅介護に関連いたしまして補足を申し上げますが、飯田荘の診療所には現在専任の医師がおりませんので、飯田市立病院の医師を派遣して健康管理に当たっておるわけでございますが、退所に対して意見を述べるとか、そういったことは一切ございません。あくまでも健康管理のみでございます。 それから、在宅で悪くなった場合の往診はどうかということでございますけれども、市立病院は原則的には一般的な往診は過去の経過もございまして実施をしておらないわけでありますが、市立病院が行っております訪問看護、それから、訪問看護ステーションによる訪問看護、そういった場合には急変した患者さんの状況を訪問をした看護婦からそれぞれの医師に報告をいたしまして、その結果で対応いたしておりますが、医師の場合も開業医さんもありますし、市立病院の医師である場合もあるわけでございますが、そういったことで、そのときの状況で対応をしておると、そんなことでございます。以上でございます。 ○議長(今村八束君) 松下保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(松下尅人君) 特養へ入所後の、いわゆる指導はどうしているのかということでございます。入所が固定してしまっているのではないかと、こういうことでありますが、入所者につきましては、ご承知のとおり特養には生活指導員というのがおるわけでございまして、日常的に入所者の方々と生活の指導あるいは身体的な指導というふうなものを現場でやっているわけでございまして、問題が生じた場合には、これは措置権者であります福祉事務所長に常に協議をしていくと、こういうことで現在もやってきておるわけでございます。 なお、定期的には年1回全員に一斉の面接をケースワーカーが中心となっていたしまして、今後、入所者についての指導をどうしていくかということを定期的にやっているのが実情でございます。これらによりまして状況把握をいたしまして身体状況の向上でありますとか、あるいは家族の介護力の向上ということがございますと、それに沿って入所者の一番適当な措置を取っていくということを実際にはやってはおりますが、現実には、現在入所している方々が、そういうことによって退所をしているというケースは、ほぼ現状を維持するのが実態として精一杯ということでありまして、そういうふうな改善をしていくべきものでございますけれども、実態としては、なかなかそういうことはないわけでございます。それは一つには、今の在宅介護サービス、そういうふうな状況から見て、なかなか家へ帰られてもそういった、いわゆるサービスの向上というのはなかなか現状では得られないという状況から、どうしても施設入所の方へ偏りがちである。今後、昨日来の論議の中での介護サービスが具体的にどのくらいできるかという状況によっては、これらは改善されるような方向であるべきだというふうな期待はいたしておりますが、現状はそういったところでございます。 ○議長(今村八束君) 3回目が残っておりますけれども、ここで昼食のため暫時休憩をいたしたいと思います。       12時09分  休憩  ----------------------------------       13時12分  再開 ○議長(今村八束君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 代表質問を続行いたします。 それでは、3回目の質問に移ります。 柄澤紀春君。 ◆6番(柄澤紀春君) それでは、3回目の質問に移らせていただきたいと思いますが、何とか短くして15分ぐらいで上げたいと思いますので、答弁の方は、先程答弁漏れが大分ありましたんで、漏れのないように、ひとつお願いをしたいと思います。 それでは、まず予算編成について1つ、こういうことはどうなのかということで、疑問点でありますので教えていただきたいと思いますが、昨日、公債比率についても議論があったわけでありますが、例えば拠点都市指定期間内に、いろいろ有利な起債あるいは交付税の措置等あるわけでありますけれども、公債危険比率に多少近づいても、健全財政から多少逸脱しても、そういう特別対策事業だとか地域総合事業債等の導入が図れるときに、この10年間に多少そういう事業を前倒しした方が得なのか、それとも長期的な健全財政から考えて、そういうことじゃなくて、10年切れちゃってもやむを得ん、その方が健全的な財政というような形の考え方になるのか。そこら辺はどっちが将来長期的に見て得策だか、ひとつお伺いをいたしたいと思います。 それから、次に、三遠南信自動車道、相当時間がかかるということで答弁いただいたんですが、例えば考え方は152の改良整備がされて進んできておるところ、あるいは152が使えん部分もあるわけでありまして、そんな中で改良の152に関係なく、152とつなぐような部分を先行して三遠南信が取り組み、そうした中で152と両方を併用して向こうへ通じるような、そういう形で事業が進んでおるのか。そうすれば三遠南信使ったり、152使ったりというようなことで早く有料でずっといくわけにいかんけれども、そんなような考え方で進められておるのか、そこら辺をお伺いをしたいと思います。 それから、次に、第4次基本計画、基本構想でありますが、天竜峡エコバレーの中で3か年の実施計画に企業立地あるいは企業資金支援、住宅復旧整備というような予算が載っておったけれども、その辺の答弁がありませんでしたが、そんな中で基盤整備が、こういうことができんでも、こういう事業が入るのかどうなのか、そこら辺答弁漏れでありますので、お聞かせをいただきたいと思います。 大学設置につきましては、さっき言ったように期待をいたしております。 それから、エコバレー構想でありますが、平成14年に基盤整備ができるということになりますと、ちょうど拠点都市の指定区間がちょうど切れちゃう年になるわけです。それからいろいろのエコバレーのいくつものゾーンの計画があるんですが、その中には拠点都市としての予算、要するに起債事業だとか有利な交付税措置だとか、そういうものが適用ができるのか、それは関係なしにやらざるを得んのか、そこら辺1点お聞かせをいただきたいと思います。 それから、人づくり、これはちょっと事例をお話をして、また市長さんの決意をお聞きしたいんですが、十数年前に愛知県の常滑市へ私、行ったことがあるんですけれども、市内に行きましたら、どこへ行っても子供から年寄りまでみんなあいさつをしてくれる。その通りには駐車違反の車というのは全く止まっておらなんだわけです。いろいろ話を聞いてみましたら競艇場があって交通事故の死亡事故が、道路も狭かったです、確かに街の中。頻繁に起こって、それこそ人の命が一番大事だというようなことで、ちょうど車椅子の市長さんでありましたけれども、朝、出勤前7時頃からと、それから、退庁後、市街へ出て交通安全とあいさつ運動をずっと続けてきたと。それで全国的に有名になってということで私も視察に行ったんですが。そんな中で車は1台も止まっておらん。みんなあいさつしてくれる。見事なもんだなというものを感じてきました。そういうような実践もありますので、市長の力というものは恐ろしいもんだなというものを感じてきたわけなんで、ひとつ市長の人づくりの原点として意気込みをお聞かせをいただきたい。 ただ、ここで申し添えておきますが、市の職員もずいぶんあいさつもできん職員が大勢おります。そんな中で人づくりということは、まず足元からきちんとしていただかんと、これは市民に向かって言う言葉じゃないんじゃないかと、こんなふうに思いますので、その辺も申し添えておきたいと思います。 次に、機構改革でございますが、秘書課長の件、企画部長、大分役に立たないということで、私がむしろ、えらい質問しちゃったかなと、こんなふうに反省もいたしております。 そこで区画整理課についてちょっと答弁がなかったんで、よかったら答弁をいただきたい。 それから、もう一つお聞きしたいんですが、職員の方がもっと本気で働くべきだというような声も聞かれますし、これからの機構改革の中で臨時職員の扱いはどうなっていくか、ちょっとお伺いをいたしておきたいと思います。 それから、提案制度、政策提案については、半年に一遍ぐらいそういう検討会をするとかいうことで、せっかくそういう引き出す絶好のチャンスでありますので、受入体制、機能が十分できておらなきゃ、先程申しましたような結果でありますから、そこら辺も今後ひとつ検討をしていただきたい。 それから、次に、北高南低の格差についてでありますが、ポストオリンピックをにらんだ飯伊の発展には、飯伊の市町村長と県議の肩にかかっておると私は思いますので、今後本気で取り組んでいただきたいと思います。 ただ一つ申し添えておきたいと思いますが、昨年の12月、飯田市の大手企業の副社長とたまたま話す機会がありまして、議会は一体何をやっているんだというような話がありました。それは一体何かということでございますが、皆さんより俺は長野に行く機会が山ほどあるんだと。県庁へ行って全く飯田の県に対する評判の悪さにほとほと呆れたけれども、議員は一体何をやっているんだというようなお叱りを受けたことがあります。これは正直言って議会の問題じゃなくて、ひとつ行政側の対応の仕方だろうと思いますんで、これは、もし、お気付きの点があったらでいいですが、なければ結構でございますが、是非そういうことも頭の中へ置いて対応していただくことが、また格差是正に向かってもプラスになるんだろうと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、市街化整備でございますが、これは庁舎周辺の整備と伴って一緒にやるということが最大の、火災あるいは震災等考えますと、最高の方法じゃないかなと思います。たまたま箕瀬地区は帯状の市街地でありますから、公共施設管理者負担金制度もあるわけでございますし、そんな有効な手段あるいは箕瀬地区も拠点都市の整備地区に入っておるんだろうと思いますが、そうすれば起債等の導入ということも考えられますので、庁舎を建てるときになって失敗したなということのないように、再度ご検討いただいて、とにかく地元の意向が第一でありますんで、そんなような問いかけも一回してみたらどうかなと思いますんで、その中で研究をしていくということも大事なことだろうと思いますんで、もう一回これについては取り組むについてご答弁をいただければと思います。 それから、次に、新しい時代の要請でありますが、大変な時期でありまして、難しい地道なことでありますが、ひとつ教育委員会上げて頑張っていただきたいと思います。 そこの中で2点ばかりお伺いしますが、せっかく立派にできたアクアパーク飯田、あれは夜間はというようなことでお聞きしましたけれども、夜間は考えてないと。夏の期間じゃなくて春と秋、何か利用ができんかというような工夫を考えていただいて、憩いの場になればいいかなと、こんなふうに思っておりますので、そんなようなことでご検討する気があるかどうかお伺いしたいと思います。 先程の落書きの話でありますが、地元の衆だとか交通安全にお願いをする部分も大分あるようでありまして、白い壁を黒く塗ってよけい汚くなったというような例もありますが、そんな中で環境文化都市というような中でふさわしくないと思いますが、そういう部分の予算措置は今後考えていかれるのかどうかお伺いをいたします。 次に、非行少年でございますけれども、たまたま先日テレビを見ておりましたら、小説家の藤本義一さんが波瀾万丈というようなテレビに出ておりまして、すごい非行少年だったらしいですね。14歳のときに進駐軍の倉庫へ盗みに何回も入って、それをたばこから、最終的には銃まで盗んで全部売って金を相当貯めたということで、銃から足がついて14歳のときに北海道から東京へ逃亡生活を40日だか50日続けて、たまたま学校へ帰ってきた。学校を覗いてみたら担任の先生がおって目が合ってしまった。これは相当怒られる、ぶん殴られるかと思ったら教え子の戦死でみんな帰ってこれんのに、よく帰ってきてくれたと抱き締めて、それがきっかけで人生、非行化から、そうでなかったら、もっと非行に走っておったんだろうというようなことで放映をされましたが、そんなような中で先生の気持ちに左右される子供というのは非常に発育する年代から言って非常に大切な時期だろうと思いますんで、是非ひとつ、よりよい先生ができますように、教育長さん、先頭に立ってご尽力をいただきたいと思っております。 8番目の水道工事店の問題でありますが、答弁でいただきましたとおり独禁法にも関係をすることでありますので、市民のための水道ということを念頭に置いて批判を受けないような取り組みを今後もしていっていただきたいと、こんなことをお願いをいたしまして3回目の質問を終わります。 ○議長(今村八束君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。 ◎市長(田中秀典君) 3回目のご質問にお答えを申し上げたいと思いますが、はじめに、公債費の比率に対しまして、拠点都市の期間内での比率はどうなのかというようなご質問でございますけれども、事業内容において前倒しをすることも必要ではないかといった具体的な点がございましたが、やはり私どもといたしましては、せっかく拠点都市の指定を受けておるわけでありますから、その有利さを選択していく必要があるであろうと、そんなことを考えながら事業に対しては取り組んでいく必要があろうかと考えておるところであります。 三遠南信につきましては、ルート152に関係する中で利用しながらどうなのかというご指摘でございますけれども、まさにそのとおりだと思います。開発されまして通過される箇所も徐々に増えてきているわけでございますから、そういった道路等を利用しながら、さらにPRをする中で事業促進に向けて努力をいたしていかなければならない、そのように考えておるところでございます。 それから、エコバレーにおきまして、14年で治水の事業が終わる。さらに拠点都市の期間が切れるがどうかという再質問でございますけれども、この事業につきましては、まだまだ継続されている事業でございますので、継続事業であるだけに、またさらに完成に向けての努力をいたしていかなければならない。そしてまた、工夫もいたしていかなければならないと考えておるところであります。 人づくりにつきまして再三にわたりましてご指摘されました。 まさに私ども今、環境文化都市を目指すために、産業づくり、都市づくり、人づくりを中心としてこれから行っていくわけでございますが、当然のことでありますけれども、その中でも人づくりは大切なものでございまして、まちづくりの基本におきましても、やはり人づくりが中心になるであろうと思っております。そんな中で市の職員に対してもどうかというご指摘がございましたので、公僕といたしましては市民の模範となるような、私どもといたしましても指導をいたしていかなければならないと思います。 県との北高南低について県との識見に対しての交流はどうなのかというご指摘でございますけれども、その都度適時適切に県の方へは赴き、お願い等につきましても識見を重ねる中で行っております。最近にわたりましては、道路網が整備をされてまいりましたので、東京から、あるいは県の方に回るとかいうこと、それからまた、上京する際も、逆に県に行ってから上京するというような方法をとりながら適時適切に識見をしてお願い事等につきましても、またご指導いただいておるわけでございますので、そのようにご理解いただきたいと思います。 それから、箕瀬に関しましての再度のご質問でございましたけれども、箕瀬部分の街路事業につきましては、これはもう将来の課題といたしまして、箕瀬大久保地区の土地区画整理事業の中で沿道区画整理型事業も含めて、これから検討していくべきものだろうと思っております。 ○議長(今村八束君) 鈴木総務部長。 ◎総務部長(鈴木康弘君) 先程一つ漏らしましたそうで失礼しました。 まちづくり推進室と都市整備課の中の区画整理係との対比のことでございます。 まちづくり推進室というのは、いわゆる丘の上の活性化全般をにらみまして、主としてはソフト事業を展開しながら、結果としてハードにもつながってくると、こういうような総合的な施策を打とうと、こういう意図で構築したと、こういうものでございます。都市整備課の方の係の、区画整理課と前は言いました。といいますか、現在そうですが、都市計画課の中の計画部門は管理計画課の方へ回して、残った部分と区画整理課を合体いたしまして、言ってみれば地域づくりのハードの部分を一体化しようということで、現実に今、第1工区、第2工区というような部分に手がかかっておりますんで、まもなく第3工区も手をかけたいと、こういう意向がありましたので、第3係まで一応置きまして、実態的には、ここで今まで以上に充実して区画整理の仕事ができるんだと、こんなふうに思っております。 それから、機構改革と臨時職員の扱いについてお尋ねがございましたが、臨時職員につきましては、基本的には緊急やむを得ないこと、例えば産休補充みたいなものだとか、それから、にわかに仕事が増えた、極端な例でいいますと選挙のときに選管事務局と、こういうようなところへ配置するというのが原則になっております。従いまして、今度の機構改革を行いましても、こういった原則は、そのまま継続すべきものだと、こんなように思っております。以上です。 ○議長(今村八束君) 小林教育長。 ◎教育長(小林恭之助君) アクアパーク飯田のご質問がございましたが、春秋の利用はどうかということでございますが、私ども、たくさんのお金をかけて夏だけではもったいないという声の認識を持っておるわけでありますが、現状では特に考えていないということでございます。 それから、もう1点、非行少年で藤本義一の話がありましたが、全くそのとおりでありまして、教師が大切だということは私も認識をしておるつもりでございます。今後そんなあたりも意を用いていきたいと、こんなふうに思っております。 ○議長(今村八束君) 建設部長。 ◎建設部長(井川弘志君) 落書きの件でございますけれども、当然落書きを消すにつきましては以前より悪いような塗装はしないわけでございますけれども、先程ちょっとお答えしましたように中央道のところでも試験的に塗装をしたわけですが、あれがよければ、あれらについても今後考えていきたいと思っております。 ○議長(今村八束君) 古井企画財政部長。 ◎企画財政部長(古井武志君) 天竜峡エコバレーのプロジェクトに関連してご質問をいただいたわけですが、その中で第2回目のご質問の中で、特に環境産業という問題についてご質問いただいたんですが、一応環境産業の定義としては、自然との共生を図るための環境テクノロジーとそれに伴い発生するビジネスの総称と、こういう言い方を定義として言っておるわけであります。ご承知のとおり、これから環境問題とかエネルギー問題にどう対応するか。対応と同時に規制という問題も出てくるんですが、そういう問題がだんだん増えてくる。そこに新しいビジネスチャンスが出てくるんじゃないかと、こういうことです。ただ、天竜峡エコバレー構想の中で環境関連産業を取り組んでいくということについて、治水対策事業が平成14年を一応目標にして終わらせようというのと、スケジュール的にどうだと、こういうことですが、例えば新エネルギーをどう有効活用していくかとか、その新エネルギーに対する経済性の問題をどう追究するかというようなこと、それから、その技術開発の問題、これはまだまだいろいろ研究の余地があるようですし、さらに廃棄物を有効活用して新しいエネルギーにするとか、あるいは建設資材にするとか、そういうような問題もあるわけでありまして、そういったことを考えていくと、まだまだその分野の研究はこれから相当時間がかかって進んでいくんじゃないかなと。こういうことになりますと、平成14年という治水事業の目標はありますけれども、十分スケジュール的には取り込めていけるんじゃないかと、こんなふうに考えております。 なお、2回目にも出ましたが、地域整備公団というお話が前にもそんなお話が出て議会でやりとりしたということがあるということでありますが、今、飯田市が新エネルギービジョンの策定ということを通産省の肝入りで飯田市へ焦点にして委員会ができてやっておっていただくと。この委員の中にも地域整備公団がメンバーとして入ってきてくれておると、こういうようなことからいきますと、飯田市に対して非常に関心を持ってきておってくれておるということで、どういうかかわりが出てくるか、あんまりまだわかりませんけれども、強い関心を持っていっておると、こういうのが、われわれの今の展望であります。 それから、もう一つ、企業立地促進事業というようなのは、今度の3か年実施計画の中にも位置づけてありますが、今までも事業化してきております事業ですが、新しい起業立地、その起業資金支援事業というのがあります。これは、いわゆるベンチャー支援というやつですね。それは、これから具体的に検討する課題だと思っておりまして、これは別に平成14年というのを目標に置いておるわけじゃなくて、実施していくべきものだと、新しい基本構想のもとで起業支援をしていくべきものだと、こんなふうに思っております。 それから、もう一つ、住宅の問題で、エコバレー構想、今度の重点事業の中にも太陽光などの新エネルギーの積極的な活用を進めるとともに、ゆとりある住宅地や省エネ型新エネルギー活用型の住宅の整備を促進するというようなことが入っておりますが、これは天竜峡のエコバレー構想の中で新しいエリアの中へ、そういったモデル的なものができないかという構想を持っておるわけでありまして、これは治水事業との進捗状況を見ながら取り込んでいきたい事業であります。ただ、それとは別に自然と人にやさしい住宅普及促進事業ということで、今度の3か年実施計画にも載せてありますが、いわゆる環境共生型住宅みたいなものというのは、格別天竜峡エコバレー構想の中での位置づけでなくて、これはこれで何とかやっていきたい事業だと、新しい基本構想、環境文化都市を目指す基本構想としてやっていきたい事業だと、こんなふうに思っております。いずれにしても環境というところへ切り口を置いて、いろいろの施策を取り組んでいくことが、これから大事になっていくと、こんなふうに思っております。 ○議長(今村八束君) 以上で柄澤紀春君の代表質問を終わります。 次の代表質問を行います。 公明、今村淳君。 ◆26番(今村淳君) 公明の今村でございます。 公明を代表して質問させていただきます。毎回のことでございますが、代表質問もしんがりを務めることになりまして、各会派の代表者が、それぞれ重大事項について質問されていますが、公明の立場で通告に従いまして質問させていただきます。 最初に、2月29日の早朝の火災で類焼なさいました皆様に対し、心からお見舞い申し上げます。寒い中であります。体に気をつけられて早期に復興されますよう願っております。市長も申しておりました。できるだけのことはやるということですので、改めてお願い申し上げます。このたびの市の対応は、さすが防災計画を検討しただけあって適切でした。その後の住宅の対応等も納得のいくものでありました。ただ、問題は、ちょっとした不注意によって類焼した隣家の方々であります。このたびのことではありませんが、たまたま火災保険が切れてしまっていたとか、掛けなかったというようなことがあるわけですが、交通共済のような、わずか400円でも隣組を通じ、声をかけていただき、掛けていてよかったというような火災共済があればなとつくづく思います。そして、市からの見舞い金、額もさることながら、あったかい毛布の1枚など添えたら、なお真心が伝わるのではないか。これは片桐議員と同じように通告してありませんので、回答はいりません。 さて、国政は住専問題の是非について国中が揺れております。一両日の成り行きを見ますと、政府は母体行の負担の見直しによる修正案が出されるようでありますが、このように母体行5千億、農協1,800億円を法人税で年間にして7年間で納付する。修正がすぐにできるという。そうなると6,850億円という積算の根拠、何なのか。国民を何と思っているのでしょうか。しかも6,850億円税金で処理する。ピンときませんが、飯田市の平成8年度一般会計、特別会計予算合わせまして800億円ですから、飯田市の会計が8年6か月賄える。市長は2期を終わっても、まだ半年分の金が残っている。こういう恐ろしい大金でございます。いかに破格の取り扱いがなされているかということがわかります。市長も、十分に論議を尽くされた上、国民合意が得られるような形で結論を出されるよう願っている、こういうあいさつの中で申されています。数の力が物を言うといっても国民不在の政治は許されません。 さて、新しい基本構想に基づいた市役所の組織力の強化のために取り組まれた全庁業務革新、その内容の重要性については、当事者である市長、最もご存じであるはずなのに、その初動のスチーム、あまりに拙劣でございました。だが、理解ある皆様のご努力によって、ようやく現在にあります。夢と理想を願いつつ、読んで楽しくなる基本構想、住んで本当によかったと言われるまちづくりの目玉、一体何なのでしょう。市長にお伺い申し上げます。 2番目に、多額な減債基金を含めた財政調整基金の繰り入れによる予算編成、来年度をにらんで不安材料はないのかお聞き申します。 平成8年度の予算についてでありますが、高齢化に対応する若者の流出の防止についての対策、まちづくり型観光と呼ぶ新しい観光振興策、児童育成計画とはどういう計画か。市街地再開発事業の構想は。在宅介護支援センターの推進方策についての以上5点について具体的に事業の内容、構想についてお伺い申し上げます。 2つ目は、高度情報社会とその対応でございますが、7年度の超党派で組織する政策調査研究部会では、4つのテーマを4つの部会に分かれて1年間勉強させていただき、それを議長に報告し、議長から市長に提言として提出してございます。これらは飯田市の基本構想、基本計画策定の中で取り上げられ、住民の皆様の福祉向上のためにお役に立ったと確信しております。マルチメディアに代表される高度情報化が進むことによって誰もが世界中のどことでも情報のやりとりが瞬時にできるようになります。例えば、飯田にいながら電子メールで世界中の人々とのコミュニケーションをしたり、パソコンを使って飯田の文化や産業を世界中へ紹介したりすることが簡単にできます。こうしたことにより私たちの暮らしや地域の経営、経済活動は大きく変化することが予想されます。飯田市においても地域からの情報発信の充実や高度情報化社会に必要な人材の育成、情報通信基盤の整備などに取り組み、また、産業や生活に活かしていくことが必要です。このことは飯田市基本計画の中に書かれている文言であります。飯田市として地域からの情報発信の充実、高度情報化社会に必要な人材の育成、情報通信基盤の整備については8年度予算でインターネット利用設備事業678万6千円と情報産業インキュベート支援事業として1,220万円が計上されていますが、その事業の具体的内容についてお伺いをいたします。 3つ目の交通問題と福祉バスについてであります。 高齢化社会を迎えつつある中で、交通弱者に対する足の確保のために飯田市交通問題懇談会を設置し、発足しております。病院に行きたいが、独り暮らしの老人、車の運転ができない。近所の人がボランティアで送っている。だが、この方たちも、もし、事故が起きたらどうするか、そのためのリスクは非常に大きいわけであります。まず、免許の停止か取り消しの行政処分は必ずまいります。物損なり傷害でも大変なのに、万一死亡されたら誰が責任を取るのでしょうか。人のために尽くして一生このために苦しまなければならない羽目になります。事故はせんじ詰めれば不注意ですが、誰も予測できない事故もございます。通らなくなった路線バスに代わるものがなければならない、こう考えるのが妥当な考え方だと思います。その目的のために懇談会を設置されたのでしょうか。それとも交通問題の全般について検討し、環境のよい、住みよい飯田にする目的のものでしょうか。私は、前者だとメンバーの顔触れを見て思いました。もし、後者であるとすれば、交通問題全般といえば歩きやすく安全で快適な道路の整備や公共交通、路線バスなどの利便性の向上や自転車や自動車の適正な利用など、ソフト、ハードの両面から懇談の中で検討しなければならない、こういうことになってまいります。そうなりますと、警察の担当の方や小中学校の担当の方もメンバーに加わっていただいた方がよいのではないでしょうか。そう思いますが、その点どうなんでしょうか。お尋ねをし、さらに福祉バスをということであれば、そのような構想をお持ちであるかどうかお尋ねしてまいります。 次に、交通問題ということで、もう1点お尋ね申します。 それは子供の側に立った通学路の安全点検についてでございます。 平成5年度に児童の視点から見た通学路安全点検モデル調査が全県下一斉に行われました。この調査をもとに要綱を作成されまして、県下に通知され、今後は関係する皆様方と密接に連絡を取りながら、平成7年度から本調査を実施していくということで、当市におきましても県の指示に基づいて市内全小学校について子供の視点から見た通学路の安全調査が完了していると思いますが、その結果についてお尋ねをいたします。 次に、学校教育、いじめ、不登校についてでございます。 いじめや友人関係、非行などによる学校嫌いが原因で、不登校、登校拒否を続ける小中学生は、国や自治体がさまざまな対応を展開しているにもかかわらず、3年間で1万人も増加する現状、そして、あってはならないことですけれども、いじめによって自殺するということが多発しています。依然として深刻な状況が続いていると言わなければなりません。これから質問することは、ある中学生教師のありのままの訴えを基本にいたしましてお尋ねしてまいりますが、その点ご了承願いたいと思います。 日教組は大阪の教研集会のまとめで、勇気を持って先生に打ち明けてと呼びかけました。打ち明けられないから中学生が自らの手で命を絶つ、これが問題です。両親や先生の気持ちはいかばかりか、胸が締めつけられる思いがいたします。昨年12月、今年も2月に入って、文部省は、続発するいじめ、自殺に対応するため、全国の都道府県と政令指定都市の教育長を集めた緊急会議を東京で開きました。会議の冒頭で、決して自ら命を絶つようなことをしてはいけない。ならないと子供たちに強く訴えたいとあいさつをいたしました。ここ3年間全く同じように教育長を呼び集め、自殺の防止の通知を出すだけで、この問題が解決するのでしょうか。文部省の安易な姿勢に、ただ呆れるばかりであります。私は、昨年3月、議会で同じことを質問申し上げました。その後、教育の現場では、いじめ、不登校の具体的対策をどう取られたのでしょうか。高陵中学の問題で大変なご苦労をなさいました。しかし、自殺の現実も明日はわが身に降りかかるかもしれない重大な問題でございます。実りあるお答えをお伺い申し上げまして第1回の質問を終わります。(拍手) ○議長(今村八束君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。 ◎市長(田中秀典君) 今村淳議員のご質問にお答え申し上げたいと思います。 はじめに、第4次基本構想につきまして、住んで本当によかったと言われるまちづくりの目玉は何なのかというご質問でありますが、私の考える住んで本当によかったと言えるまちづくりにつきましては、折りに触れて申し上げておりますが、市民の皆さんが心から飯田で暮らしていることに自信と誇りを持ち、豊かに楽しく生活しているならば、一度はここを離れた若者も、よその土地の人々も私たちの飯田を住んでみたい街と考えるようになると思っています。この理想に向けて第4次基本構想を策定し、新年度から基本計画を実行してまいる所存でございますが、あらゆることに一斉に取り組むわけにはまいりません。そこで第4次基本構想では、新しい時代を拓き、理想とするまちづくりを進めるための先導的な計画として5つの重点プロジェクトを展開するようにいたしたものでございます。この重点プロジェクトが今回の基本構想の目玉と言えると思います。とりわけ若者定着という課題に、できるだけ早く手をつけていくことが大切であると考えられますので、新年度においては産業づくりや大学設置の取り組みに意を用いたつもりでございます。具体的には新たな産業おこしや働く場の創出を狙った経営者マインド喚起支援事業や情報産業インキュベート支援事業、地元産業のさらなる振興を支援する産業情報発信事業や大学設置に向けた調査事業などを重点プロジェクト事業として積極的に取り組んでまいります。また、環境文化都市の環境面での施策といたしましては、市民皆水洗化の推進をはじめ、環境計画及び環境保全行動計画の策定や分別収集促進事業、公用車への低公害車の導入、水処理循環システム研究事業など、今後につながる施策を実施をいたします。さらに3か年実施計画の段階におきましては、飯田市の個性を磨き、文化性を向上させるために人形劇のまちプロジェクトに力を入れるとともに、中心市街地総合再生プロジェクトを推進していくように計画をいたしております。こうした新たな施策や重点プロジェクトを効果的に実施していくための体制づくりといたしまして、業務革新を実施してきているところでございますが、組織機構改革におきましては、産業振興を総合的に展開するための産業経済部の設置、環境政策を担う生活環境部の設置などによりまして、起動性と柔軟性の高い施策の展開を行っていくものでございます。議会におかれましても意のあるところを汲んでいただき、ご理解とご協力をお願いをいたしたいと思います。 次に、財政調整基金の繰り入れによります不安材料はないのかというご質問でありますが、各家庭のやりくりにおきましても、貯金が減少することは確かに生活に対する一つの不安材料になるわけでありますが、この場合、もっと仕事をして所得を増やしていくのか、あるいは支出を切り詰めるのか、又はそれらを同時に使うのか、この3種類の選択が考えられます。市の財政におきましても同じことが言えるわけでありまして、歳入におきましては景気回復による市税の増加に期待をし、また、税制改正を含む国の地方財政対策が講じられることもあり、これに歳出面では事業の重点化等の工夫をしながら健全財政の維持に努めてまいります。しかし、現在の経済状況から判断いたしますと、決して予断を許す状況にはないわけでありまして、今後の財政運営に対しましては、一層の注意を払っていく必要があると心得ております。 次に、若者の流出防止の対策についてでありますが、現在、飯伊の高校卒業者の約半数が主として地域外に進学し、管内への就職などで地元に残る若者は毎年4分の1前後という状況でございます。また、進学者のうち卒業後Uターンしてくるのは3分の1程度でありまして、単純に考えますと、毎年の高校卒業者の6割近くが他の地域に出ていってしまっているわけでございます。その多くは、できることなら地元に帰って暮らしたいと望んでいるはずだと思いますし、家族や地域も高齢社会にあって、賑やかで活力ある若者とともに希望を持って暮らしたいと願っているところでございます。当然のことながら、この若者定着につきましては、今回の基本構想策定に当たっての大きな課題でございました。このような経過を踏まえ、私は新しい基本構想に基づくさまざまな計画を着実に実施していくことこそ若者が定着できる、帰ってこれる地域づくりの近道だと考えているところでございます。環境文化都市として都市の個性を磨きながら産業活動を支援して魅力的な就労の場の創出を図り、若者のライフスタイルに合った都市づくり、飯田ならではの教育、生涯学習や文化活動、さらには大学設置への取り組みなど、行政、市民、企業みんなが気持ちを一つにして大勢の若者たちとともに暮らせる街をつくってまいりたいと存じます。 次に、まちづくり型観光と呼ぶ観光振興に対する具体策についてでありますが、新しい観光振興ということでございますが、従来の観光に対する見方と申しますと、舟下りとか観光旅館等の観光業あるいは土産物商売等の範囲でとらえていたように思います。しかしながら観光は地域の自然や歴史、文化、経済の資源を活かす視点や地域の活性化を図ろうと考えるとき、従来のような狭い観光の範囲から広い見方、とらえ方に転換しなければならないと思います。このことは観光が地域の生活文化、経済、社会教育のあらゆる分野にまたがった総合ソフト産業であるということを意味をいたしていると考えます。まちづくり型観光は、このような考え方に立ちまして、行政と市民、民間の方々と共同作業で具体的な事業活動を展開するものでありまして、目新しいものにおきましては、体験教育旅行の誘致、観光ボランティアガイド制度の設立、野外教育プロジェクトの企画、丘の上観光まちづくり活動の支援等を積極的に推進をして、誘客の増加あるいは交流人口の拡大、地域市民の活性化に寄与していくものだと考えております。 次に、児童育成計画についてでありますが、最近の子供の出生状況を見ますと、平成5年には女性が一生の間に産む子供の数を示す合計特殊出生率は1.46と史上最低を記録しました。平成6年には1.50と10年ぶりに上昇いたしましたが、少子化が進行していることは否定できない状況にあります。少子化状況の中では、子供の自主性や社会性が育ちにくいといったことや社会保障費用にかかわる現役世代の負担が増大するなど、社会活力の低下が懸念をされております。この少子化への対応として、国は平成6年の12月にエンゼルプランを策定をいたしまして、その具体化の一環として、緊急保育対策等5か年事業を定め、保育サービス等の充実を図っております。児童育成計画につきましては、平成7年6月に厚生省より、その基本的方向が示されました。それによりますと、エンゼルプラン緊急保育対策等5か年事業の実施主体は各地方公共団体が中心になることから、都道府県、市町村が、それぞれの地域の実情に合った児童育成計画を策定することとされております。その計画は、将来の保育サービス事業量に関する具体的な数値目標の設定や子育て支援の環境づくりをするなどして、地域住民の多様なニーズにこたえようとするものでございます。飯田市版エンゼルプランとも言える児童育成計画は、引き続き進行が予想されます少子化傾向への対応策として、これを策定してまいりたいと考えております。 次に、市街地再開発事業の構想においては、中心市街地の問題は、基本構想におきましても拠点都市整備計画でも、地方都市の顔でありながら、現実は、さまざまな問題を抱えているわけであります。商業、商店街のこと、居住環境、さらには著しい人口の減少によって小学校の児童数が激減していく末は、複数学級すら想像される危惧がございます。このような現実から、何もしないままで中心市街地が将来良くなると予測できる人はいないと思います。今取り組んでおります再開発事業は、このような危機感から中心市街地再生の第一歩を築こうとする事業であります。再開発事業の構想は、住宅、商業、業務、公共的施設、駐車場などで構成をしようといたしております。現在、現地へ事務所を設けまして、関係地権者の方々が再開発準備組合を設立いたしまして、具体的な計画づくりを進めております。ただ、この再開発事業一つで丘の上が再生できるわけではないと思いますので、再開発事業に加えて駐車場対策でありますとか、商店街の環境整備対策とかいろいろな手を打ってまいりたいと思います。 在宅介護支援センターの推進方策でありますが、在宅介護支援センターにつきましては、在宅の寝たきりの老人等に対しまして、在宅介護に対します相談に応じ、各種の保健福祉サービスが総合的に受けられるように関係機関と調整を行い、要援護老人や家族の福祉向上を図ることを目的として市町村が実施主体となり、設置をいたしております。在宅介護支援センターを設置する市町村におきましては、適切な事業運営ができる地方公共団体、社会福祉法人、医療法人に委託をして実施することが原則となっておりまして、当市におきましては、医療機関福祉法人に委託をいたしまして、4か所に設置をし、運営をいたしているところであります。このセンターには、看護婦、介護福祉士などの保健福祉の専門家2人が配置されておりまして、担当地域の要援護老人の実態を把握し、各種の保健福祉サービスの広報や利用についての啓発、総合相談、保健福祉サービスの調整、介護機器の展示、紹介や使用方法などの相談、助言などにつきまして、24時間を通じていつでも対応できる体制でサービスを行っております。在宅介護支援センターにつきましては、在宅福祉の充実が求められる中で、在宅での保健福祉サービスが適正に実施されるための保健福祉、医療の関係機関や団体との連携ネットワークの中心として位置づけておりまして、市といたしましても、密接な連携を取りながら効率適正な在宅福祉サービスの提供に努めてまいる考えであります。 2番の高度情報化社会とその対応でありますが、インターネット利用設備整備事業は、双方向の情報伝達手段といたしまして、現在最も注目されておりますインターネットを用い、地方からの情報発信の基盤整備を目的とするものでございます。具体的には、ハード面ではサーバーと呼ばれております情報提供用コンピュータを自前で設置するものであり、ソフト面におきましては、地域産業紹介やU、J、Iターンなどの求人情報、人形劇などの文化情報などのコンテンスと言われております情報内容を地域内で企画作成し、行政が提供することを通じて地域のコンテンス作成技術、情報発信技術の向上を支援するものであります。地方から情報発信につきましては、地域活性化の重要な要素といわれてまいりましたが、従来の新聞、テレビなどのマスメディアにおきましては、地方からの情報は一旦東京に集められまして、そこのフィルターを通過したものだけが東京発の情報として全国に発信されておりまして、東京への1極集中を加速する要因にもなっておりました。このような中、パソコンや光ファイバーといった情報技術の急激な進歩を背景に、全世界に散在をいたしますコンピュータを相互に連携させる技術が開発され、その代表的な活用方法として、それぞれの地域から直接的に、かつ双方向で世界に情報発信できる仕組みとしてインターネットが脚光を浴びるようになったわけであります。 当市では、地方都市にとっては誠に都合のよい情報発信技術であるインターネットに対し、積極的な取り組みを行っておりまして、すでに国土庁ほかの支援をいただく中、民間のサーバーを使い、産業、観光、文化情報の発信実験を通じて技術の集積を進めており、平成8年度実用段階に向け、一歩踏み出そうとするものでございます。情報産業インキュベート事業は、マルチメディアソフトウエアの開発、ネットワーク関連技術の開発、インターネット活用ビジネスの研究開発などを通じて、新時代の地域産業となり得る産業の創造を目指すもので、飯田コンピュータ専門学校内の地域情報化研究所に、仮称ではございますが、メディアサロンを設置をし、産、官、学共同によります研究開発事業、情報産業インキュベート事業を行うものでございます。 なお、インターネット利用設備整備事業と情報産業インキュベート支援事業は、単なる地域情報発信にとどまらず、それを具体的な産業振興に結びつけるための車の両輪でありまして、相互に連携を取って実施することで最大の効果が期待できると考えております。 3番の交通問題と福祉バスについてでありますが、飯田市の交通問題懇談会につきましては、昨年の12月18日に各団体から19名の皆さんにお願いをし、発足をいたしたところでございます。この懇談会につきましては、飯田市における公共交通問題全般について広くご意見をお聞きすることを目的といたしておりますので、福祉バスにかぎっての懇談会ではございません。ただ、飯田市の公共交通問題を検討していく中では、福祉バスも問題解決に向けての方策の一つであると考えますが、まだ具体的な構想はございません。他市町村にも事例等がございますので、それらを参考にしながら、ただいま検討いたしているところでございますが、市民の皆さんにとっても、また、交通弱者の方々にとりましても最も効率と利便性の高い方策について8年度中には一定の方向性を出してまいりたいと思っております。 次に、児童の視点から見た通学路安全点検調査の結果についてでありますが、通学路につきましては、児童の登校下校の際の安全を確保するため、各学校において交通量や安全施設の整備状況などの諸条件を考慮の上、指定をし、通学指導をしているところであります。ご質問の通学路安全点検調査につきましては、県から示された調査要綱によりまして実施をいたしたものでございまして、細部につきましては、また教育委員会の方からお答えいたしたいと思います。 学校教育のいじめ、不登校につきまして、21世紀を担う子供たちが心身ともに健やかに育つことは誰しもが望むところでございます。子供たちをめぐる環境が急激に変化する中で、いじめや不登校の問題が全国的に深刻化しておる現状であります。こうした中で国におきましては内閣を上げていじめ問題に取り組んでおり、かけがえのない子供たちの命を守るために文部大臣の緊急アピールが出されております。当市におきましても、このことを重大に受け止め、教育現場で対処いたしております。 なお、具体的な対策につきましては、教育委員会からお答えをいたしまして、以上で第1回の答弁といたします。 ○議長(今村八束君) 小林教育長。 ◎教育長(小林恭之助君) 市長の答弁に補足をいたします。 先程、議員のお言葉の中に通知のみで対策ができるかと、こういうご質問がございましたが、私もそのとおりだと思っております。それであるだけに私どものような末端のところにいる者は、より具体的に、より即時的に対応していけるようなことを考えなきゃいけないと、こういうように思っておるところでございます。 不登校、いじめにつきまして、当面の対策として、昨日、牧内議員のご質問にお答えをした経緯もございますので重ねては申し上げないつもりでございますが、その中で、まず不登校につきましては、各校の指導体制のありよう、これがまず一番大事じゃないかと思っております。これは早期に対処すること。それから、全校で対処すること。個別に合った指導もやはり非常に大事でありまして、しかもそれを根気よく、職員の意識をいつもそこに置いておくということだと思うわけでございます。ついこの間、校長会がありましたときに、ある学校長からこんな話がありまして、特別活動の研究授業であったようでありますが、その組に一人の不登校の子供がいたようでありますが、研究会は、その不登校の子供を忘れて進んでいっちゃったと。最後まで忘れておったということであったので、学校長は最後に、おい、今日は大事なことを忘れておったぞと。学校へ来ない子供のことはどうして言わなかったんだというふうに指導をしたと、こういう話がございましたが、それなんかも、いつも意識をそこに置いているかどうかということが、やはり大事なことであると、こんなふうに思うわけでございます。 それから、養護教諭が市単で7名配置されておるわけでありますが、これも私は非常に有効であると思っております。保健室は子供たちのある日ある時駆け込んでいく場所になるわけでございます。そんな意味からも非常に大事だと思っておりますし、また、昨日申し上げましたスクールカウンセラーの配置でございますが、これも新しい試みでございますので期待をしておるところでございますが、これも有効に活用させていただきたいと、こんなように思っておるところでございます。 それから、いじめでございますが、いじめは、やはり先程の不登校と同じようで、忙しい毎日の中で、いつも意識をしているということが大事だということを考えたときに、昨日も申し上げました対策委員会の設置が大事だと。そして、それは学校に合った対策委員会を設置していく。そこで定期的に会合を開いては、いじめは今あるかないか。あったらどうするんだということを全校体制の中で考えていくと、こういう意味で対策委員会を設置するようになっております。それから、駆け込み電話の利用、いじめというのは、なかなかご承知のように親にも先生にも言えなくて悩んでいるということがございますので、そういう子供たちにとって駆け込み電話は大事だと思っておるわけでございます。そのための周知の方法として相談室だよりを利用しておるわけでございますが、こんなところに重点を置きながら今後考えていきたいと、こんなふうに思っております。 ○議長(今村八束君) 亀割教育次長。 ◎教育次長(亀割正夫君) 児童の視点から見た通学路安全点検調査の結果でございますが、調査は昨年、平成7年の10月に実施いたしたものでございまして、市内の小学校17校全校で実施をいたしました。その結果で、箇所数では全校で84か所ほどの要望が出ております。調査の内容でありますが、大別いたしまして9項目になっております。一つは歩道に関してでございまして、歩道の設置だとか、道路幅の拡幅等でございますが、これらについては7校から要望が出ております。横断歩道に関しましては、横断歩道の設置だとか、一部横断歩道を移動してほしいとか、こういうようなものでありますが、市内小学校9校から出ております。3番目には信号機に関してでありますが、信号機を設置してほしいと。例えば、追手町小学校の正面玄関前であるとか、鼎の文化センターの角であるとか、そういうようなところが出ております。4番目にはスクールゾーンに関してでありますが、これは交通量の増加に伴い、スクールゾーンの設置を願いたいと、こういうものでありますが、市内3校の小学校から出ております。5番目には道路の整備に関してということで、道路の拡幅や舗装の修理や落石防止をしてほしいと、こういうものでありまして、市内6校から出ております。6番目には交通規制に関してでありますが、これは通学時間帯の一方通行にしてほしいとか、そういうようなことでありますが、3校から要望が出ております。7番目には、歩道橋を設置してほしいというものでありますが、これは桐林だとか高松通りだとか、そういうようなところで2件ほど出ております。それから、標識に関しましては、横断歩道の標識だとかスピードを落とせだとか、そういう標識を設置してほしいというものでありますが、4校から出ております。9番目にはその他でありますが、側溝に蓋をしてほしいとか、カーブミラーの設置だとか、ガードレールの設置等々でありますが、これは10校から要望が出ております。以上が調査の結果報告した概要でございます。 ○議長(今村八束君) それでは、2回目の質問に移ります。 今村淳君。 ◆26番(今村淳君) 2回目の質問にまいりますが、政治姿勢でございますけれども、ただいま計画の具体的な構想についてそれぞれお伺い申しました。問題は、いかによい計画ができましても、いかにそこに楽しくなるような文言が飛び交いましても、一つひとつの計画に心が通い、市長もよくおっしゃっておりますが、ムトスの精神がみなぎらなければ住んでみたくなる飯田ができ上がらない。そんな意味も含めまして各派の代表者が計画の是非について市長の政治姿勢をお伺いしました。私も計画の内容について質問しまして内容はよくわかりました。私は角度を変えまして、決意してかかれば住民の納得が得られ、期待する成果は上がる。こういう面から一つの例を挙げて質問させていただきます。もちろん当市にもこうした職員がたくさんいるということを前提としてでございます。 それは、ごみの分別のことです。 昨年の12月から20種類の分別を家庭で行うという徹底した分別収集を行っている碧南市を視察いたしました。決意してかかれば、こんなに大変なことも何の造作もなくやってしまう。分別を始めるまでは市内全域で300回もの説明会を開き、アルミ缶、ビンなどのリサイクル工場の見学会まで何回となく行い、見学会に参加した地域の責任者は300人にも及んだといいます。なるほど20種類に分別するということは大変なことで、ビンだけでも生きビン、1升ビン、ビールビン、雑ビン、無色、茶、黒、青緑と7種類、缶もアルミ缶、スチール缶、その他の缶の3種類に分別、そのほかもありますが省きます。それらを決められた日に市内98か所のステーションに持ち込み、用意された業者の容器に入れる。このために売却代金は1か月で現在の状態で60万円にもなるといいます。燃やすごみの排出量が55%も減ったという。職員は仕事がおもしろくて、おもしろくてと課長、係長、係の3人が嬉々として話してくれました。聞いている私どももムトスの精神がみなぎっていて非常に活気を感じた。やる気の気力といいますか、住民との一体感、職員をこれまでにする部長、市長は大したものだと、しきりに感じ入ってまいりました。今、市長は、目玉について答えてくださいました。その目玉が生き生きとすべての計画に躍動するような活気ある飯田市の未来、人も自然も美しく輝くまち飯田、環境文化都市を目指して職員も住民も一体となったまちづくりが形成される。ちょうど「かざこし姫と仲間たち」のフィナーレのような感動と感激の一体感、そうしたエネルギーの沸くような業務革新と適正適所の人員配置、期待をいたします。 何点かについて、それぞれの対策を伺いました。一つだけお伺い申します。 基金の取り崩しによる財調、減債基金による多額の歳入、補てんによる知将することは財政の健全化を図り、財源を調整するために設置されているものですからやむを得ざるものと判断しなければなりません。しかし、景気の低迷、特に春闘における配当等、公務員、特殊の業界を除いた他の業界の状況は、ご承知のとおりであり、税収の伸びは必ずしも期待できない状況にありますが、何か他の収入で期待できるものがあるかどうか。それに引き換え、市債は昨年当初より14.4%の増を見ており、一般家庭ならば、お父さん、どうするのと心配の声がかかるところですが、どうなんですか。お伺いいたします。 マルチメディアといわれる情報は、日進月歩などという言葉をはるかに超えまして、私どもの想像もつかない早さで変わりつつあります。情報部会では昨年7月、NTTの部長さんを講師に招きまして、高度情報社会の概念とマルチメディアについてお聞きをいたしました。その際、コンピュータ、デジタル、光ファイバー、無線アクセスというような言葉がしきりに出てまいりました。特に光ファイバーについての説明につきましては、私どもの目を見張るものがありました。それもわずか7か月ばかり前の話です。そこではインターネットという言葉は一度もお聞きしませんでしたが、どうでしょう。今、視聴覚にインターネットなるものを聞かないときはございません。今ご回答にもございましたが、飯田コンピュータ専門学校では、来年の4月からクリエイティブ、創造的という意味のようでございますが、そうした工事のできる技術者などの養成やディレクターの養成をするマルチメディアコースを開設すると言っております。これらの設備や環境を整えるためには、総額で2,600万円くらい必要で、これは国の補助制度を用意して行い、設備や専門学校の教育だけでなく、地域一般にも開放したメディアサロンとしたいということでございます。このことは今ご回答があったとおりで大方理解いたしましたが、昨年、飯伊メディア協会振興協会が、情報関連産業を飯伊地域における新たな地場産業と位置づけたいと意欲的な発足をいたしました。この協会を積極的に支援参加しようとしておりますし、飯田市においても支援参加は事の経緯からいっても当然と存じますので今度のような支援となったと思いますが、飯田市を含めた広域的なエリアに向けて開発されたインターネットホームページを有効的に発信すれば地域情報をいながらにして取得することができ、住民記録、国民年金、社会福祉などの情報処理も住民ニーズに適切に対応でき、多様な効果が期待できると思います。情報部会で勉強させていただいた結果は、飯田市は決してこの面では先進地ではないということであると思います。ワークステーションに要する経費、20ページほどの情報発信の年間いくらかの経費がかかるようでありますが、コンピュータ専門学校が行おうとしているインターネットによる地域ワークづくり、市長、行政として今後支援し、発展させていこうというお考えお伺いしましたが、その所見をさらにお伺い申し上げたいと思います。 交通問題ですが、場合によっては福祉バスを循環させてもよい。とにかく皆様に懇談会形式によって、まずはお気持ちを聞いてみようということだと私は推測しましたが、交通全般のふうでございますが、私はこの際、福祉バスを重点にして東京都の武蔵野市の例を引いてお尋ねしてまいります。 もちろん地形も平らで、しかも面積が狭い。それに比べて当市は香川県に匹敵するような広さで、しかも平らなところは少なく、坂あり、山あり、谷ありで考えも当然異なりますが、交通弱者に対する考え方はそれほどの差はないのではと思います。 武蔵野市ではコミュニティバス、こう呼んでおりますが、計画の中にこんなことが書いてあります。市内の3駅から1㎞で円を引くと、その中に収まらないところができる。駅にアクセスするのに1㎞以上あり、バス路線からはずれている。こういう方々は、駅の近くにいながら自転車に乗れない人は交通過疎なんです。1㎞歩けというのがどうか。せいぜい歩ける距離は300mとか400mと仮に考えた場合、街の中を移動したり駅まで乗ってくるその中間にもう一つ何かないのか。高齢者は家にじっとしていたくない。買い物に出掛ける。友人を訪ねる。病院へ行く。社会や人との付き合いを求めている。しかし、街へ出ても若者と違って長い距離は歩けず、100mごとに腰を下ろせるところがあればと願っている人が多い。バス停まで500mも600mも離れていては歩く苦労を考えたら行く気がしない。既存のバス停の間隔よりもっと短く、きめ細かいサービスを提供する新しいバスシステムとしてコミュニティバスを運行して、バス交通の空白、不便地域の解消、高齢者、幼児連れの人の買い物や病院等への交通手段を確保して、抵抗感なく利用できるやさしいシステムとして、65歳以上の老人に対し、聞き込みでアンケート調査され、結論を出されたと言います。当市とは大分違う。過疎地といえば20分も40分も自動車で行かなければいけないようなところと思っていたら違うんですね。300mか400m、これでも気の毒だ。その真ん中にもう一つバスの停留所をつくってやろう。ベンチを置いてやろう。そうすれば年寄りも子供も障害者の方も気楽に街に出ていける。なるほど、これが福祉ですね。びっくりいたしました。市長は、どのような考えでおられるのでしょうか。福祉バスは必要ありませんか。お尋ねいたします。 安全標識にかぎらず、何とほとんどのものが大人の目で見た安全という視点で、それぞれの標識が設置されております。それが悪いということではございません。子供の視点から見れば、それはわかりにくい位置にあったり、わかりにくいものであります。昨年11月までの統計ですが、子供の交通事故件数は、県下で945件、死亡8名、負傷者1,053名で、一昨年の同期と比べましても上回っており、登下校時の事故も小学生だけで133件、保育園から中学生まで合わせると220件に及んでおります。ただいまも調査結果を発表していただきました。9項目の調査事項で84か所死亡場所があったと、こういう結果でございます。飯田警察署管内においても、昨年度の小学生以下の子供の交通事故件数は60件あったと言います。死亡2件、負傷者66名になっております。今回のこの調査、貴重なものでありますので、一日も早く安全な通学路の確保を図っていかなくてはならないと考えます。今後の取り組みについてお伺いをいたします。 学校の問題ですけれども、学校の役割というのは国民の基礎教育を担当することにあると思います。すなわち個性を活かす教育とともに国民としての共通の基礎的、基本的な知識、技能の伝達、こうしたものが最も学校の役割として大きなものだと私は考えます。ところが、社会の急速な変化に伴いまして、さまざまの社会問題が持ち込まれてまいりました。今までの学習指導や生徒指導のほかに性教育、エイズ指導、環境教育、情操教育、コンピュータ教育等国際理論教育、情操教育、禁酒等禁煙教育、交通安全教育、心の教育、ボランティア教育、いじめ対策指導、登校拒否、不登校指導等々、これは大変です。私のように大正生まれで昭和初頭に初等教育を受けた者には気の遠くなるような本当にたくさんな課題が課せられております。これが文部省で指導し、課してきたものです。これらの一つひとつに学校の全体計画を持ち、年間指導計画を作成し、指導の場を設定し、指導を徹底していくとしたら先生は気が遠くなり、学校は教育内容がオーバーフローし、現状は四苦八苦、こんな中でいじめが発生します。当然のように即座に学校の責任が問われる。社会の批判の矢は教師と学校に集中してきます。専門職の教師が、なぜ、そのような事態を察知できなかったのか。一体教育指導はどうなっているんだ。このような批判が起きるのは、いじめが学校内で起きている上に学校と教師の教育的役割から言っても、しごく当然です。しかし、短絡的に学校の指導の欠陥だけを要因として追及しても解決にはつながらないのではないかと私は思います。私は昭和8年、小学1年生でしたけれども、確か43人学級でした。43人ぐらい1組にいたと思います。今も40人学級ということですので同じで、煙草、酒、エイズ、登校拒否、いじめ、交通安全等々何か先生に期待をかけすぎるのではないか。それこそ、そこでは学習指導の機構改革を行い、学校はこれだけ、あとは家庭、もし、これをこなせというのなら1学級20人、空き教室もあるし、日本の教育の将来を考えたら何とかしなければと誰でも思うのではないかと思います。いかがでしょうか。お答えをお願いいたします。 以上2回目の質問を終わります。 ○議長(今村八束君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。 ◎市長(田中秀典君) 2回目のご質問にお答え申し上げたいと思いますが、はじめに、基本構想に関しまして財政面についてご質問がございましたが、その前段に基本構想においても、それから、業務革新におきましても職員のやる気如何だというご指摘がございましたけれども、まさにそのとおりでございまして、そういった職員に対しましても、先程も柄澤議員からもご指摘がございましたが、指導いたしてまいらなければいけないと心してまいるつもりでございます。 市債14%の上昇見込みはどうなのかというご質問でございましたが、今回、財政調整基金を25億ほど思い切って取り崩したわけでございまして、そういった状況にあるわけでありますから、当然のことでありますが、残された基金につきましても、それ相当の注意を払っていかなければならないと考えておるところであります。また、市債の導入におきましても、将来を見据えて取り組むべきでございまして、安易に取り崩せばよろしいというものではないというふうに思っておるところでございます。 また、インターネットに関しまして、コンピュータ学校、メディアサロンを、どう、これから考えていくのかということでありますけれども、いずれにいたしましても、このメディアサロンにおきましては、産、官、学で取り組んでおるところでありますが、新しい情報産業であるだけに、こういったサロンがどう展開していくのか、まだ不透明な点もあるわけでございまして、逆にまた、非常に楽しみな面もあるわけでございます。さらにいろんな面で私ども情報収集する中で積極的にこれらにつきましても育てていかなければならない、そのように考えておるところでございます。 交通問題に関しまして新しいご提案をいただきました。大変よい提案であったと受け止めておるところでございまして、まさに停留所対策等々もこれからの交通問題に対しまして重要な問題であるかなということ、改めて認識をいたしたところでございます。私どもの今度つくりました交通問題懇談会におきましては、公共交通問題を検討していくことになるわけでございますけれども、ご指摘もございましたとおり福祉バスの問題解決に向けましても公共交通問題の解決をする一つの方策でもございますので、そういった点も視野に入れる中で、これから取り組んでいくべきものであろうと思っておるところでございます。 ○議長(今村八束君) 小林教育長。 ◎教育長(小林恭之助君) 教育内容がオーバーフローしてはいないかという、こういうご提言でございますが、私も、そういうことは感じております。先程議員ご指摘の定員の問題もあるわけでありますが、今大切なことは、私は指導要領の改定が急務かなと、こんなふうに思っております。今そういうことにつきましては文部省も手をつけておるようでございますので、時代に合ったものにしていくことが大事だというふうに思っております。 それから、それまでの間、とにかく現場の学校の教師が精選をしてやっていくということも大事だと思います。また、その精選の仕方によっては学校の個性が出てくるという側面的ないいことも出てくると思うわけでございます。従いまして、全部はこなしきれないわけでございまして、精選化によって学校の個性を見つけていくということも大事なことではないかと、こんなことも思っております。以上でございます。 ○議長(今村八束君) 亀割教育次長。 ◎教育次長(亀割正夫君) 通学路の交通安全対策につきまして、今後の取り組みはというご質問でございますが、今回の調査は、国の第6次の交通安全施設整備の5か年計画であります。平成8年から12年までの5か年計画策定の基礎資料になるものだと、こういうふうに聞いております。 そこで今後の対応でございますが、各地区には、やはり交通安全協会もありますし、一般の方の交通に関してもいろいろ関連するところもございますので、PTAや交通安全会等とも連携を取りながら、さらに道路でございますので、国道があり、県道があり、市町村道があるわけでありますが、交通規制に関しては県の公安委員会と、こういうようなことでありますので、それぞれの関係機関に対して連携を取りながら要望してまいりたいと、こんなふうに思っております。 ○議長(今村八束君) 古井企画財政部長。 ◎企画財政部長(古井武志君) 大変厳しい財政状況の中で、税以外のほかの収入にどういう財源、依存していけるのかというご質問でございますが、一般的に、いつも申し上げておりますが、財政運用とか、あるいは予算をつくるときにはそうなんですけれども、基本原則は入るを図って出ずるを制すると、これが原則だと思っております。従って、どうやって入る方を確保するかと、これがあって、その枠の中で、そのお金をどう有効に歳出して使っていくかというのが知恵の出しどころだと。しかもその中で住民要望をどうその中で反映させていくかと、こういうところに、いわゆる苦心をすると、こういうことだろうと思っております。ただ、今後の問題を展望しますと、一つは例の平成9年度から実施されるであろうという地方消費税、今3%が5%になると、こういうことでありますが、そのうちの一部が地方へ入ってくると、こういうことでありますが、そこらはあんまり当てにするということは本当はあまり悲しい話でありまして、しかし、そういうことはあるということでありまして、そこを財源として当てにするというのは、いかにもちょっと寂しい感じが私ども、ではないかなと、こうは思っておるんです。 もう一つは、毎回申しておりますように非常に厳しい状況でありますが、景気浮揚策という国の政策もありますが、事業を興して、そして、その事業の財源として起債を起こす。その起債は有利な起債で地方交付税、措置されるものと、こういうことになるんだろうと思います。先程市長が1回目の答弁で申し上げたように、家庭のやりくりも同じだということは、入る方をどうするかという、財源をどう確保するかということと同時に、出す方を、やはり一生懸命切り詰めなきゃならん部分があるんだろうと、こういう苦しいときこそ、そういうことじゃないかなというふうに思います。いろいろの節減の仕方はあると思いますが、いわゆるこういうことを軽々しく言ってはいけないと思うんですが、陳腐化された事業、補助とか事業とかいうものを、やはりこの際見直していかないと新しい行政需要にこたえられんと。要するによく言うスクラップ・アンド・ビルドと、こういうことじゃないかと思うんです。なかなかスクラップというのができない。これは住民の皆さんのいろいろのご要請もありますので、なかなか言いながらできないという実態があるわけですけれども、その辺を、こういうときにこそ思い切ってやる必要があるんじゃないかなと、こんなふうに思います。ですから、一つは一生懸命入る方の確保を考えながら、出す方、使う方を上手に使って節減するものをして、その分で市民の要望にこたえていくと、こういう財政運用が一層大事になってくるんじゃないかなと、こんなふうに思っております。 ○議長(今村八束君) それでは、3回目の質問に移ります。 今村淳君。 ◆26番(今村淳君) 1番目の市長の政治姿勢については2回で終わらせていただきます。 情報のことに移ります。 甲府市においては、本年4月からインターネット情報センター、こういうものを開設しました。郷土の物産、観光情報を提供する一方、市民との情報交換を行う双方向受信システムの構築を目指す、こうしております。そして、上田商工会議所でも通産省のエレクトロニックコマース、電子商取引推進事業の一つに決まったのを受けて観光情報などを集めたホームページをつくり、インターネット上に上田の仮想都市を生み出し、パソコンだけでなく、テレビからインターネットの利用、映像情報の配信などを行うとしております。さらに電算もインターネットに接続するネットワークサービスを飯田に開設するとしております。市長お答えのように大学誘致をしきりに唱え、その将来像をコンピュータ専門学校に重ねた時代もあります。マルチメディアは無限に広がります。住んでみたくなるような飯田をつくるために積極的な姿勢も必要である。4年制大学設置研究事業費として100万円予算計上されておりますけれども、今一回大学の将来像について市長のご所見をお伺いいたします。 それから、交通問題ですけれども、バスのことも当然考えていく、こういうことでございました。私は、先程も第2回目で質問いたしましたように、武蔵野で行っているコミュニティバスについて、もう一回突っ込んで、できそうだなという部門を説明いたしまして、またご所見をお伺いしたいと思います。 マイクロバスは29人乗りのやつを3台購入したわけです。運行につきましては業者委託。特別の装備を備えました。まず、利用しやすいバスとするために機能性の充実と質の高い内装を施しました。電動ステップを採用し、室内電光文字表示案内、握り棒の増設改良、座席の改良、車椅子積載装置、チャイム放送装置等、これを装備しまして心配りをいたしました。バス停には必ずベンチを設置するというものでございます。事業は運行委託を請け負う事業者が一般乗合の路線免許を取得させたわけであります。これは昨年11月から運行を開始しております。運行経費概算は、年間5,400万を予定しておるそうです。運賃収入見込みは、どこでも100円ということで2,500万円。それから、1日約700人ぐらい乗降すると、こういう計画だそうです。バス購入費は3台で6千万円。バス停設置工事840万円等々で7年度、これは7年度からやってますので9,015万円予算計上したそうです。こうしてみますと、やってできないことはないと思うんです。市長の決断一つで福祉バスも通ると、こういうことになると思いますが、いかがでしょうか。 次に、国県の指示によりまして調査をし、その結果、今報告をいただきました。 部長も申しておりますが、それで終わりではないわけです。それによって交通事故を起こさないように、通学ができるように、そうした児童の安全な措置が取られていくと思います。国県の指示を受けるまでもなく、これは早急にやるべきことはやらなければならないんじゃないか。待っている間に交通事故が起きるかもしれない。取り返しがつかない結果にもなります。応急に少ない経費で早急に措置しておくことも考えていただかなければならないことだと存じます。その点についてお伺い申します。 それから、自分だけで悩みを持って不安を打ち明けない、今の青年前期の段階、いろいろ私お聞きしてますけれども、これは小学校教師の、いわゆるどうしてもこれだけは聞いてほしいなという、言えない部分の訴えでございますので聞いてください。 そうした生徒を四六時中密着しろといってもできっこない教師が、40人の生徒の一人ひとりに敏感に反応し、しかも対応しなければならない、これは至難の技であります。いじめっ子を責め立てても大人社会の縮図であることが多いといいます。こうした現代っ子は、悪意があってというよりも、他人がこのことがどんなに苦しんでいるかに気付いていないことが多いし、彼らの欲求不満のはけ口になっていることが多いのではないでしょうか。いじめについては、国、自治体、地域、社会、学校、教師、家庭、親すべての立場で真剣に反省すべきものが多くあります。通知を下々に徹底したような形を取れば、この問題が終わり、責任が回避されたような錯覚に陥る。政策として国ではできるのか、できないのか。とことん取り組まなければならないし、国ができなければ県としても市としても真剣に取り組まなければならないと思います。とにかく40人学級というのは、とても自分たちでは、いじめ、不登校の子供、家庭まで追いかけていって指導をする。できないと言っております。学校担任は2人制として生徒と教師の接触できる機会を増加するようにしてもらいたい。カウンセラーの研修や配置を、このようにやるんだと、しっかりした基本をつくらないと、先に申しましたが、もう学校の教育内容はオーバーフローし、現状は四苦八苦しています。教育長、大変ですが、今の状態で教師を締めつけていくなら萎縮した教育集団ができ上がるだけであり、自信を喪失した先生が恐る恐る教育に携わるだけの骨抜きの教育界になってしまいます。心に思いながらはけ口がない。いいアイデアを持っていても物を言う環境にない。どうでしょう、目安箱をつくっては。これは本人が言っておることなんですが、教育長、3番目の質問としてご回答をお願いいたします。 以上3回を終わらせていただきます。 ○議長(今村八束君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。 ◎市長(田中秀典君) 3回目のご質問にお答えを申し上げたいと思いますが、はじめに、大学設置につきましてご質問ございましたが、今日まで大学問題につきましては情報収集をしながら先進事例の視察とか関係資料の収集等を行ってきたわけでございます。今回100万円の予算を設けたわけでございまして、引き続きまして先進事例につきまして設立に至るまでの経過とか、あるいはキャンパスのあり方、さらには運営のノウハウなどにつきまして視察を行うとともに、そしてまた、現在は大学は冬の時代ということを言われておるわけでありますから、大学設置の認可の状況等をはじめといたしまして関連情報の収集をこれから集めてまいりたいと思っております。いずれにいたしましても時代の要請にこたえながら地域社会と世界に貢献ができるような、飯田らしい大学設置が実現できるように、これからも積極的な取り組みをいたしてまいる考えでございます。 福祉バスにつきまして、具体的に新しいご提案をいただきました。 私も交通問題に関しましては、福祉バスに対しましては深い関心を前々から持っておるところでございます。新しい提案をいただいたわけでございますから、提案の件につきましても資料をいただく中で、さらにまた研究検討いたしてまいりたいと思います。 ○議長(今村八束君) 小林教育長。 ◎教育長(小林恭之助君) 先程いじめについて担任は暇がないと、こういうご指摘でございました。そういう実情もわかるわけでございます。それで私、先程申し上げたと思いますが、いじめも不登校も学校体制で取り組むことが大事だと、こういうことを申しておるわけでございます。学校体制とか、あるいは学年体制とか、一人にさせない、担任一人のものにしないというふうにしてやっていかなきゃいけないということを常々申しておるつもりでございます。 それから、物を言う環境でないというお話がございまして、これは厳しいご意見でございますけれども、そういう実情もあれば、やはり管理者の指導をしていかなきゃいけないと、こういうふうに思っております。ただ、ご承知のように学校というところは教室へ入れば先生が一人で、誰もいないところで子供たちに指導をするわけでありまして、教育内容、いわゆる指導のありようについては物を言うかもしれませんが、実際には子供と接するときには子供と先生しかいないと、こういうのが学校であります。従って、学校というところは、22歳の先生も50歳を過ぎた先生もみな同じように教室へ入れば先生として位置づくというのが、またちょっとほかとは違ったところでありまして、そこまで学校長が云々ということは私はないと思うんですが、また、その辺につきましては今後大切にしてまいりたいと思っております。 ○議長(今村八束君) 亀割教育次長。 ◎教育次長(亀割正夫君) 通学路の安全対策でありますが、子供が安全に通学できるよう、学校、PTA、それから、安全会等々協力して早期に改善できるように関係機関に要望してまいりたいと思っております。 ○議長(今村八束君) 目安箱。 ◎教育長(小林恭之助君) 目安箱というのは、ちょっと意味がわからないんですが。 ○議長(今村八束君) もうちょっと、座ったままでいいで、その目安箱のことを言ってください。 ◆26番(今村淳君) 箱をつくって自分の思うことを書いて入れる箱。提案を。目安箱。 ◎教育長(小林恭之助君) 口では言えないから紙に書いてということですね。各学校ということですか。 ○議長(今村八束君) また、この点はご両者でお話し合いを願います。 以上で今村淳君の代表質問を終わります。 これですべての代表質問が終了いたしました。 ここで関連質問の通告のため暫時休憩をいたします。       15時04分  休憩  ----------------------------------       15時39分  再開 ○議長(今村八束君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 これより関連質問に入ります。 代表質問に対する関連質問の通告がございましたので、代表質問の順序により順次発言を認めます。 なお、質問時間は答弁を含まず質問のみで1会派10分以内、回数については3回以内でございますので、ご承知おきを願います。 それでは、ただいまから関連質問を行います。 櫻井俊夫君。 ◆27番(櫻井俊夫君) 市民クラブ、片桐代表質問に関連してお伺いをしたいと思います。 お手元に通告をしてございますけれども、全庁業務改革について、教育委員会の組織機構の関係で1点お伺いをしたいのと、福祉対策について1点、2点についてお伺いをしてまいりたいと思います。 わかりやすい市政ということで目的をして今回の行革は行われるわけでありますけれども、その中で教育委員会の体制の中で生涯学習課に公民館、文化課に文化会館、博物館課に美術博物館を包括するなどして、わかりやすいと言われながら、ちょっと私たちにはわかりにくいんじゃないかというふうに逆にそう思うわけでございますが、その辺の見解を1点お伺いしたいと思うわけです。特に飯田市の公民館は、ご存じのとおり公民館の4つの原則がありまして、機関の中立、地域中心、住民参加、並列配置、この4つの基本方針があるというふうに私も聞いております。私も公民館の運営審議会の委員長をやっております関係で、公民館の関係でかかわりを持ってまいりました。従って、このようなことで飯田市は先進的な社会教育機関の運営として他の地区からも褒められているわけであります。なぜかと言いますと、ご存じのとおり住民と公民館が一体となって、その地域のローカルに合わせた運営がやられてきている。こういう形態は珍しいわけでありまして、他の市町村にもまして誇れるものだというふうに私は思っているわけであります。従って、今回の機構改革において行政執行組織側の体制の中に組み込まれていくような感じを受けるわけです。公民館につきましては特に。そんな関係で、なぜ、こういうことになるのか、その理念的な関係、教育委員会で持っておられる見解について1点お伺いしたいと思っております。 2つ目といたしましては、福祉対策についてであります。 今回の予算にも10月から一応24時間体制ということで盛られておるわけでございまして、昨日も片桐議員の方から在宅介護について質問がございました。24時間の対応を進めるということで準備が進められているように聞いておりますけれども、聞くところによると、これは午前、午後、夜間、深夜の4体制ということで、ゴールドプランから始まって新ゴールドプランに移行しておるわけでありますが、さらに新新ゴールドプラン、平成9年度から始まる、言い方によってはスーパーゴールドプランという人もおるようでございますが、新新ゴールドプラン、これを平成9年から実施するということで24時間体制が進められようとしているわけです。介護保険に関連しての事業だと思いますけれども、その中で長野県では1か所モデル地区というような形で飯田が指定を受けておるように聞いております。私の知り得た情報によりますと、当初、県は、長野に持ってきたんだけれども、長野の方ではこんな人件費も含めた予算の補助率では、とても賄いきれんのでだめだということで、長野が袖にしたというふうに聞いています。従って、県では今度は飯田へ持ってきて、是非ともお願いしたいということで持ってきたように伺っているわけです。従って、24時間対応、介護することは私は決して悪いというふうには思っていませんし、大切なことだと思うんですが、その中で実際に実施する場合、これは交替制勤務になって4交替なり3交替になると思うんです。その場合に、人的配置が非常に大きなウエイトをかけてくると思うんです。例えば、深夜の訪問なんかヘルパーのお姉さんたちが訪問する場合、一人ではとても無理だと思うんです、夜間の対応は。2人にした場合、人的配置でどうするのかという問題も出てくるし、深夜手当、夜間手当の割増賃金の問題も出てくる。飯田市の持ち出しが非常に多くなると思うんです。飯田市が積極的に予算を持ち出してもやるぞという心構えなら私は何も言うことはないんです。結構なことだと思うんですが、今見るところでは、県や国の補助率が非常に少ない。従って、どうも私はその点がちょっと引っかかるもんですから、その辺をお聞きをしたいわけです。人的配置の問題と、また、国や県の補助、市の持ち出し分といいますか、そういった割合はどのようになっているのか。わかっている範囲でお聞かせを願いたい。以上2点であります。 ○議長(今村八束君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。 ◎市長(田中秀典君) 櫻井議員のご質問にお答え申し上げたいと思いますが、最初の全庁業務革新につきましては、組織全体について全庁的に度重なる協議を行ってきた上の見直しの結果でございます。教育委員会に焦点を当ててのご質問でございますので、教育委員会としての考え方を所管の方から説明をさせます。 2番の福祉対策につきましては、昨日の代表質問におけます片桐議員への答弁も申し上げてあるわけでありますが、予定されております介護保健サービスのメニューにもございますけれども、多くの課題があるようでございます。そうしたことを踏まえまして今回行おうといたしております24時間ホームヘルプサービスにつきましては、目下県と協議中でございまして、その詳細につきましては、担当の方からご説明申し上げます。 ○議長(今村八束君) 亀割教育次長。 ◎教育次長(亀割正夫君) 最初の全庁業務革新の中での教育委員会の組織でございますが、教育委員会の組織の中には事務局になる教育行政事務をやるところ、それが今度の課の何々課とつくところは、要するに教育行政をやるところであります。それから、教育機関として、先程お話ありましたように公民館だとか文化会館、美術博物館、図書館、その他たくさんあるわけでありますが、位置づけとしては教育行政をやる事務局と、それから、教育機関と2つに分かれるわけであります。そういう中で今回の見直しの中では、教育委員会の現在ある庶務課と学校教育課は一つにして学校教育課としてやっていこうと。 それから次に、社会教育課があったわけでありますが、社会教育課を生涯学習課に改めたい。この生涯学習課につきましては、国においても社会教育局から生涯学習局に時代の背景を受けて変わっております。県においても、この4月から生涯学習課になる。そういうようなことから時代を反映して生涯学習課にしていこうと、そういうことであります。 文化課につきましては、文化行政、環境文化都市と、こういうことで基本構想がなっておりますし、文化行政、特に人形劇カーニバル、それから、アフィニス夏の音楽祭等々含めて、特に芸術文化振興事業をやっていくと、そういうことで文化課を設置したわけであります。 それから、博物館課につきましても、関連する施設がたくさんあるわけでありまして、美術博物館のほか考古博物館、それから、秀水美人画美術館、それから、考古資料館、柳田国男館、日夏記念館、これからの計画としては長谷川コレクションをどうしていくかとか、美術博物館とか、それらの計画等々あるもんですから、それは教育行政として考えるところだということで博物館課という位置づけをいたしました。 そういう中で、お話ありましたように生涯学習課と公民館の問題があります。本来、社会教育法でいきますと、行政と実際に社会教育活動をやるところとは一体すべきでないというような考え方がありますけれども、飯田市としては、今まで社会教育課で、実は平成3年の2月にできたわけでありますが、ムトス飯田学習交流都市構想というのができておるわけであります。それらの実践をする場合において、今までは二元的になっておりました。構想の方は社会教育課、実践は公民館と、こういうようなことでありまして、まだ十分対応ができてないというようなことで、今回は生涯学習課がもちろん主管課でありますが、公民館の方も兼ねてあると、こういう考え方で、主管課は生涯学習課と。教育機関として実践する場は公民館であります。公民館の位置づけにつきましては、今お話ありましたように、やはり中立性だとか、地域中心だとか、並列性、独立性という、その点につきましては、これは飯田市のもちろん特徴でありまして、その点は何ら変わるわけではありません。公民館にはそれぞれ館長さんがおられますし、公民館主事もついておるわけでありまして、今の学習交流都市構想を実践する場として公民館としては何ら変わるわけではございません。公民館は、やはり生涯学習社会を築くための社会教育の実践をする場として地域に根ざした活動をしていただきたいと、こんなふうに思っております。 それから、文化課でありますが、文化課の統括のもとに現在、文化会館がありまして、文化会館は教育機関として、さらに事業館として位置づけをしております。そこでいろんな事業を計画、立案をして事業館としてやってもらうということと、行政の部分では、やはり人形劇のまちと、こういうことで文化振興事業、それから、竹田扇之助さんの美術館だとか、川本さんの美術館の計画もございます。それは教育行政としてやっていくために文化課と位置づけてやっていってもらうつもりであります。 それから、博物館につきましても、先程申し上げましたように、いくつもの館があります。それの統括管理をする課が博物館課でありまして、美術博物館は依然として美術博物館として、館長もおるわけでありますし、それはそれで従来どおりやっていくと、こういうことで組織を考えたわけであります。以上であります。 ○議長(今村八束君) 松下保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(松下尅人君) それでは、2つ目の24時間巡回ヘルプのことについて、ただいま市長が答弁いたしたとおりでございますが、もう少し具体的に申し上げますと、昨日も片桐議員にもお答えいたしましたとおり、受ける市民の側からいたしますと、夜中にヘルパーが何回かおじゃますると、こういうことになるわけで、それも昨日申し上げましたとおり同じヘルパーが訪問できるという状況には、まずないだろう。そういう意味で非常に受ける方の側からは本人も、それから、介護者につきましても相当神経を使うことになる。その結果、当初希望したけれども、やはりこれでは実態としてお世話になれないというケースが、実は、すでに全国でもいくつかの自治体が、それを試行的にやってきた結果を聞いておりますと、そう簡単に受け入れるものではないというふうな、私どもも情報を得ておりますので、そういう面で、さらに今後工夫が必要だろうと、こういうふうに思っております。当然のこと深夜が含まれますから、主として現在のところヘルパーは女性の方が圧倒的に多いわけで、そういう面では複数というのは当然のことであります。従って、そういう意味でローテーションを組むことになりますと、相当なヘルパーの数がいると、こういうことになってまいります。従って、私どもの意思としましては、現在ヘルプをお望みの市民の方々、現在のケースの中から拾い出してみますと、補助基準は実際には20人以上ということが採択の基準になっておりますので、それを超える数は一応出してありますが、実態として、こういう状態になったときに受けられるかというところまで、まだ具体的に私どもの案がまとまりませんからお話してないわけで、実施いたしてまいりますと、たぶん減ってくるという想定はしていかなきゃならん。その結果、準備をいたしましても、やはり人員のヘルパーの体制は整えても需要がないということが起きてきやしないかという危惧がございます。それと深夜体制を引きますので、当然のこと労働条件の上でヘルパーがそれにこたえられるような条件に合う方たちに来てもらえるかどうか、この辺は非常に問題のあるところであります。従って、このことについても、まだ机上プランの段階であって、実際の仕事を請け負ってもらっております社協のヘルパーの方々と、一応協議は内々に進めてはおりますけれども、正式には、まだ案がまとまりません段階でありますから、その話もしてありませんし、そういう面で当面安全度を考えれば、昨日も申し上げましたように通常の勤務時間の延長線上で早朝、夜間をまずやってみて、その結果として踏んでいこうというふうな考え方を持っておりますけれども、国や県の方では、介護保険制度が来年から出発いたしますと、その一つの大きなメニューに入っておりますから、是非とも試行的にもやってほしいと、フルタイムでやってほしいと、こういうふうなご要望もありまして、その辺が実は、まだ整っていないという状況にあります。従って、案としてはまだまだ成案の段階にいってないわけでありますので、そんな状況にあることを是非ともご承知おきいただきたいと思います。 それから、市にかなり負担がかかるんではないかということでございますけれども、これは現在の補助基準でまいりますと、かかる経費の、主として人件費になりますけれども、国が2分の1、県が4分の1、市が4分の1の負担になります。これは採択基準がありますので、これはやはり将来的には実際にやってまいりますとヘルパーの数がそれでいけるかどうかということもありますし、それから、賃金の単価もそれで将来ともにやれるかどうかという、こういうふうな問題もありますので、現在のところ補助割合を述べるにとどまっておりまして、これもヘルパーの数によってずいぶん変わってくると、こういう段階で今とどまっておる。これが実態でございます。 ○議長(今村八束君) 櫻井俊夫君。 ◆27番(櫻井俊夫君) 公民館の関係についてお話がございました。 大体想像がつくんですけれども、一つは今のお話から伺いますと、館にはそれぞれ館長を置くというふうに判断ができるかなというふうに感じたんですが、課長はもちろん生涯学習課長で教育委員会におるんだろうけれども、館長は、それぞれ美博も博物館も文化会館も公民館長もそれぞれ配置すると、こういうふうに判断していいんじゃないかというふうに私なりに判断したんですが、それをもう1回お聞かせをいただきたいと思います。 それから、福祉の関係でございますが、今部長からお話がございましたように実践に移す場合に大変難しいなということを、私も現場の皆さんともお聞きをして実感としてあるわけです。今いきなり深夜とか夜間というのでなくて、早朝と延長のところでちょっと試行をやってみようかと、こういうように伺ったんですが、いずれにしましても飯田下伊那の状況、都市化された大都会では実施しているようですけれども、それは交通の便がいいところ、道路事情がいいところ、家の事情がいいところなんですよね。例えば飯田市のように山間へき地、中心から離れたところは道路事情も悪いし、一軒家であって車が夜間に行くったって軽で行くのにギリギリのようなところだってあると思うんです。そういうような地域の事情を見ますと、必ずしも厚生省や県が言うように並列的に同じようにやれというのは大分困難があるなというふうに私自身が感じているわけです。飯田市自体を見ても都市化された橋北、橋南、旧市内のところの方が寝老の数が多いし、質も違うと思うんです。中山間地の農家の皆さんの方が、80になろうが、90になろうが、畑に出て百姓をして菜っ葉を植えておるんだか知らんが、寝たきりが少ないと、こういう状況を見ましても、大変地域事情が違うんで、もしも夜間なんかやるような場合は、私さっき言ったように一人ではとても、雪が降ったときに道が滑って崩れこんだといったってヘルパーさんが一人でどうにもならんというような、こういう地域事情を見ますと、どうしてもヘルパーは2人が必要になる、1回訪問するのに。こういうふうに私も考えるわけです。従って、そこらのところ十分把握をしていただいて実践に移す前によく検討をしていただきたいということを思います。 それから、特に介護をする場合に、まだ、田舎というと怒られるかもしれませんが、ヘルパーのお姉さんたちに聞きますと、昔の五右衛門風呂のような風呂がありまして、そのところへ入浴に女の人がズボーンと入れてクタクタで動けんようなおじいさんの重い60㎏も70㎏もあるような人を入れたり抱えたりというのは、とても大変なんだそうであります。それよりも、むしろそういうところの住宅の風呂場の改造をしてやるとか、そういうことから手がけてほしいなというふうに思う点もあります。従って、そこらのところをお考えいただいて、実践に踏み切る前に十分検討していただきたいということを、時間がありませんので要望して終わります。ありがとうございました。 ○議長(今村八束君) 亀割教育次長。 ◎教育次長(亀割正夫君) 館のつくところへ館長を置くのかと、こういうご質問でありますが、公民館には、ご承知のように全部館長さんがおります。それは従来どおりに何ら変わることはありません。それから、そのほか美術館にも館長さんはおられますし、文化会館がああいう館がある以上は館長という職もあるわけでありますが、人員配置上は兼務になる場合も出てくるかと、そういうことはあるかと思いますが、それぞれの館については館長は基本的には置くようになっております。 ○議長(今村八束君) 次の関連質問を行います。 吉川昌子君。 ◆16番(吉川昌子君) 牧内議員の代表質問に関連しまして2点にわたってお尋ねしてまいります。 大変私、質問の提出の仕方が悪くて、一見すると大変傲慢な書きっぷりになっておりまして、5文字削っていただきたいと思います。1の国籍の如何を問わず、飯伊地区サッカーリーグに参加することについて、させるなんてとんでもない発言。これは私のいたらぬ部分だというふうに思います。それから、もう1点は、ゲートボール場についてということでお尋ねしてまいります。 最初に、地域の非常に熱心なボランティアの方から出された切望でございます。お聞き入りいただきたいと思います。 身の回りで外国の方と接する機会というのは、この頃では日常的になってまいりました。私どもでもお隣やお向かいのアパートに、そしてまた、買い物に出掛けた店先など、建設現場や工場などで外国の方と接する機会、そういうようなものは大変多くなりました。外国人登録者数の推移を見ましても、昭和60年、その時点では278人でしたが、昨年の成果表等見てまいりますと、登録者数は昨年の3月31日現在で1,656人と、約6倍になっている。こういうことからも非常に外国人の皆さんとの交流というのは日常的になりつつあると、こういうふうに思います。また、国籍別に見てまいりましても、昨年の成果表から図ってみますと、ブラジル人が653人、中国人433人、そして、フィリピン、朝鮮、韓国と3桁台の登録があるわけですが、何とブラジル国籍の方がこの登録者数の40%を占めているという、こういう状況がございます。ブラジルから働きにきている方たちのサッカーに寄せる願い、これを受け止め、叶えていただきたく質問をしてまいります。 国籍の如何を問わず、市の体育施設の使用というのは申請すれば利用できますかという点が一つ。 それから、飯伊サッカーリーグの事務局に登録すれば、その人たちと一緒に競技ができるか。外国人チームとしてブラジル方たちはそこに入れないのか。聞くところによると入れないように伺ってますが、それはどういう理由なのかという点を伺っておきたいと思います。 次、ゲートボール場の問題でございます。 このことは昨日の明政会の實原議員の代表質問、そして、牧内議員、柄澤議員等の質問の中でも触れられておりましたけれども、高齢化社会を迎えて、これも1970年代から大変盛んになったゲートボールですが、今では統一ルールもできて公式試合もどんどんやられている。5人が1組で1試合が大体30分程度ですから、ソフトボールなどとは違って運動量はさほど多くなくて競技としては大変おもしろい。5人が1チームで駆け引きによる頭脳プレー、そういうチームワークや頭脳プレーのおもしろさもあって女性の皆さんもできますし、高齢者の方の中で年々盛んになってきている競技だというふうに思います。お聞きすると、市内にも2千人からの愛好者がいられるというふうに伺っておりますが、市老連やゲートボール連盟から市長宛にも屋根付きゲートボール場をという陳情書も出されておるようですが、市内にゲートボールのための専用コートというのは何面くらいおありになるのかということですね。 それから、今後、年次計画というか、そういうようなものでどんなふうに考えていくのかというのを伺ってまいりたいと思います。市の予算書なんか見てまいりますと、老人福祉対策費の中で予算措置というか、されているようですね。ゲートボール場の整備事業については。そういうことでお聞きしておきたいというふうに思います。以上2点です。 ○議長(今村八束君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。 ◎市長(田中秀典君) 吉川昌子議員のご質問にお答え申し上げたいと思います。 はじめに、サッカーリーグに参加させることについてのご質問でありますが、スポーツの世界によって国籍に分け隔てがないはずであると思っております。聞くところによりますと、飯伊地区サッカーリーグの加入につきまして、公認審判員の問題に絡んで何か隘路があるようでございます。 詳細につきましては、教育委員会の方からお答え申し上げます。 また、ゲートボール場の件につきましても教育委員会の方からお答え申し上げたいと思います。 ○議長(今村八束君) 亀割教育次長。 ◎教育次長(亀割正夫君) ゲートボール場でございますけれども、ゲートボール場は實原裕議員のご質問のときにもお答えしておりますけれども、市全体としての数というのは非常に多うございまして、それぞれ地区で独自につくられたのもあるわけでございまして、100か所に近い数だと思います。その中で専用と言いますか、主としてゲートボール場に使われておるというのは65か所ほどあるように調べております。それから、教育委員会として社会体育施設として管理しておるゲートボール場は現在、桐林に1か所であります。 それから、今後の年次計画等につきましては、教育委員会の社会体育としては今のところ計画ございませんが、保健福祉部の方で計画があるようでありますので、また後程お答えあると思いますけれども。 それから、もう1点は、サッカーチーム、これのリーグ加盟の点では、そのチームに2名以上の審判員がいなければ加盟することができないと、こういう規約になっておるわけであります。そこに一つ問題点があるわけであります。ここにおられる、例えばブラジルの方が日本語で審判員の試験を受けるわけですから、そういう点で問題があるんじゃないかと思っております。一番問題になるところは公認の審判員が2名いないとだめだと、そこに問題があるかと、こんなふうに思っております。以上でございます。 ○議長(今村八束君) 松下保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(松下尅人君) 先程教育委員会の方からゲートボール場の数が専用として65か所というふうな答弁がありましたけれども、私どもの各地域でかなり自主的につくっておられるところもございます。そういうものを、これは正確じゃありません。それは今言いましたようないろんな集落でつくってみたり、いろんな単位でつくっておりますのでつかみきれない部分がございますが、たぶん100か所か130か所ぐらいあるんではないかと、こういうふうに見ております。 市の方でのこれからのゲートボール場の建設計画ですが、ゲートボールは単に高齢者のためだけのものではありませんし、また、高齢者のスポーツはゲートボールだけではないわけで、いろんなスポーツがあるわけでございますので、是非そういうところへも参加していただきたいと思うんですけれども、一番ゲートボールが歴史的に早かったという意味で、平成4年から、実は、市が県単を受けまして県が50万、市が50万で、これは工事費だけでありますけれども、100万を限度として補助をいたしておりまして、主体的には単位老人クラブを中心に設置をしてきているということでございます。平成4年から現在まで、まだやりはじめでございまして、5地区現在済んでおりまして、さらに千代、三穂、竜丘と現在のところ希望がございます。建設の条件としましては、用地は地元で用意していただいて、管理も地元でやっていただきます。工事費につきましは、先程申し上げましたように100万を限度として市の方で補助をいたしております。以上でございます。 ○議長(今村八束君) 吉川昌子君。 ◆16番(吉川昌子君) サッカーのことで再度お伺いしてまいります。 何でブラジルの人たちがサッカーリーグに参加できないか。それはレフェリーに当たる人、審判員に当たる人が認定を取った、そういう資格のある人が2人いないからだということのようですけれども、私、サッカーというのがブラジルの国技であるわけですよね。だから、筆記はできなくても言葉の上では十分にサッカールールを熟知してますし、そういう点では喋り言葉は十分理解して通用できるので、飯田市として固有にサッカーリーグに加盟できるような働きかけを市としてしてやってほしいというふうに思うわけです。本場で鍛えてある方たちだけに試合をしたいという思いは当然うんと強いだろうというふうに思います。今、彼らができるのは、ただただ練習と、たまたま飯田市の職員組合の中のサッカーチームの方と親善試合ができた。そのことが大変彼らには試合ができたということで強烈な印象になっているようです。そういう点からもレフェリーの資格が取れなくても母国の競技である人たちなんですから、飯田市固有の配慮のもとに飯田市に住まわっている人たち、飯伊に住まわっている人たちには、サッカーリーグに加盟できるように自治体の骨折りで是非参加させてやっていただきたいということを強く思うわけです。彼らが申しますに、また、彼らのことをお世話しているボランティアの方が申しますに、3Kと言われる建設現場や夜間労働に従事しているので名目賃金が大変高いと。そのために国保にしても住民税にしても誰よりも高い税金をきちっと収めている。市民以上に納税をしているんだから、唯一の楽しみ、国際交流の場でもあるサッカーリーグくらい、せめて言葉の上の障害はあっても母国の国技がここでできるという点で交流できる場を与えてほしいんだという、そういう強い願いがあるわけです。こういう点のお聞き入れを是非聞いていただきたいというふうに思います。 それから、2番目、ゲートボールのことについてお聞きいたします。 100から130あると、専用コートは65くらいありますと、こういうふうにおっしゃいましたけれども、例えば旧市内を見ておりますと、ゲートボール場というよりも都市公園とか児童遊園地みたいなところでやっている人たちもいるわけですね。子供たちも気兼ねし、やっているご老人の方たちも気兼ねしているような場面があるんですけれども、是非とも地域地域に、そういうゲートボールのできる場所をつくってほしい。年次の計画を追ってつくっていってほしいなということを強く思います。平成6年には三穂で、7年には松尾と千代で、新年度の予算では千代に270万というゲートボール場のグランドをつくる予算が盛られているようですけれども、是非年次を追って、旧市内では土地を見つけたりすることが大変難しいですけれども、そういうところで是非年次を追ってつくっていってやっていただきたいということを強く思います。 老連の方やゲートボールクラブの方が多目的で屋根付きのというふうにおっしゃってましたけれども、私、駒ヶ根のゲートボール場へ行って見てまいりました。東伊那だか、中沢の高台にありますが、これは本当に交通手段を持たないお年寄りたちには1極集中の多目的なゲートボール場や運動競技場ができても使用しづらい。それよりも、それぞれの地域に簡単でもいいから屋根付きのゲートボール場が年次を追って必要なところにできたらいいなというふうに思うんですが、そこらのお考えも併せてお聞きしておきたいというふうに思います。 ○議長(今村八束君) 理事者側の答弁を求めます。 亀割教育次長。 ◎教育次長(亀割正夫君) サッカーはブラジルの国技だというお話でありまして、日本におられる方すべてがサッカーができるかどうかわかりませんけれども、サッカーをやっておられる方では、やはり審判を行える実力と言いますか、そういうものは持っておる人もおるんじゃないかと、こういうふうに思います。そんな中でスポーツのルールというのは、やはり世界共通でありますし、何とかその辺は善処できないかということで、まず、この地域には飯伊のサッカー協会というのがあります。そこを通じまして県の方へ公認審判員の資格を取るのに何か善処できないか、便宜を図ってもらえないかというようなことを要請をいたしてみたいと思っております。 なお、この飯伊の中にもいくつもチームがあるんですけれども、まだ公認審判員が2人いないということでリーグに参加できないチームが、まだ5、6チームあるんです、現実には。それはもちろん外国人じゃないわけであります。そういう実態もあります。 それから、ゲートボール場でありますが、今後の計画については、また保健福祉部の方でお話があるかと思いますが、1極集中よりも、むしろ分散した方がいいし、それぞれの地区へ屋根付きのゲートボール場というお話でありますが、社会体育での考え方の中では、まだそれぞれの地区へ屋根付きのゲートボール場と、そこまではまだ、ちょっと考えておりません。現在の段階では多目的なもので検討していきたいと、こんなふうに思っております。 ○議長(今村八束君) 吉川昌子君。 ◆16番(吉川昌子君) サッカーのことについて教育委員会の方でも積極的にご努力してくださるという点、ありがたくその方たちにも報告をしておきたいと思いますので、是非いい成果が得られますように期待をしておきます。 それで、3月3日に鼎の文化センターで女性フォーラム飯田主催の集いがございました。参加いたしました。その中で、「市民とともに生きる私もできる国際交流」と題してムトス賞を受賞されたハンド・イン・ハンド和楽の吉沢さんという方が、こういう言葉をおっしゃっておりまして大変私は感銘を受けました。それは言葉の壁という外国人であるために乗り越えなくてはならない、乗り越えれない壁はたくさんあるけれども、本当の国際交流、国際化とは、そこにいる外国の人々から私たちが目をそらさないことだ。地域に生きる個人としてお互いに啓発し合う。それはサッカーというスポーツ競技を通して地域で啓発し合っていく大変一つの大事な国際交流の手段だというふうに思いますし、ブラジルの方たちが外国人登録してある人たちの中で占める比重も大変高うございますので、積極的な働きかけをお願いして、私、是非ブラジルの皆さんやボランティアで骨を折られている方たちにいいお答えを持っていけるようにお願いしたいと思います。 ○議長(今村八束君) 次の関連質問を行います。 吉川四郎君。 ◆8番(吉川四郎君) むとすクラブの吉川四郎です。 字句の訂正をお願いしたいと思いますが、これは事務局で間違えたと思います。 第4次基本計画の基が間違っております。こういうことのないように、ひとつよろしくお願いしたいと思います。 柄澤議員の代表質問の中で、第4次基本計画における暮らしに安らぎをという項目の中で、寝たきり老人の患者用ベッドについて3点ほどお伺いしたいと、かように思います。 まず第1に、ベッドの衛生管理についてでございますけれども、現在、乾燥によって衛生管理をしておるというふうに予算書には載っておりますけれども、そのような処理だけでは、例えばMRSAのような感染症がベッドを通じて感染するようなことがあれば、そういう懸念があれば、実際には医学的見地から見て問題がないと言えるでしょうか。洗浄処理を行う必要があると思うが、答弁をお願いしたいと、これが1番目でございます。 2番目といたしましては、現在、市で保有するベッドの数、それをお伺いしたいと、かように思います。 次に3番目でございますけれども、現在、使用中の患者や家族の声として、ベッドに使われている、ベッドはまだいいんですが、マットが汚れても、なかなか清潔なものと交換されないというようなことを耳にすることがありますけれども、交換する期間は何日くらいで行っているか、まずお伺いしたい。この3点を最初にお願いいたします。 ○議長(今村八束君) 理事者側の答弁を求めます。 松下保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(松下尅人君) 3点ほどご質問いただきましたのでお答えいたします。 まず最初に、ベッドの衛生管理についてでございますが、MRSA等のそういった対策も十分かというふうなご質問でございますが、現在このベッドの管理につきましては、消毒、清掃、運搬を含めまして専門業者の、これは長野市でございますけれども、専門業者の方に委託をいたしておりまして、そういった問題はないと思っております。なお、業者に委託しておりますのは、これは利用者から利用者の方へ一応使用が済みますと次の方が待機しておりますから、そこへの貸し出しについての運搬、それから、消毒一切を業者にお願いをしてございまして、私どもの福祉事務所と連携を取りながら、それぞれ運搬していただくと、そういう意味での運搬を含めまして業者へ委託をいたしております。 それから、ベッド数ですが、ベッドと言いましてもギャッジベッドのことでありまして、通常寝たきりの介護に必要なベッドということで、角度を変えられる介護用専用のベッドのことを言っておるわけでありますが、現在207台保有をいたしております。現在のところ借り入れ要望に対する不足という事態はございません。 それから、ベッドとマットの交換でございますが、マットについての消毒というふうなものは私どもはいたしておりませんで、ベッドを無料で貸し出しをしておるわけで、使用中につきましては、交換、その他消毒等につきまして必要があれば借り入れしていただいております市民の方にやっていただいておる。期間につきましては、これはもう使用期間、特に限定はございません。以上であります。 ○議長(今村八束君) 吉川四郎君。 ◆8番(吉川四郎君) それでは、2回目の質問をさせていただきます。 今、専門業者に委託をしておるという衛生管理ですが、予算書を見ますと乾燥費だけになっておるんですが、清掃までやるんでしょうか。この点を明確にお願いをしたい。どうも洗浄まではやってないんじゃないかと、こんなふうには見受けられるんですけれども、万一これが感染した場合には、これはどっちの責任になるんだか。委託をされた人がなるんだか、市の方が責任を取るんだか、これは重大な問題になるんじゃないかと、かように思われます。 それから、ギャッジベッド、なかなか高価なものだと思いますけれども、207台、それが現在、予算書に載っておるのは老人が130人、障害が20人ということで、金額にしては乾燥費ということで60万しかついてないわけです。一人4千円なんです。ところが、ある業者に聞いたら、清掃までして配送は別で全部消毒をして、これは資格がいるそうです。資格がないとだめだと、こういうことで資格もわざわざ取って、そしてやったら5千円だそうでございます。5千円でもちろん乾燥はするし、全部清掃をしてきちっとそういう感染症がないような具合にするんだと、こういうことを聞きました。そこらのところをもうちょっと考えてもらった方がいいんじゃないかと、かように思います。 それと先程市長の方で寝たきり老人の見直し検討委員会みたいなものをつくりたいというようなことの発言があったように私は聞いております。これをもう少し検討してもらいたいなと、かように思うわけでございます。その点もう一度、乾燥だけか、清掃だけか。それから、207台あるうち現在出しておるのが150人だけなのか、その点も明白にお願いしたいと、かように思います。 ○議長(今村八束君) 理事者側の答弁を求めます。 松下保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(松下尅人君) 委託しておりますのは乾燥であります。従って、今、吉川議員のご質問のあるような懸念があるかどうか、この辺については専門業者によく問い合わせをしまして、無料で貸し出すにいたしましても市の方で貸し出すわけですから、そういう面では責任の取れるような状況にしてまいりたいと、こんなふうに思っております。 それから、特養の見直し委員会といいますのは、市長もご答弁申し上げましたのは、現在確かに飯田市の方がかなり待機者が多いわけでございます。また、入所の状況を見ましても、今後、介護保険制度が本格的になってまいりますと、在宅で市民の方々がそれぞれ要介護者の希望される介護を受けられるような状況にはどうあるべきか。そのことを考えてみますと、必ずしも施設入所だけがいいわけじゃないわけで、今後そういう面で一番いい介護の状態とはどういうものか、そのことを見直しながら、それらも含めまして実際に入居の必要のある方はどういう方なのか。先程もご質問がありましたように入所している状況の中で、なるべく改善されていく方法が望ましいわけでございますから、そういうものも含めて見直すと、そういう意味でございますので、よろしくお願いいたします。 一部私の、ベッドの乾燥と搬送のところで混在しておりましたので、申し訳ございません。 乾燥いたします経費と搬送いたします、あるいは在庫を預かるという費用とは別立てでございまして、別に予算が計上してございます。 ○議長(今村八束君) 吉川四郎君。 ◆8番(吉川四郎君) それでは最後ですから、もう一回お願いしたいと思いますが、寝たきり老人対策事業費が1,270万の余になっておるんですが、この乾燥事業は、たったの60万だけなんですね。これはちょっと不思議に思うんですけれども、これでいいんでしょうか。何かここで問題が、先程言うように起きた場合に、ちょっと私は危惧するわけでございますけれども、もう少し市の方でも積極的に寝具の清掃事業をやって、そして、予算をもっとつけるべきじゃないかと、かように思いますけれども、その点を改めてお願いをしたいと思います。 ○議長(今村八束君) 塩沢保健課長。 ◎福祉課長(塩沢清吾君) ただいまの答弁に誤りがございましたので、訂正をさせていただきます。 日常生活用具管理委託料ということで、特殊寝台等につきましては別立ての事業といたしまして150万計上してございます。これは最初に申し上げましたように業者に委託いたしまして、消毒、運搬、保管等の管理をしていただくと、こういう事業でございます。それから、寝具等の丸洗い乾燥事業につきましては、市の単独事業でありまして、別に予算計上してあると、こういうものでございますので、よろしくお願いします。 ○議長(今村八束君) 以上をもちまして関連質問は終了いたしました。 ここでお諮りをいたします。本日の会議時間を議事の都合により若干延長したいと思います。これにご異議ございませんか。       (「異議なし」と言う者あり) ○議長(今村八束君) ご異議なしと認めます。 よって、本日の会議時間は延長することに決定いたしました。 次に進みます。 これより一般質問を行います。 一般質問の質問時間につきましては、質問、答弁を含めまして1時間以内とすることになっておりますので、質問、答弁とも簡潔明瞭に願い、会議の進行にご協力くださるようお願いをいたします。 それでは、通告順に発言を認めます。 實原公男君。 ◆9番(實原公男君) 市民クラブの實原でございます。 ちょっと風邪を引いておるので、大変恐縮でありますけれども。 2月29日に発生をいたしました銀座4丁目と追手町1丁目、上常盤町というんでしょうか、この3町の大火によりまして被災をされました皆さん方に心からお見舞いを申し上げます。日本では古くから災いを転じて福となすという諺があるわけでございます。場所が場所だけに銀座のど真ん中、最も旧市の中心とも言うべき箇所に起きた火災でございます。それだけにショックも大きかったわけでありますけれども、どういう形で再建復興するのかというのは、等しく全市民が注目をしていると思います。幸いいち早く対策委員会を市としても設置をいたしまして、大変評判のよい対応をしておるようでございますけれども、願わくば、あそこに本当に皆さんから親しまれる店としてどういうものができるのかということなども是非全市的な応援体制を整えていただきたい。そのことを最初に、中心市街地の活性化問題、論議が非常に大きいだけに期待をしたいと思います。 前段の項はそのくらいにしまして、昨日、市民クラブの代表質問が片桐議員によって行われました。私は、時間も経過をしておりますので、それを若干補う意味で2、3の点について質問してみたいと思うわけであります。 まず最初に、市長の政治姿勢の問題であります。 すでにこのことにつきましては片桐議員からも触れられておりますので、2期8年の総括などという生意気なことは省かさせていただきたいと思います。ただ、この8年の市長が経験をした中で、人事管理、これはまさに政策の一番基本とも言うべき課題でありますので、その基本と言いましょうか、要諦といいましょうか、その点についてどういうご見解をお持ちかお伺いをしておきたいと思います。 これは次の機構改革とも密接な関連を持っておりますけれども、今や飯田市は、福祉部門を入れますと、優に1,900人の臨時を含めた職員を抱えている、伊那谷地方では超と言ってもいいほど大部隊でございます。つまり人事管理こそが市を良くもすれば悪くもすると思うからでございます。私は長く県の人事管理を10年余にわたって見させていただきました。つまり傍目八目で見てきた関係から言いますと、県の場合は、良い、悪いは別にしまして、中央から天下り人事、これによって若い課長や部長が座って職員の中にある種の刺激を与えていたことは事実だと思うんです。ところが、飯田市の人事は、歴史的に見ますとトコロテン人事と言いましょうか、大変失礼な言い方ですけれども、順送り人事、言うなれば仲間うちのたらい回し人事に終始をしたのではなかろうか。従って、どうしてもメリハリというよりも事なかれ人事に終わり、そのことが私から言わせると今日に見る市政の停滞を招いていると、こういうふうに見るんですが、いかがでしょうか。昨日も片桐さんが触れましたように、田中市政8年間を実質的に切り盛りをいたしました、大きな役割を果たされました助役さんも、いよいよ任期を迎えてお引かれになるやに側聞をしておるわけでございますが、この際、大胆な人事刷新を行う決意があるのかどうなのか。そして、飯田市に新しい風を巻き起こすことができるかどうか。この際市長の所見をお聞かせいただけたらというふうに思います。 次に、機構改革の問題です。 相次ぐ町村合併によりまして膨れ上がった市役所の機構を抜本的に見直して、市民にわかりやすくして業務を革新し、全職員のやる気を引き出すという今回の構想に反対する議員は一人もなかったというように思いますし、市民の皆さんもそういうことだと思います。しかし、産能大学を中心としてつくられたという今回の機構改革案なるものは、第1次でありますが、庁内外から大きな批判を受け、明政会をはじめとして私ども市民クラブ、共産党、むとす、公明の4会派などによる異例の修正申し入れがされて、2次修正を余儀なくされたわけであります。市長は議会に提案する前に記者団に対して不退転の決意で断行すると言いながら、あえなく修正をせざるを得なかった。結果的には竜頭蛇尾に終わろうとしているわけでありますが、私どもに言わせると、こういう形になると、まさに今回の機構改革というのは一体何だったのか。意味不明、こういうふうにすら私どもは決めつけたいわけでありますが、いずれにしましても本来の機構改革の目的から、むしろはずれて職員にやる気をなくさせ、そして、むしろわかりやすくどころか、わかりにくい機構改革になったとした思えないんですけれども、このような結果になった原因と責任についてどうお考えになっているのかお答えをいただきたいわけでございます。 多くの疑問を呼んだ今回の機構改革でありますけれども、各今まで発言された会派代表の方からも指摘をされておりますけれども、この際私は、一つだけ疑問点を申し上げたいと思うのであります。 今回の機構改革によって工業課が見事に廃止となりました。一応総務部長の言う言葉を借りますと、課がなくなったっても係がいるからいいじゃないかというのが当局の考え方のようでございます。この話を私聞きまして、役所における課というのは、その程度のものかというふうに理解をしたわけであります。このほど発行されました3月1日付の広報いいだによりますと、「頑張ります、飯田の農業」というタイトルで出ておりますが、そこの中に農業生産額は130億円と出ています。これに対して工業の製造品出荷額を引き合いに出しながら3,003億円、比較にならないと書いてあるわけでございます。これに携わる従業者は1万5千人、建設業者を入れますと、優に2万人を超すのであります。経済のことを、もし、言うのでありますならば、飯伊地方における工業の占める比重の高いことは、この数字をもってしても一目瞭然であります。また、平成7年1月20日、地方事務所において開かれました産業フォーラムの中でも飯伊地方に家計に対する貢献度は、その80%が工業生産によって支えられていると発表されているのであります。さらに2月29日、わが佐藤好英会長による工業振興審議会、これが開かれました。工業振興マスタープランなるものがまとまったようでございます。この雄大な、細密なプランに対して、予算はわずか1億9,100万円であります。3千億円の所得を、と言いましょうか、製品製造出荷額でありますけれども、生み出す工業に対して、産業助成費が多いか少ないかは議論の分かれるところですけれども、皮肉なことにテーマが自らが拓く飯田工業の扉ですから、これでいいということなのかもしれません。問題は、圧力団体がいないからいいようなものですけれども、飯田市の現在の状況と未来を、どう見据えて、今何が重要かを見る目が、どうもその視点は欠落しているのではなかろうかというふうに思うわけであります。そういうことから言いますと、まさに基本構想は美辞麗句、誰かの言葉ではありませんけれども、連ねておりますけれども、実態とかけ離れた、まさに砂上の楼閣に近い基本構想と言わざるを得ないわけであります。今回の機構改革の中で工業の占める位置をどのように見て、どのように工業課を廃止をして対処するのか、部長も含めた市長の答弁をお願いをしたいと思うのであります。 次に、第4次基本構想と新年度予算ですが、時間もありません。焦点を住宅と大学に絞って質問をしたいと思います。 住宅問題につきましては、平成2年3月の今村淳議員の質問に始まりまして、ほとんど毎回議会で取り上げられて、実に、私数えましたら31人の議員が質問をしております。項目を申し上げますと、高齢者住宅、公営住宅の建設、耐震構造住宅、中国からの引揚者住宅の建設、市営住宅、Uターン、Iターン向けの住宅、教育住宅、住宅団地の造成、地方住宅、供給公社の設立、厚生住宅、住宅マスタープラン、若者定住向けの住宅建設、市営住宅の建替え計画、住宅分譲とまさに引っくり返し、とっくり返し質問をしているのであります。これは住宅に対する議員の、ある意味では市の住宅政策に対する不満の表明でもあったわけであります。もちろん要望という形で出されておりますけれども。私自身も住宅問題で質問するのは3回目であります。実は、住宅マスタープランに非常に期待をしておりましたけれども、出されたマスタープランとは住宅の建て替えとわずかに100戸程度が、多層化に伴うところの絶対数の増ということで、これが飯田市の住宅政策かと本当にがっかりをいたしたのであります。依然として公営住宅の比重は低いことは、すでにご案内のとおりであります。しかも公営住宅というのは、ご案内のとおり厳しい制限付きで入居者が限られておりますし、住宅地の造成計画も、先程の予算書によりますと非常にうまくいってない。こうなりますと、これだけの議員が住宅対策を強化をせよと言っているけれども、どうも市は、当局は本気になっていないんじゃないかと、こういうようにしか思えないわけでありますが、新しい機軸を生み出すような住宅対策を新しい年度の予算の中でどうお考えになっておるのか、おらないのかお聞きをしたいわけであります。 次に大学問題についてお伺いします。 代表質問の中でも、かなりこのことに触れられて市長さんからもご答弁をいただきました。100万の予算が盛られたということは、一応前向きにこれからやっていこうという決意として高く評価をしたいと思うわけであります。この誘致問題は、吉村徳一郎議員の質問に始まりまして延べ17人の議員さんが、それぞれ蘊蓄を傾けて、その取り組みの一日も早いことを訴えています。私も確か3回程度質問させていただきました。これらの質問に対して市長の答弁は、今日もそうでありますけれども、判で押したように、大学は冬の時代。情報収集を図っていきたい。こういうことであったと思います。今回この質問をするに当たって改めて私は第4次基本構想基礎調査報告書を読まさせていただいたわけであります。あんまり打々発止やる意思はありませんが、大学の新設は最低今では100億かかるというようなこと。その費用のほとんどが自治体で負担をせざるを得ない。あるいは広大な用地の提供の問題、苦労して開校しても経営面での学生の確保、卒業予定者の就職など大変な事業であることは、この資料によっても伺えるわけであります。しかし、基本構想のシュミレーションによれば、飯田市の人口が2030年に8万人となり、下伊那と合わせても12万人になると聞くと、若者定着の問題で座して死を待つようなことを政治の場でやっておっていいのか。打つべき手はないのか。真剣に考えざるを得ないのであります。大学問題は、私は優れて若者定着の対策であろうと思うのであります。今回どういう風の吹き回しか、先程申し上げたように100万の予算が盛られたわけであります。何ができるかは別にします。調査報告書316ページに大学立地に向けた要検討項目というのがあります。その中で大学に対する市民の意識改革、これが重要だということを訴えております。私もそう思います。一人や二人が大学、大学と犬の遠吠えみたいに言っとったってこれは実現できない。絶対にまず議会の会派の違いを超えて大学が必要だというようなコンセンサス、それから、市民合意、これは政、財、官を含めた市民合意、こういうものができ上がらないうちは、おそらくこれは言うだけに終わるんじゃないか。調査費をつけた程度に終わる可能性は非常に強い。人の会派の悪口を言っちゃいけませんけれども、大学問題で行政視察に行った会派がございますけれども、岡山県の津山市のようでありますが、大学誘致を視察した感想を書いてあるわけですが、昨年の報告書の中に。リニアエクスプレスがここはできなきゃ、ちょっと実現は無理じゃないだろうかという感想を述べておるようであります。そのことの是非は別にしまして、私はこれから、この大学問題が一応市の姿勢として、たった100万円であっても計上された以上は、広く市民各界各層等、飯伊全体の問題、広域ももちろんですが、その取り組みとしてスタートをしていかなければ物にならないのではなかろうかということをまず訴えておきたいと思うわけであります。ただ、ここで考えておかなくてはならないのは、松澤前市長の時代に、もうちょっとのところまでいきながら最後に大学問題があえなくつぶされたという経緯があるやに聞いております。今回はその二の舞いを絶対に踏んではならないということと、市の職員の皆さんはノウハウをすでに熟知をしているはずですから、その関係者は、何が今一歩のところまでいって挫折をしたのか、その反省点をしっかりと汲み留めて、もし、その反省点として、いかなるお考えをお持ちなのか、その辺についてお聞きをしたいと思うのであります。 次に、予算執行についてお伺いをしたいわけであります。 よく役所の予算というのは3月の期限切れにならないと予算執行が行われないと、こういったようなことが言われているわけであります。昨日の代表質問でも實原裕議員からも質問がありましたが、安易に繰越明許費を計上するのはいかがなものかと、私もそう思います。あくまでその年度に予算として計上され、議会が承認したものは、その年度内には必ず消化をする。また、執行を負う理事者の側は、その予算案は一旦議会が承認した以上は、何が何でもとは私は言いませんけれども、少なくも80や90%のものは年度内に消化をするという姿勢がなければ、一体議会は予算を何のために何日かけて論議をするのかと、こういうことになるわけでありますから、その辺の予算案通過の重要な意味について、もう少し大事にしてほしいと思いますし、その辺の見解について市長お願いをしたいと思うのであります。 最後に、県道南木曽線知久町踏み切り、本町踏み切りの問題、そして、遅れております第3工区の関連で、現状がどういうことになっておるのかお聞かせをいただきたいと思うのであります。 私は、所管が建設委員でございますので、本来ならば本会議においてこういう質問をするのはいかがなものかと思いますけれども、実は、県道南木曽線の知久町踏み切りと本町は市民の重大関心事に今やなっているわけであります。建設委員会でうんやなあやで話をするよりは、むしろ明確に市長の口から、いついつまでに、これはこういうふうにして、こういうふうにやるんだというお答えをいただきたいと思います。 以上で第1回の質問を終わります。(拍手) ○議長(今村八束君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。 ◎市長(田中秀典君) 實原公男議員のご質問にお答えを申し上げたいと思います。 はじめに、政治姿勢について人事管理が適正に配置をされているのかご質問にお答え申し上げてまいりたいと思います。 行政にとりまして人事は大切な要因でございます。このため私を含めまして基本構想、基本計画の実施に心して取り組むことが大切なことであろうと考えておるところでございます。人事管理の要諦として、職員を適材適所に配置をし、さらに各部課に過不足のない職員の配置状況を確保することが重要であると認識をいたしております。このために人事異動を行うに際しましては、毎年本人の意向を踏まえながら各部課長から職員の適正、能力、過不足の状況等をヒヤリングをいたしまして、職員評価と人事配置を最も妥当性、有効性のある人事異動を行っておるところでございます。従いまして、人事管理の適正配置は行われているものと考えております。 次に、機構改革は何を目指すつもりなのかというご質問でありますけれども、今回の機構改革は、3つの柱を挙げまして、その一つであります市民にわかりやすい市役所を目指し、市民生活や市民サービスの視点から組織機構の整備をし、下水道、公園などの類似機能の一元化を図ったところでございますが、この改革案につきまして、いろいろ論議のあったことは承知をいたしております。今回の機構改革が従来の組織拡大型でなくして、組織が細分化され、専門化されすぎていたものを機能的で効率性のある組織機能を目指したことで、未だかつて経験したことのない組織の統廃合によります見直しがなされたことにより、行政サービスの低下を懸念してのご意見であろうかと思います。また、今日に至るまで事柄の性格上、事前に十分協議することが、また、手続き的に若干の手違いがございまして、本旨とするところが十分に伝わらないうちに不安ばかりが先走ってしまったことに反省すべき点があるものと考えております。しかしながら、今回の機構改革は、地方分権化の時代を迎え、市民ニーズを先取りをして行政の個性化を図っていくための手段であり、この時期に仕掛けていくことが必要であったものと認識をいたしております。 次に、工業課の廃止と工業振興についてのご質問でありますが、今回の機構改革で、工業課は商業観光課と統合いたしまして商工観光課といたすものでございますが、工業振興におきましては、いささかなりとも後退するものではございません。基本構想の重点目標の一つでございます産業づくりは、積極的に取り組むべき行政課題と認識をいたしておりまして、従来の発想を転換し、産業分野の枠を超えた取り組みにより地域産業の育成を進めてまいりたいと考えております。この意味におきましても商工観光課として行政組織の一体化を図ろうとするものでございます。このほか地場産業センター、工業技術センターの体質強化にも取り組み、品質の向上や技術開発のための研究開発機能の強化にも努めてまいる所存でございます。 次に、住宅対策につきまして、そのマスタープランの実施と今後の公営住宅についてどうかというご質問でありますが、昭和57年以来、北の原団地、平林団地と建て替えを行いまして、良好な住環境の整備に努めてまいりましたが、今後の建て替えを計画的に進めるとともに公営住宅整備の方針を定めるため、再生マスタープランを策定をいたしたところでございます。計画におきましては、良好な住環境の整備を基本としておるわけでありますが、特に当市独自の方針といたしまして、高齢化社会に対応するため高齢者対応型の住宅整備を基本に進める計画でございます。また、近年制定されました特定公共賃貸住宅も併せて整備をし、中堅勤労者や若者の定住対策を進めていきたいと考えております。そこで平成8年度には三尋石団地の建て替えに着手をし、平成13年度には150戸の建て替えが完了する予定でございます。三尋石団地におきましては、高齢者や障害者などに配慮いたしまして、低層階については車椅子にも対応できるように階段や段差をなくすなど飯田市独自の方法で建設をし、自然と人にやさしい住宅団地として整備をいたしてまいる計画でございます。 持ち家対策でございますが、当市の世帯数は核家族化の進行によりまして増加傾向となっており、持ち家率につきましては77%と高く、建築後30年以上経過していると思われる狭小木造住宅が多くございまして、建て替えや改善などが必要となっております。そこで市といたしましては、これから住宅を建てようとしている市民の皆様が少しでも参考となるよう、環境と高齢者にやさしい環境共生型高齢者対応住宅のモデルハウスを研究してまいりたいと考えております。また、分譲宅地に対する需要におきましては、景気の衰退に伴いまして減少してきてはいるものの、持ち家対策の一環といたしましても必要であると考えておりまして、引き続いて、より安くて、よい宅地を希望のある市民に提供できるよう適地について十分調査研究いたしてまいりたいと考えております。 次に、大学問題につきまして、過去の大学設置失敗から何を学び、どのような取り組みを行おうといたしているのかというご質問でありますが、この地域におけます近年の大学設置への取り組みにおきましては、昭和54年、モデル定住圏指定に伴います基本計画策定の過程で取り上げられたことに始まりまして、昭和57年、シンポジウムの開催と広域を基盤といたしました懇談会の設置で具体化したと聞いております。その後昭和59年には、総額46億8千万円という用地買収費に始まります開学のための費用や年次別の資金計画を立てるなど、かなり具体化をいたしたようでございますが、結果として、大学に関しては所期の目的を果たせず今日に至っておるわけでございます。何が原因で、この取り組みが不調に終わったのか。さまざまな要因があろうと思いますが、飯伊の市町村間で費用負担が合意に達しなかったことの影響がかなり大きかったとも聞いております。しかし、この問題は、今日においても飯伊が共有する悲願でありまして、私の決意のほどはともかくといたしまして、当市が単独で行動することは好ましくないと思っております。今回の予算案に関しましても、わずか100万円との見方もあろうかと思いますが、発表に先立って関係町村の理事者の理解を求めるなど広域に十分意を配した措置をいたしたところでございます。当面、当市が先頭に立って取り組みを始めることになるわけでありますが、適当な時期に広域としての取り組みをも始め、地域の総意をまとめるよう努めてまいりたいと思います。飯田下伊那は一つの運命共同体であり、大学問題も、そのフィールドで最大の効果が得られるような答えを求めていかなければならないわけでありますが、そこでは、この地域の拠点都市として当市が果たすべき役割というものも自ずと生じてくるであろうから、チャンスを逃すことなく適切な決断をいたしてまいる所存でございます。 次に、予算執行全般についてのご質問でありますが、新年度予算編成に当たっての基本的な事項につきましては、各会派代表質問にお答えをいたしましたが、第4次基本構想、基本計画の初年度として、環境文化都市の実現に向けて、産業づくり、都市づくり、人づくりの重点目標のため新たな施策の採択を行いながら、ソフト事業におきましても配意した積極的な予算を組んだところでございまして、市民サービスの向上のために事業の効果が上がるように職員を督励して推進をいたしてまいりたいと思います。また、ご指摘をいただきましたことにつきましては、新規事業も多いわけでございますから、早期に取り組み、事業の平凖化を図るよう執行に当たって配意をいたしてまいりたいと思います。 最後の県道南木曽線知久町の踏み切り、第3工区との関連についてのご質問でありますけれども、この道路は、昭和24年に当初の都市計画決定がされ、その後昭和57年に道路幅員を12mから16mに変更する際、鉄道との交差は立体とすることが決められていたものでございます。立体交差におきましては、地上式と地下式が考えられるわけでありますが、道路構造の設計条件を満たしていくためには、地上式で新たに通り町線へ接続する案といたしまして、JR東海と協議を進めてきていたところでございます。市の案に対しまして、JR東海側から示されました条件は概ね2点ございまして、その一つといたしましては、飯田線全線の列車制御の中枢であるCTC施設に対する危険が多大であるのでルートの変更若しくはCTC施設の全面移転を求める案。もう1点は、知久町と本町の両踏み切りの廃止を求めるとの内容でございました。今日まで都市計画決定に基づきまして立体で交差する計画を進めてまいりましたが、特に必要となる事業費の膨大化と公共用地の占める割合が非常に高くなることが考えられまして、知久町踏み切りにおきましては、平面での改良も検討しなければならない状況となってまいりました。しかしながら、平面交差改良に対しましてJR東海側からは、近在の踏み切りの統廃合あるいは踏み切り幅の拡大に見合うだけの踏み切りの廃止という条件が示されておりまして、半ば絶対条件とも受け止めざるを得ない状況でございます。知久町と本町の踏み切りは、およそ60m程度の卑近な距離に所在するために、そうした課題への対処は、国県、JR東海など関係機関との十分な協議の上で市の案を固めることといたしまして、事業の実施に当たりましては、丸山羽場第3地区の区画整理事業の中で進める計画でございますので、今後関係をいたします皆様のご理解とご協力をいただいてまいりたいと考えているところでございます。 以上で第1回の答弁といたします。 ○議長(今村八束君) それでは、2回目の質問に移ります。 實原公男君。 ◆9番(實原公男君) 第2回目の質問に移ります。 8年間、まだちょっと時間ありますが、トップとして市長の貴重な人事管理についてご意見を伺いました。 人事管理の要諦の中で適材適所への配置と、これを聞きまして安心をしたわけであります。ただ、私は、人事というのは最高の政策だというように考えているわけで、すべて人が決めると。いかに大事かということであります。それと、やはり、どうでしょう。信賞必罰といった、私も古い人間でありますから、そういうメリハリがないと、なかなか全体に気合が入るということにならんのではないでしょうかね。何をやっても怒られもしなければ褒めもされないといったような、そういう人事では、失礼ですけれども、やはりピリッとしないという点があるんではないかと思いますんで、もし、仮に、これは明らかにミスキャストだと、俳優だってミスキャストの場合があるんですよね。そういうときは代えて良い映画にするわけでありますけれども。市役所の場合には、そういうことというのはないんでしょうか。あるんでしょうか。そのことについてだけ、一生懸命やっている方々に対して大変失礼な質問ですけれども、市長としての見解をお聞きしておきたいと思うのであります。 それから、機構改革に関連をして、前段の項は一応わかりました。 工業課の問題ですね。仕事は後退をしないという市長の決意をお聞きして安心をしております。エピソードを紹介をしたいと思うんです。昨年12月19日、商工会議所、中島咸人以下、名前はちょっと失礼ですが、呼び捨てにさせていただきますが、下伊那商工連合会、飯田精密工業会、飯田電子工業会、飯伊工学工業協同組合、以下関連のお歴々20名が今の工業技術センターを県立移管ということで工業課の職員も帯同いたしまして県へ陳情をいたしました。市川県商工部長、吉村知事、面会の結果は、にべもないあいさつで一同は、しょげてかどうか知りませんけれども、帰ってきた。帰りに上田の岡谷の工業短期大学を視察をして、先程北高南低はないという市長のお言葉でありましたけれども、それを見てきて、つくづく飯田下伊那というところは長野からするとへき地だなということを身を持って体験をしたようであります。自分たちの要求が入れられなかったということもありますが、上田には、次の大学の問題とも関連しますが、ご承知のように長野大学、それから、信州大学繊維学部、女子短大、そして今度できた工業短大、4つあるわけですね。ほぼ同じような規模の街ですけれども。それとこれと比べると、これは北高南低もいいところだと思うんですね。まず、この現実認識だけは、市長さん、北高南低はないなどということは、それは議事録は全部県庁へ行きますから、知事も読みますから、これは確かに言えないという理由はわかるけれども、現状認識として、こういう極端な格差というものを、いつも問題意識として持っていないと、県会議員に対しても、あるいは国会議員に対しても、議会に対しても、やはり遅れをとるんではないでしょうかね。これは、やはり是非お願いをしておきたいと思うわけでございます。あんまり時間もありませんので、そんなことばかり言うわけにはいきませんが、ともかく工業というものは、今度の基本構想の中でも起業ということで、かなり重視をしているようでありますんで安心はしておりますけれども、この実態を、やはりきつく踏まえてこれらの、言ってみれば3千億も稼ぐ人たちの、いくらか力になるようなことは政治の場でも、やはりやってほしいということを是非申し上げておきたいと思うのであります。 それから、住宅問題ですけれども、これはあんまり触れてほしくないという注文もありましたけれども、あえて私は申し上げますけれども、押洞の宅地造成の問題であります。 実に昨年度の予算は3億8,460万円計上されました。しかし、これは未執行で、今年の予算を見ますと50万に減額されているわけであります。この辺の事情については同僚の久保田市会議員が一番よく知悉をしておるので、これ以上のことは私申し上げるつもりはありませんが、少なくも全員の議会において3億8,460万円押洞の団地に造成オーケーと議会も、あるいは建設部も上げて地元もそういうことで進んでいるにもかかわらず挫折をしたということは残念ですが、まだ私は希望を捨てたもんじゃないと思ってます。これは脈がある話だと思います。それについても県がらみですよね。この問題も、はっきり申し上げて県の県営住宅が絡んで、そのことが要望が入れられたのか入れられないのか、その辺もわかりませんが、これも県の飯田市軽視の一つのあらわれだと、こういうふうに私は思うわけでございます。そういう意味合いにおきまして、是非ともこれは復活をさせて、先程住宅の問題で言いたい放題のことを言いましたけれども、住宅に対する願望と庶民の要求というものは根強いものがあるわけでありますから、あるいは丸山羽場の場合には区画整理が進む中で追い出される人がおるんですよね。そういう人たちがみんな鼎の方へ行ってしまったりして、ますます過疎が丘の上は進むというようなことを考えると、どうしても代替地は必要なんです。そういう意味からも、やはり積極的に市長さんなり部長が先頭に立って、やはりこのことの解決に当たるという姿勢がないと、これは相手を動かすことはできないと思うんです。そういう点で是非ともこの点については復活するようにお願いをしておきたいと思うのであります。 大学問題、昨年のシルクホテルで行われました三遠南信に私出ました。そのときに非常に感銘を受けたパネラーの話があるんです。これは要旨でありますから正確ではありません。そういうふうに受け止めていただきたいんですが、ヤマハの会長ですが、浜松は、ご承知のように浜松工業大学というのがあります。これは楽器、自動車産業の中心地でありますが、浜松工専あるいは大学の出身者、8千人いるそうですね、浜松市内に。在住者。これが今、企業の中堅でものすごい勢いでやっているわけですね、技術革新、イノベーションを。豊橋は、ご承知のように光通信、光ファイバーと言いましょうか、私はあんまり詳しいことはわかりませんが、いずれにしてもその分野で群を抜いているようであります。彼は、飯田下伊那のことについて理工系の大学が必要じゃないでしょうかという提案がございました。それはヤマハ浜松の一つの思惑でしょうけれども、つまり浜松の楽器と自動車、豊橋の光通信、そして、わが方の電子精密、このトライアングル、この三角点を結ぶ一つの技術テクノランドといいましょうか、こういうものの構想の中で、この3地方は、これは長野県と同じ人口の三遠南信というのは200万人の人口を有しているわけですから、そこでやはり雇用を拡大をしながら、ここでそれぞれの役割を持って発展をしていくことが大事だという趣旨の発言を非常に感銘深く受け止めているわけです。先程大学問題に対する決意を聞きましたけれども、率直に言って市の中枢は環境大学、国連環境大学でもくればいいといったような構想もあるようでありますが、いずれにしても、それぞれさまざまな思惑を持ってるわけでありますね。このコンセンサスもかなり重要な課題だと思いますんで、100億の金を引き出すということは大事業でありますんで、そのための、やはり今から企画なりリーダーシップを是非お願いをしたいと思うわけでございまして、その辺につきましても、もし、どの種の大学がいいなといったような構想がおありでしたらお聞かせをいただきたいと思うのであります。 予算のことはわかりました。 知久町の踏み切りの問題でありますけれども、はっきり申し上げて越えねばならないハードルが今あるやに聞きました。一つはJRでしょう。そして、地元もありますし、立体交差か平面交差かというのは、これで10何年の余揉んできたんじゃないでしょうか。ようやく市もやむを得ないと、平面交差ということになるようでありますが、私は、この前の質問のときには下手なことを言っちゃいかんというんで遠慮しておりましたけれども、今は市が平面交差でやるならやると、そういう決断をして、やはり当局に当たる。例えばJRであるとか県に当たるということでいいと思うんですよ。問題は、こっちがフラフラして立体交差でやって専門会社に頼んで線を引いてみたり、今度はちょっと無理だぞといって平面交差でやる。こういうことの繰り返しでは相手を動かせませんよ。こっちがまず腹を決めて決断をしてこれでいくということでないと、やはりいけないんじゃないかと思いますんで、その辺につきまして今後の課題として指摘をし、もし、ご意見がありましたら、それぞれの考えをお聞かせいただきたい。以上であります。 ○議長(今村八束君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。 ◎市長(田中秀典君) 實原議員の2回目のご質問にお答え申し上げたいと思いますが、最初に人事について、今日までの人事を考える中で、どうだったのかという再質問でございますけれども、先程もお答え申し上げましたとおり、行政にとりましては人事は大切な要因でございます。しかも、議員もご指摘されましたように1,400名の企業ということになりますと、まさに大企業でありますから、個々としての管理をしていくということになりますと、正直申し上げまして大変難しい点があるわけでございます。部課長会を通じながら、その都度取り組みに対します要請を行っておるわけでございまして、公務員としての志気を高揚するように常に心いたしておるところでございます。 工業課につきまして、工業会に対してどういう考えがあるのかという再質問でございますけれども、基本構想におきましては、産業づくり、都市づくり、人づくりということを申し上げておるわけでございまして、また、私も工業課の方々におかれましては地場産のときとか、あるいは常々いろんな機会をいただきまして、関係の皆さんともご意見をいただく中で、工業会につきましても私も努力いたしておるところでございます。さらに今回このような組織になりましても、先程申し上げましたとおり決して工業会を疎かにするという考えは毛頭ないわけでございますので、組織につきましてもご理解をいただく中で工業会の発展に対しましても私も努力をいたしてまいりたい、そのように考えておるところであります。 住宅に対しましては、分譲住宅に対します需要は、景気の衰退に伴いまして減少しているような状況に伺っておるわけでございますけれども、いずれにいたしましても、持ち家対策としましては、当市としても必要な事業であろうというふうに考えております。いずれにいたしましても、安くて良い宅地を当然のこと希望する市民の皆さんが多いわけでございまして、現在予算には盛ってございませんけれども、特別会計でございますから、やはり弾力的に運営ができるわけでございますので、これからの状況を見る中で対応いたしていくべきものであろうというふうに考えておるわけでございます。 次に、大学につきまして、どういった大学をつくる考えがあるのかというご質問でございました。 今日まで、いろんな機会に当市が関係をいたしております方々から、私どもといたしましては、それなりに情報を今、収集いたしておるわけでございまして、今回も改めて100万円の予算を盛る中で、さらにそういった関係をいたします方々、多くの皆さんに大学に対する知識を、私どもいただく中で、大学設置に向けての努力をいたしていかなければならないというふうに思っております。ただ、先程も、どなたかの大学の質問のときにちょっとお答え申し上げたときに、今、大学は冬の時代ということを申し上げました。それは総じて今ございます総合大学が、やはり学生数の減少に伴いまして、どこの大学におきましても、そういった点につきましては非常に苦労をしておるわけでございまして、同じような大学をつくるということは、これはもう現在におきましては不可能でありますから、これから先の状況を見る中で、将来にわたって、どのような大学がいいのか。そして、この地域にとりまして、どういった大学がいいのか。そういったことも、やはり考えていくべきであろうというふうに思っております。そんな点につきましても、これからいろんな機会において情報収集に努めてまいらなければいけないと考えておるところであります。 なお、南木曽線の踏み切りにつきましては、先程お答え申し上げましたが、また所管の方からお答え申し上げたいと思います。 ○議長(今村八束君) 井川建設部長。 ◎建設部長(井川弘志君) 主要地方道の飯田南木曽線の知久町踏み切りの件で補足させていただきますが、この計画は、あくまで計画決定の中で立体ということで位置づけておるわけでございまして、先程市長お答え申し上げましたように、その点も国県とも十分、現在協議中でございまして、その後市の案を固めてまいりたいと考えております。従いまして、今後も関係する皆様のご理解とご協力をいただきながら、なるべく早い、どっちかの案に固めるよう努力してまいりたいと思っております。以上です。
    ○議長(今村八束君) 古井企画財政部長。 ◎企画財政部長(古井武志君) 市長も大学問題については並々ならぬ決意を答弁の中で申し上げておりますが、實原議員、今おっしゃいましたように国連環境大学というようなお話が出ましたが、方々でどこかの大学の法科を持ってくればどうだとか、いろいろのご意見が今出ておることは私どもも承知しております。具体的には今回の基本構想を踏まえて、お配りしてある第4次の飯田市の基本計画の案の中に大学設置プロジェクト、これは5つの重点プロジェクトとして位置づけてあるんですが、その中に飯田らしい特色ある大学にしたいという記述を載せてあります。それは時代が求める産業の振興や環境と調和を探究し、あるいは新しい芸術文化の創造に貢献するなど飯田らしい大学を目指すと、こういうふうに大学問題については記述をしてあるわけです。取り組みとしては、具体的には早期に大学設置地元懇談会等を開催して論議を深めていきたいと、こういうことにしてあるわけですが、今日までも予算こそ計上してありませんが、いろいろの情報収集をやってまいりました。私自身も信州大学の工学部の先生にも行き会ったりした経過がございます。基本計画でいう産業振興とか、あるいは芸術文化というようなのをまとめて言うと、例えば一つイメージすれば、芸術工科大学という、これは実は東北で非常に苦労をしてつくった先例がございまして、これは市が非常に頑張ったわけですけれども、そういうようなのを見るにつけても、これは一つの参考になるなと、こう思いました。ですから、特色ある大学をつくらないと学生は集まってこないと、こういうことでございまして、ただ大学という館をつくれば、この問題は片づくということでなくて、あとの経営そのものが非常に難しい。その辺が文部省が認可するときの一つの隘路になっていって、そして、なかなか今、子供が減っていく状況の中で認可されにくくなっておるという、その辺を踏まえて取り組んでいく必要があると、こう思っております。そして、どういう形になりますか、飯田市だけが大学が自前でできるような力があるわけじゃないというふうに思っておりますが、どういう仕掛けでいくのがいいのかというのを広域的に考えていく。その中で今までの取り組んだ例の轍を踏まんと、過去の轍を踏まんと、ここら辺の参考もしながら是非スタートさせていきたいと、こういう気持ちが新しい基本構想の中へ位置づけたと、こんなふうにご理解いただければありがたいと思います。 ○議長(今村八束君) それでは、3回目の質問に移ります。 實原公男君。 ◆9番(實原公男君) 大学問題はよくわかりました。市長もいつになく、やはり決意というか気持ちがにじみ出ているように受け止めました。是非期待をしたいと思います。大学問題、今のお話のように大変難しい問題でありますけれども、今村議員が住専問題で強い怒りを表明をしました。私も全く同感であります。ここで私たちが考えなくてはならないのは、あの住専問題の不始末をしでかしたのは東京大学のエリート中のエリートの大蔵官僚がやったことであります。このことをわれわれは忘れてはならない。厚生官僚のやったことも同じことであります。最も期待をされている東大出の官僚、エリートが、日本をまさにハチャメチャにするような大変なことをしでかしているわけです。それがわれわれが志向した有名大学志向、そして、エリート養成の今日の学習の実態の結果であったというふうに私は思うわけでございます。こうなりますと、やはりわれわれの教育観というのや、あるいは世の親として東京の大学へ行って、そして、偉い人になってもらう、偉い官僚になってもらうという発想は、ここらの辺でイメージチェンジといいましょうか、切り換えて、そして、本当に郷土に人材を残していくといったような、そういう大学をつくり上げていかないと、これは日本自体もおかしくなるんではないか。このことを痛感をしましたので、時宜を得た大学、100万ではありますけれども、これを呼び水にして是非とも市の理事者皆さん方頑張っていただきたい。特に企画の中心に座る人は、このことを大事にしてほしいと、こんなふうに考えるわけであります。 それから、知久町の踏み切りでありますけれども、部長からも話がありましたが、これは問題が少し、1課に任せていいんですか。僕はやっぱりプロジェクトくらいは企画も応援をして、今度新しい構想になればそういうことになるようですけれども、そして、JRあるいは県、そういったところを含めて、予算の問題もあるでしょうが、少しここへちょっと厚みを増した対策を講じないと、1係にまかせておけばいいんだといったような従来の発想では、この問題は先に伸びるだけですよね。例えばまちづくり協議会なるものがあるわけですけれども、そこの人たちは、市へ頼んでも第3工区はどうもできそうもない。白山道路はいつになるかわからん。俺らの目玉の黒いうちはだめだで、諦めたという人が、せっかくまちづくり協議会に結集したんだけれども、そういう今、むしろ投げやりな気持ちが出てますよね。これは課長が一番知ってると思うんですけれども。そういうこともありますから、是非少し早めに層を厚くして対策を練っていただきたい。そのことを要望しまして3回目の意見と質問を終わりたいと思います。 ○議長(今村八束君) 以上で實原公男君の一般質問を終わります。 それでは、ちょっとトイレ休憩をいたします。       17時30分  休憩  ----------------------------------       17時46分  再開 ○議長(今村八束君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 一般質問を続行いたします。 次の一般質問を行います。 吉村徳一郎君。 ◆20番(吉村徳一郎君) 明政会の吉村徳一郎です。 代表質問の代表の方々、総論の中で格調高い質疑がございました。私の質問事項、多く重複しておりますが、各論の中で質問させていただきたいと思っております。一般質問ですから、是非また耳新しくお聞きを願いたいと思っております。時間的にもお疲れでございますけれども、疲れた方は目を閉じておっても結構だと思っております。 それでは、順次質問させていただきます。 第1の項目でありますけれども、基本構想、基本計画に基づく市長の政治姿勢について、それぞれこれも前段質問があり、答弁がございましたけれども、私も一応今回の質問の中の基本的なことになりますのでお聞きを申し上げておきたいと思っております。 第3次基本構想をどのように評価、分析したか。まず、お伺いしたいと思っております。 ご承知のように第3次の基本構想につきましては、63年から平成9年まで第3次基本構想策定がございました。緑とロマンあふれる活力あるりんご並木のまち飯田、こういうタイトルで自治会あるいは40人会議、多くの市民参加のもとに策定がされました。策定に当たっての内容を見ますと、平成8年、今年現在の社会情勢、目まぐるしく変わっていますけれども、10年前の課題あるいは将来展望というのは、紐解いてみますと、そう変わっていないんです。例えば人口問題、高齢化対策、また、物とか金の心の豊かさを求める状況、あるいはまた、首都圏の集中、こういうようなことで、特にまた、首都圏集中につきましては、その当時東京は巨大な怪物と思われると、こんなふうに記されております。 そこで4次基本構想策定に当たりまして、3次基本構想をどのように分析あるいは評価いたしまして4次の基本構想に反映させたか、まず1点お伺いをいたします。 次に、4次の基本構想に当たり、市長の求める飯田市の将来の姿、これがどういうものかお伺いいたします。 人も自然も美しく輝くまち飯田、環境文化都市、こういうことになろうかと思います。多くの方が本当に美しい街をイメージしておろうかと思います。原稿では、すべて申そうと思って用意してきましたけれども、くどくなりますので省かさせていただきますけれども、こういうきれいなタイトルを踏まえて、市長、どのような市政を目指すのか。当然これは質問する方が野暮なふうに聞こえるかもしれませんけれども、あえてお伺いいたします。 それから、基本構想の中で当然取り組まなければならない問題だと思って取り上げました。産業振興と大学設置であります。 最初に、産業振興で申し上げますけれども、第4次基本構想の中で柱になる将来の飯田市の行政、行政の屋台骨になる産業と労政だろうと思っております。将来の飯伊づくりのもとになる問題、もう一つは大学と、こんなことで両方の問題を取り上げてみました。 まず、産業振興でございますけれども、産業振興の中でも併せて考えなければならないのが労政対策だろう、労政政策だろう、こんなふうに感じます。今までは、よく産業振興と言いますと企業誘致だとか、あるいはまた、地場産業の育成、こういう問題が主に前面へ出てまいっておりましたけれども、そういう企業を支える労働者、労働界も同じレベルで考えないといけない。そんなことも考えまして、今回この機会に労政問題も一応質問の中へ含めてお願いしたいと思って問題提起をいたしました。産業と労政につきましては、今回の機構改革によりまして、経営者あるいは労働者が同じテーブルの上で論議される、こういう機構になっております。産業労政課という課ができる、こういう状況を申し上げたわけであります。そこで労働者あるいは経営者の立場に立って資質の向上対策、その中でもよく期待されているのが技能者あるいは技術者、これの育成について、特にこれもご承知のように少子化、生産年齢人口が減少していく中でございます。3か年計画の中で事業を興す起業でありますけれども、起業支援プロジェクトあるいは起業家精神の高揚、システムの整備、資金等の援助、こういうことで、それぞれ計画がありますが、この起業を支える労働者、すなわち技能者養成対策についてお伺いをしておきます。 次に、大学設置でありますけれども、それぞれ代表者の方々、代表質問でもございました。それから、ただいまは實原公男議員の方からも内容の濃い質問がありまして、市長の方から大方の答弁がございました。これ以上、私も理解をいたしておりますので申し上げることはございませんけれども、一つだけ、この10年間の基本構想の中で当然取り上げ、なおかつ、あえて私が取り上げたのは、100万円計上してありますけれども、これもはたして100万円でどのくらいのことができるのかなという疑問を持ちながら問題を提起したわけであります。その中で広域行政との連携もとりながら、まず広域行政組合の理解を得て飯田市で取り組む姿勢として100万計上したと、こういう市長答弁がありました。 そこで一つお聞きしたいのは、基本構想10年間の中で10年目を目途にということじゃないだろうと、そんなふうに感じますので、はたしてそうすれば4年後かな、あるいは5年後か、その辺の目途はいかがかお聞きをしておきたいと思っております。 続きまして、職員研修あるいは情報収集、発信として、国あるいは県の省庁に職員を派遣したらどうかと、こういう提案を申し上げるわけでございますが、機構改革によって一層の職員の資質を期待をいたすところであります。この資質の向上につきましては、日頃多くの機会で研修していることをお聞きをしますが、今後、国県、関連のある大きな事業導入が図られるわけでありまして、その中で示されたメニュー、あるいはまた、その事業への取り組み、導入の方法等、綿密な連携が必要なわけで、その辺のノウハウを会得することが何においても必要と思います。そこで国県へ職員を派遣することによって、より精度の高い情報が得られ、また、地元からも常に情報の発信ができる、そのような意味も含めて職員派遣の現況をお伺いをしておきます。 それでは、大きな2でありますけれども、平成8年度の予算について申し上げたいと思っております。 この項につきましても総論について代表質問でありました。私も一応総論の部分にも触れてお聞きをしておきたいと思っております。 予算の質問内容に入る前に、まず、市長、任期最後の年の市政執行、この意気込みはいかがかとお伺いをしながら、2期8年の総仕上げの年、言えば田中色というふうに言えますけれども、お聞きをしておきたいと、こんなふうに感じます。内容的には田中市長就任以来すでに8年を経過しようとしていますけれども、民間出身市長で、民間の感覚で住民主体の市政運営を期待している一人でございます。当然ながら1期目というのは前市長の継続で、この方のことで奔走し、自身の政策では種を蒔いたことで精一杯だったんだろうなと感じます。2期につきましては、蒔いた種が発芽をいたしまして芽を育て、3期には成熟させる、こういうことが通常の過程かなというふうにも感じております。そこで2期目につきまして若芽がすくすく成長しておるだろうと思いますけれども、市長自らその辺のところの見解をお聞かせ願いたいと思っております。 それから、2つ目でありますけれども、財政危機の活路をどこに求めるか。このこともダブりました。私も1市民、1議員の立場で考えますと、非常に今の市財政の危機的状況ではないか、そんなことも感じたんで質問をさせていただきたいと思っております。 第4次基本構想に向けた3か年計画あるいはまた、単年度計画が発表されましたが、長引く不況に伴う厳しい財政であることには変わりありません。国も国民一人当たり子供からお年寄りまで190万という借金があるというようなことも報道されておりますが、わが飯田市でも、いくらになりますか、あんまり申し上げたくないですが、起債残高、当然膨れ上がっております。そういう状況の中で、全国都道府県においても全国的な県民所得、2年連続してダウンしておる、こういうふうにも報ぜられております。また、長野県においても県税の収入が全収入額のわずか22.5%、こういうことも示されております。そういうことで大量の期限債あるいは4年連続の基金の取り崩し、借金や貯金に頼って予算になっておる、こういう状況も見聞きをしております。そういう中で飯田市は対前年度予算の伸びが5.7%でありますけれども、地方財政計画の伸び率3.4%を上回っていますから積極的な予算、こんなふうに評価をいたしておるところであります。そうは言いましても、先程申し上げましたように内容を見ますと収入の市税あるいは法人税はマイナスでありますし、このことはここ数年続いております。頼りの地方交付税にしても国庫支出金だとか、あるいは県支出金、国県の状態を見ると多くは望めない状況だろう、そんなふうに判断もいたします。このような状況下で多くの基金の取り崩し、市債の導入、やむを得ないという状況もありますけれども、そういう状況の中で当然基金は先細りになるし、それから、市債は膨れ上がる。このような状況の中で、どのように理事者あるいは担当の部課長の方々、飯田市の現在の財政をどのように分析をしておるのかお伺いをしておきたいと思っております。 それから、3つ目でありますけれども、重点事業の優先実施によって圧縮される事業の市民合意をどのように図るか、この問題を取り上げてみました。 環境文化都市を掲げてスタートいたします平成8年度事業、具体的には福祉、皆水洗化に向けて遠大な計画が組まれています。これは市民要望と市長の政策が一致したと、こういうことで、これへ向かって取り組むこと、これは当然了といたします。けれども、飯田市は、財政のところでも触れましたが、産業を再構築して豊かな飯田市にするため道路改良も必要であるし、あるいは人口問題では住宅対策も必要である。あるいは地震に備えた防災対策事業、教育をはじめとする学校あるいは社会教育事業、市街地の活性化のためのまちづくり、このような多岐にわたる諸々の事業があるけれども、財政上の問題で、そのとおり進めるわけにはいかないと言わざるを得ないと思います。皆水洗化は平成23年まで15年間でありますけれども、福祉はゴールドプランでもって待ったなし。このため、これこれこの事業については少し待ってください。そういうふうな問いかけをし、了解をいたしました。待ちますよと、こういう市民合意をどのような形で取りつけるのか。その辺のところの市長の見解をお伺いしておきたいと思っております。 最後の問題でありますけれども、首都機能移転問題について、これも市長の所見をお伺いしておきたいと思っております。 實原会長、代表質問で、この項も取り上げて質疑をしておりますが、ご承知のように東京1極集中を是正して、21世紀に向けて経済あるいは政治、社会環境の再構築をなすものであると心得ております。すでに具体的に論議されている構想では、選定基準といたしまして、東京から60ないし300㎞以内、地震、火山災害に安全性が高い地域で、東京と同時被災する可能性が少ないところなど9項目、それから、必要面積といたしまして、当初2千ha、最終的には9千ha、こう言われております。人口規模につきましては、30ないし60万都市をつくるんだと。2年以内に候補地を決定し、2000年までに着工、2010年移転、このようなタイムスケジュールがすでに組まれております。現在の状況につきましては、東北あるいは中部圏が俎上に上がっております。中でも中部圏のよい理由につきましては、金を使わなくても新しい世界をつくるポテンシャルを持っている。その真ん中にあるのが飯伊とも言われております。この問題につきまして、私は平成6年6月議会で質問をいたしました。答弁の中で、首都機能移転と地方分権の有機的な結びつきや地域発展との関係など、さまざまな論議を経て国民的なコンセンサスの中で決めるべきであって、いたずらに誘致合戦に走る性格のものではない。また、三遠南信の問題として出てくるから、その都度取り上げたらどうか。こういう答弁がありました。現在、飯伊では、浜松、豊橋から非常に熱いエールを送られ、三遠南信地域の将来をイメージをしながら大きな足取りで研究交流を進めています。今日現在、三遠南信地域開発構想の中には、すでに首都移転も視野に入れて民間団体での行動が進められておる状況であります。平成6年から2年経過しておりますけれども、現在、市長の所見についてお伺いをいたしまして1回目の質問を終わります。(拍手) ○議長(今村八束君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。 ◎市長(田中秀典君) 吉村徳一郎議員のご質問にお答え申し上げたいと思います。 最初に、第3次基本構想をどのように評価するのかというご質問でありますが、第3次基本構想は、緑とロマンにあふれ、活力あるりんご並木のまち飯田を都市像といたしまして、市民参加のまちづくりを基調に種々の施策を展開をいたしてまいりました。そのことにより、りんご並木や世界的な評価を受けるようになった人形劇カーニバル飯田に象徴されます飯田らしさをつくり出してきたものと思っております。このことは、これからまちづくりの基本として、さらに将来につなげていこうと考えております。第3次基本構想を策定をいたしました当時とは社会経済の状況が大きく変化をしてきておりまして、バブルの崩壊、地方分権の時代、高齢化社会への突入、東西冷戦構造の終結、高度情報化、グローバル化、地球環境問題の深刻化などキーワードを並べるだけでも時代の大きな変化の中にあることを示しておりまして、飯田市におきましても、その変化と無関係ではいられない状況にございます。このような状況を踏まえ、上郷町との合併を契機といたしまして新たな基本構想を策定をいたしたところであります。 次に、第4次基本構想によります飯田市の将来の姿はどうなのかというご質問でありますが、先程、今村淳議員にもお答えをいたしましたとおり、私たちにとりまして、住んでよかったと言えるようなまちづくりが理想でございます。こうした考え方を踏まえまして若者の定着の実現、環境問題、グローバル化などへの対応をしながら、美しい自然と豊かな文化を大切にして、みんなで力を合わせてかけがえのない私たちのまち飯田を次世代に自信と誇りを持って引き継いでいくとともに、末永く続く魅力ある豊かな暮らしができるような街、また、21世紀のモデル都市としてほかからも注目をされるような街が私の求める望ましい飯田市の将来像であり、それを今回の基本構想におきましては、人も自然も美しく輝くまち飯田、環境文化都市と掲げまして、飯田らしさを創造するために私たちみんなが改めて自然とのかかわりを見つめ直し、日々の生活から産業まですべての営みが自然と調和するまちづくりに先駆的に取り組む地球市民として行動することを理念といたしたものでございます。 次に、産業振興についてでありますが、地域産業の振興のためには地域の特徴を活かし、業種間の交流及び事業者相互の連携を図ることが大切であると認識をいたしております。とりわけ今、現場におきましては、すぐに役立つ優秀な技能労働者を必要といたしておるわけであります。生産技術、専門技術を高めていくための施設の充実にも努めてまいります。県施設の飯田技術専門校、飯田高等職業訓練校や社団法人中部労働機能教習センター等に対する指導育成を引き続き実施をしていく中で、産業界のニーズにこたえる技能労働者の確保に努めるとともに地域産業の活性化にむすびつけてまいる所存でございます。 次に、大学問題につきまして、吉村議員からは今までも何回もご質問やご提案をいただいてまいりました。このことについては、今議会におきましても、すでに柄澤議員や實原議員のご質問にもお答えをいたしてきたところでございますが、ご案内のとおり、この問題を取り巻く現下の状況には誠に厳しいものがございまして、まずは基礎的資料の収集と整理に早急に取り組むことが必要だと考えております。予算の額につきましては、いろいろなお考えもあろうかと思いますが、ご質問の今後の展開につきまして、いまだ不透明な部分が多いため当面の額を計上いたしたところでございます。この問題は、私といたしましても並々ならぬ決意を持ってのぞんでいるつもりでございますが、一方で、一人飯田市のみならず飯田下伊那全体の課題でもございまして、予算の面を含めまして広域的なレベルで取り組む段階が早晩くるものと考えております。議会側におかれましても一層のご支援ご協力をお願いをいたしたいと思います。 次に、県国の省庁に職員を派遣したらどうかというご質問でありますが、県国の省庁の職員派遣につきましては、いずれも過去に実施をいたしておりまして、特に県への派遣につきましては、ほぼ毎年1名ずつの派遣を実施をいたしております。これは県の実務研修制度を活用するものでございまして、職員の資質向上を図り、地方自治の振興に資することを目的として実施をいたしております。実績といたしましては、広報文書課、地方課、企画課、道路維持課、高齢者対策課等へ派遣をいたしておりまして、8年度には産業振興に資するために商工部振興課へ派遣するよう計画をいたしておるところでございます。なお、国の省庁におきましては、農林水産省と2年間の職員交換派遣の実績がございます。いずれにいたしましても、これらの派遣は有益なものと判断をいたしておりまして、今後も継続していきたいものと考えております。 次に、平成8年度予算につきまして、2期8年の総仕上げの年に当たる田中色とは何なのかというご質問でありますけれども、平成8年度、私の2期目の締め括りの年となります。地域づくり等改めて申し上げるまでもなく、先人から引き継ぎまして次の世代へと継承していく不断の営みでありまして、ことさら色についての意識あるいは総仕上げという締め括りの意識は持っておりません。ただ、2期8年という任期の節目に当たりまして、これまでの道のりを謙虚に反省しながら新年度のスタートを切りたいものだと思っております。これらのことに関しましては、先に片桐司郎議員にもお答えをいたしたところでございますが、平成8年度は私の責任におきまして策定をいたしました第4次の基本構想、基本計画の立ち上がりの年でありまして、市民の皆さんと一緒になって新しい地域づくりの目標へ向けた取り組みを始めたいと思います。その結果として地域の個性に新しい1ページを加えることができれば、それは私が担う市政の特色だということになるのだと思っております。 財政危機の活路をどこに求めるのかというご質問でありますが、平成8年度の地方財政について見ますと、地方財政計画におきましては、地方税収入の伸び悩みによります財源不足に対しまして、交付税特会で借り入れをして交付税総額の確保を図るとともに、地方債の増発によりまして生活関連基盤整備にかかわる地方単独事業を推進をすることといたしております。これら国、地方に共通をいたします財政運営方針は、税不足を借り入れでしのぐという方法でありまして、財政の硬直化が懸念をされるところでございます。このような厳しい財政事情を抱える中で、第4次基本構想、基本計画の実施初年度に当たること、景気浮揚のため地方単独事業推進の要請が非常に強いことや高齢社会に対します福祉施策に対応していかなくてはならないわけでございますが、産業振興にも力を注ぎ、景気の回復による市税の増加などに期待をしながら、事務事業の執行に当たりましては経費の節減に努めるとともに行政改革の推進を図り、事業の重点化を一層徹底することによりまして限られた財源を有効に活用するよう努力をいたしてまいりたいと考えておるところでございます。 次に、重点事業の優先実施によって圧縮される事業の市民合意をどうしていくのかというご質問でありますが、厳しい財政状況の中での事務事業の取り組みに当たりましては、重点事業の優先実施ということから事業が圧縮されることがあるのではないかというご心配があるわけでございますが、市民の皆さんの要望は議会各会派より予算編成に当たって要望書等として提出をされております。市民要望を的確にとらえ、緊急度を見る中で計画的な事業の推進を図ってまいらなければならないと思っております。限られた財源の中での予算でありますから、必要不可欠なものはともかくといたしまして、緊急度によりましては実施年度の繰り延べや、あるいは事業の縮小などの見直しを図る必要も出てくることも考えなければならないと思っております。そのような状況を踏まえた上で、市民の皆さんの要望には、できるかぎりこたえられるよう努力をいたしてまいることに変わりはございません。 最後に首都機能移転問題についてでありますが、この問題につきましては、先程實原裕議員のご質問にもお答えをいたしましたように、首都機能の移転につきましては、私にとりましても重大な関心事でありまして、三遠南信地域あるいは中部圏という国土の中央に位置することが望ましいことから、関係をいたします市町村とも歩調を合わせて取り組んでまいりたいと思っておるところであります。 以上で第1回の答弁といたします。 ○議長(今村八束君) それでは、2回目の質問に移ります。 吉村徳一郎君。 ◆20番(吉村徳一郎君) それでは、2回目の質問に入らさせていただきますけれども、基本構想、基本計画に基づく問題でありますけれども、3次の基本構想を踏まえて4次の基本構想策定に当たったと、こういう決意のほどをいただきましたので、そのことは了解いたしまして、4次の基本構想がこれから魂が入り、それから、実施の段階でもって有効に活用するように期待をいたすところであります。 産業振興について2回目の質問をさせていただきますけれども、産業フォーラム、こういう講演会の機会がありました。その席で出席をしていた経営者から、こういう質問がありました。行政に対するお願いというようなことで、長引く不況の中、何とかして経営の安定を保ちたい。そういうことで固定資産税の減免なんか是非お願いしたいんだと、こういう質問がございましたが、その質問に対して講師曰く、法律とか条例が定まっているものについては、それは守るべきであって、それより企業側とすれば技能者あるいは技術者を養成する機関を設置するよう要望すべきだと、こういうお答えがございました。現在、民間が経営されているこの飯伊においてでありますけれども、技能者養成施設とすれば、ただいま市長さんもお話がありましたように、飯田職業訓練校あるいは飯田技術専門校、中部労働技能研修センター、こういう施設がありますが、これも先程申しました労働人口はますます減りますけれども、その対応が必要と思います。それぞれの学校との連携はどのようになっておるのか、お伺いをし、なおかつまた、この3校における卒業生というのは、ずっと遡ってでなくても結構でありますけれども、例えば平成7年あるいは平成6年くらいはどのくらいなのか、おわかりになったらお答え願いたいと思っております。 それから、この企業の期待するような技能者養成が以上の3つの、いわゆる学校においてなされておるのかどうか。その教習内容、その辺もおわかりだったらお聞かせを願いたいと思っております。 大学問題につきましては、それぞれご答弁ありました。 了解をいたしまして、これから大変な事業だと思いますけれども、どうか、スタートをいたしたわけでありますので、是非また、これが実現の日近いことを期待をいたしまして質問は以上にしておきます。 それから、平成8年の予算につきましてでありますけれども、これも8年間の田中市長の実績を踏まえて所見をいただきました。これも了解をいたしておきます。 続きまして、財政危機の活路をどこに求めるか、こういうことで2回目の質問をさせていただきますけれども、すみません、一つ飛びました。職員研修を先にさせていただきます。 職員派遣につきましては、数年前、飯田市も東京事務所開設というような、こういう計画を耳にいたしましたが、その後たち消えになっていますが、たまたま時節柄、官と官の話し合いというのは非常に必要だけれども、いろんなところではばかる、あるいはゆやされそうな状況の中でもあります。そういうことで国県との情報の収集あるいは発信にかかせないことだと思いながら職員派遣をして、先程1回目のときも申し上げましたように、派遣した職員からの情報収集あるいは発信、このことが非常に大事ではないのかなと、そういうことも感じます。今、少し参考になると思いますけれども、県内では、職員研修につきましては、県庁の職員が9省庁へ13人派遣をされております。長野市では厚生、文部両省へ1人ずつ、松本市でも平成8年、今年度自治省へということで予算が組まれておる、こういう状況でもあります。こういうことでありますので、今、市長さんからも話がありましたように、農林省関係、従前に続いて派遣すると、こういう答弁がございましたので、是非こういう機会を有効に活用いたしまして、是非そういう面での、そういうところからの情報収集あるいはパイプを太くしていただくことが非常に有利じゃないのかなと感じますので、私が質問するまでもなく答弁がございましたので、これも了解をいたしておきます。 それから、予算のところでございますけれども、財政問題でありますが、代表質問の中で非常に市長答弁の中で現在の財政につきましては健全財政の範囲と思うと、こういう答弁でございました。けれども、私も素人ではございますけれども、いろいろ財政の内容をあらわす指数がありますけれども、その辺を材料として考えてみますと、例えば財政力指数あるいは経常収支比率、公債比率、起債制限比率、こういうもの一つずつあるんですが、なかなか判断がしにくい。私たちが見ると、こういう数字あるいは指数はマジックかなというふうにも思うところもあるんです。けれども、総合判断をしてみますと、飯田市は財政力指数については0.60というようなことで非常に低くなっておりますし、経常収支比率77.0というのは、非常にこれも限界に近い。それから、公債比率は、これも先程来提起されておりますけれども、15.8、それから、予測では平成10年には19%になると。こういうものを総合判断したとしても、すでに黄色信号点滅を通り越して真っ赤になっておるという状況だと思っております。この中で経常収支比率がこんなに高くなったというのは、やはり地方交付税などの経常一般財源の伸び率が低くなったのに対して人件費などの経常経費がこれを上回る。こういうことは、やはり飯田市としても当然思い当たる節があるわけなんです。そういうことでございますけれども、方やまた、繰入金、平成8年度の繰入金を見ますと、これもご承知のように25億になっておりますけれども、基金からの取り崩しであります。これは過去に遡ってみますと、平成5年が23億余、6年が同じく23億余、昨年の7年が18億余、こういう状況になっております。平成8年の予算で繰入金の内容を見ますと、5つの基金より25億6千万引き出しておるんですが、平成6年度の決算書から見ますと、財政調整基金あるいは減債基金、これらの残高が非常に少なくなってしまった。半分にも満たない金額になってしまった。こういう状況でありますが、それでまた税収の先の見通し、こういうのを見ましても当然長引く不況の中で、これも差し当たって公益的に見れる要素がない。こういうわけでありますので、こういう状況を踏まえて、これも判断をしますと、財政構造にまるっきり弾力性がない。非常に危機状態だというふうに感じますけれども、先程市長答弁の中に市長見解として申された状況と私たちが感じる内容、相当かけ離れておるんで、はたしてどちらがどちらなのか。今一度市長さんの財政に対する所見をお伺いしたいと思っております。 それから、重点事業の優先実施について、圧縮される事業についてお伺いいたしますけれども、私は、この重点事業優先実施というのは、非常に勇気ある取り組みだと、こんなふうに評価をいたしておる一人であります。けれども、方や市民側から見ますと、道路改良がちっとも進まんじゃないか。あるいはまた、社会体育用の施設ができんじゃないかと、こういうかぎりない要望があるわけなんで、そこで平成8年の各部の単年度予算、単純ではありますけれども、ながめてみますと、福祉と公共下水、これは新しい機構改革を踏まえた内容になりますけれども、合併浄化槽を所管する民生部が11億7千万のプラス予算になっておりますし、農集排関連の農林部につきましては3億6千万のプラスになっておりますが、土木をはじめ、それから、商工、教育、消防等は同額、こういうことで、言えば抑えられておるのかなと、そんなふうにも感じますが、土木、若干伸びておりますけれども、維持補修の方の予算でありまして、本来の道路改良新設については、やはり前年対比同額ぐらいな予算であります。このことも考える中で、あれもこれも当然同時にできるわけがないんで、これはやむを得ない、そんなふうに思っておりますけれども、今一度この取り組みについても市民の皆さんともども市長の所見をお伺いしておきたいと思っております。 首都機能移転問題でございますけれども、新首都の中部推進協議会、これが中部の各県の知事さんが出席いたしまして、この2月に設立されております。長野県の吉村知事も顧問に委嘱をされておりますが、飯伊上げて三遠南信道早期全線開通を、あるいはまた、リニアの駅を飯田に設置をと希望しているのですから、国を上げての提起されているこの首都機能移転問題に関心のあるところを内外にアピールすべき一番絶好のチャンスだと思っております。なぜならば、リニアの駅を要望すれば必ず国からは、なぜ、飯田に駅が必要かと、こういう問い返されがあるわけなんですが、そのときには国内外に注目されるに値するところですよと、こういうことで飯田から情報発信すること誠によい機会ではないかと思っております。そんなことで市長も鋭意取り組むと、こういう答弁をいただいておりますが、このことにつきまして多くの市民、強い関心を抱いておりますので、これ以上市長の、いわゆる見解あるいは決意というのは十分いただいた気持ちとして受け止めておきます。この問題につきましても、この2回の質問で了解いたしておきますけれども、是非また議員の皆さん方にも申し上げたいと思いますけれども、何らかの形で首都機能移転研究会なる議員団連盟というのもつくることもいいんではないのかなと。民間ともども行動を起こす、そんなことも問題提起として申し上げておきたいと思っております。 以上で2回目の質問を終わります。 ○議長(今村八束君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。 ◎市長(田中秀典君) 2回目のご質問にお答え申し上げたいと思いますが、産業振興につきまして、先程もお答え申し上げましたけれども、当地域には技術専門校等があるわけでございまして、特にこれらの学校を使う中で若者の技能者の養成に関係者とともに私ども努力をいたしてまいりたいと考えております。 それから、財政危機につきまして、財政の指数等につきましての再度のご質問がございました。 いろいろなご指摘がございましたような財政指数等におきましては、健全財政を行っていくための一つの目安であろうというふうに思っております。確かにご心配されましたとおり、以前よりも基金が減少いたしていることは事実でありまして、財政の硬直化におきましては懸念されるわけでございまして、そのために一層健全財政に努めていかなければならない、そのように考えておるところでございます。 ○議長(今村八束君) 浦野民生部長。 ◎民生部長(浦野勉君) 技能者養成施設のことにつきましてご質問がございましたので、お答えをいたします。 先程市長答弁で申し上げましたように、長野県の飯田技術専門校、これにつきましては、ご承知のとおり飯田市の松尾の明地籍にございまして、専修訓練課程と短期課程、専修訓練課程につきましては、中学を卒業をされた方が1年間勉強するわけでございますが、機械科、自動車整備科、建築科。それから、短期訓練課程につきましては、再就職を希望される方たちが入るわけでございますが、これも同じ科目でございます。そういうことで県の技術専門校につきましては、卒業生は約4,400人くらい、こういうふうな状態になっております。それから、飯田高等職業訓練校、東新町にございます。これにつきましても、やはり中学を卒業されまして事業所にお勤めになって、勤めながら訓練を受けるということで、期間は3年というような、長くて3年、短いので1年というふうになっておりますが。それから、やはり中高年齢者を対象にいたしました短期課程訓練と、こういう2通りの訓練を実施をしておりまして、科目につきましては、木造とか左官、タイル、木工、配管。それから、特に中高年齢者の短期課程につきましては、洋裁とか和裁とか編み物とか、こういったいくつもの訓練科目があるわけでございまして、卒業生は約1万3千人くらいだと思います。これは今日までの数字でございます。 もう一つ、財団法人の中部労働技能教習センター、これは技能者養成という施設に入れていいかどうかわかりませんが、資格を取得をする施設でございまして、ご承知のとおり下殿岡にあるわけでございまして、特に重機等の資格をとるセンターでございまして、期間は長いものでも10日くらい、短いものにつきましては2、3日で資格を取得をするということでございまして、約今まで11万人くらいが資格を得ておるということになっております。 なお、企業が期待する養成所になっておるのかというようなお話の中で、特に飯田技術専門校、これにつきましては、県下に今8校あるわけでございますけれども、ほとんどの市が高卒課程を設けております。残念ながら飯田市においては中卒課程で高卒課程がないわけでございまして、昨年来こういった業界等の意見もいただく中で県の方へもいろいろのかかわりを持たせていただいておるわけでございます。そういう中で一層こういう施設が充実できますように、また今後も引き続いてお願いをしてまいりたい、こういうふうに考えております。以上であります。 ○議長(今村八束君) 中村商工部長。 ◎商工部長(中村敬彦君) 技能者養成につきまして、商工部の立場で若干補足を申し上げたいと思いますが、ご承知のように財団法人の地場産業センターに併設されております工業技術センターでも技能者養成のための事業を実施しております。具体的に申し上げますと、工業技術大学講座といたしまして、一つには技術者育成事業ということで、その時々の各種講座を開設しております。これは県の精密工業試験所の協力を得まして開設をしておるものでございます。 2つ目には、情報処理事業ということでコンピュータ学校等連携をとりまして、産業振興に寄与するためのコンピュータ講座を開いております。いずれも優秀な人材育成のために努めておる事業でございます。以上でございます。 ○議長(今村八束君) それでは、3回目の質問に移ります。 吉村徳一郎君。 ◆20番(吉村徳一郎君) 最初に、市長、一つ答弁漏れがありました。 大学問題で、向こう何か年くらいを目途に取り組むのかと、こういうことを質問いたしましたけれども、お聞きをしておりませんので、またお願いをいたします。 1点、産業振興の中で、今それぞれ部長さんからお話がございましたが、やはり実践的な研修とか、技術講座もよいわけでありますけれども、体全体で技能を会得する、こういう場所、機会が必要だろうと思うんですが、こういう技術訓練学校なるこういう施設、公の立場で設置する、そういう計画はありませんかとお聞きをしておきたいと思っております。 それからもう1点、財政問題でありますけれども、これは飯田市、非常に厳しいと申し上げましたけれども、これは飯田市ばかりじゃなくて、先程も申し上げたように国も県も、あるいは県内の17市も非常に厳しいわけでありますけれども、やはり厳しさから脱却するというのには、やはり自主財源をいかに確保するかということじゃないかなと、そんなふうに感じます。そこで平成8年の長野市あるいは松本、上田、飯田の全体収入の中で市税として入る割合、これらも示されておりました。長野市が39.6%、松本市が51.7%、上田市が41.6%、飯田市は31.8%です。この辺からしても、前段質問いたしました、やはり産業振興と大きなかかわりがあると、そういうふうにも感じます。先程も實原公男議員の方からも指摘がありました。独自の財源を確保しないことには長期的に考えてもよくならない、そんなふうに感じますので、この辺のところも心して取り組んでいただきたいし、併せて最後の質問になりますけれども、産業振興、この財政の内容も含めた平成8年度以降の取り組む気持ちをもう一度お伺いをいたしまして私の質問を終わります。 ○議長(今村八束君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。 ◎市長(田中秀典君) 大学につきまして、先程お答え申し上げましたが、若干ご理解いただけない点があったと思いますけれども、今後の展開につきましては、いまだ不透明な部分が多いために今回の金額を計上いたしたわけでございます。今の段階で何年どうこうということは、まだ申し上げられない状況にございますので、そのようにご理解をいただきたいと思います。 財政の状況につきまして、さらに産業振興を求める中でどうかという考えでございますけれども、第4次基本構想、基本計画に基づきまして平成8年度4月からいよいよスタートをするわけでございますけれども、その中でも産業づくり、都市づくり、人づくりということをうたってあるわけでございますから、そういった点につきましても配慮する中で積極的に取り組んでまいる所存でございます。 ○議長(今村八束君) 以上で吉村徳一郎君の一般質問を終わります。 ここでお諮りをいたします。ただいま一般質問の通告者が4名残っておりますが、本日はこの程度にとどめ、延会にいたしたいと思います。これにご異議ございませんか。       (「異議なし」と言う者あり) ○議長(今村八束君) ご異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会と決定いたしました。 明日7日は午前10時から本会議を開きますので、定刻までにご参集くださるようお願いを申し上げます。ご苦労さまでございました。       18時42分  延会  地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。        平成8年3月6日           飯田市議会議長   今村八束            署名議員     渡  淳            署名議員     今村 淳...